お金と自由を同時に配る人となれ! (2)アルスラーン戦記に夢中になる理由

前回のブログ お金と自由を同時に配る人となれ! (1)成功しても正社員は雇わない!  では、お金と自由を同時に配る一つの方法として、超一流のプロが共通の価値観と信頼関係で結びついた「京都の老舗のネットワーク」を考察してみました。そこでは長年にわたって顧客を共有し、その顧客がパトロン化しているというポイントも指摘させていただきました。

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今回は、今なお続く田中芳樹氏による大人気ファンタジー「アルスラーン戦記」を題材に、お金と自由を配る難しさについて考えてみたいと思います。

王子アルスラーンがある領土において、ある諍いの後にその土地の領主を打倒するのですが、立ち去り際にそこの奴隷達を解放し自由の身にします。「さあ、お前たちはこれから自由だ、これからは好きにするが良い」

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しかし奴隷達はアルスラーンに感謝するどころか、こう言ってアルスラーンを罵倒します。「なんてことをしてくれたんだ。領主様はとても良いご主人様で、俺たちはここの暮らしが気に入っていたんだ! 明日からどうやって食べていけというのだ!」

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アルスラーンはお金や生活の保障というものが、自由や人間らしく扱われることよりも優先する現実を知って愕然としますが、ここから「どうすれば奴隷達を解放し、自由とお金を与えられるのか」について考え続けるようになります。 後に若くして王に即位したアルスラーンは、パルス国の奴隷を全て解放するのですが、生活や職を保障し、個人には仕事ができる技術やスキルを身につけさせる職業訓練を施したりすることによって、奴隷達の自立を段階的に導く政策をとっています。 

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「王の仕事は全ての民に奉仕すること」とアルスラーンは言い、その通りの生き方をしていったアルスラーンは後世の人たちから「解放王」と呼ばれるようになるそうです。いわば「民のためのパトロン」としてアルスラーンは振る舞ったのですが、パルス国が財政が豊かな国だったからそれができたとも言えると思います。

この話から以下の3つのポイントをあげたいと思います。

 

1. 自由だけ与えてもダメで、お金と生活を保障する必要がある。

急に起業するなら会社を辞めるべき、と言われても困ってしまうのと同じで、普通の人はまず生活の見込みが立たないと行動できないものです。そしてそれは現実的かつある意味健全だとも言えるでしょう。 退職金や年金があると思うから、人は定年退職を受け入れられるのだと思います。 

 

2. その上で、真に自由になるための道を段階的に用意する必要がある。

真に自由になる、すなわち「自力で稼ぐ」ための道には必ず段階がある、と最近思っています。最初から一人の力で稼いでいるように見える人でも、必ず、実はアルバイトをしていた時期があったとか、資格やスキルを生かした契約社員をしていたとか、プログラマーとして受託開発していた、のように最初は何かで食いつないでいるものです。 

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3. 自由を配る価値を理解してくれる「パトロン」が必要である。

アルスラーンがそうであったように、自由と自立の意義も知らないよちよち歩きの民が奴隷の鎖を断ち切ってその困難に向かおうとする際には、良き理解者であり教育者またある時は保護者ともなる「パトロン」的な存在や組織が必要だろうと思います。始めは自分で1000円すら稼げない、必要なスキルを身につける方法も術もないでは、最低限の生活もままならず元の生活に逆戻りとなってしまいますよね。

最低限の生活を保障し、必要なスキルをつけさせ、お金を稼ぐ機会を与える、そうやって「自力で稼ぐ人を育てる」ことを推進してくれるパトロンです。アルスラーン同様、そうすることがパトロンに国や組織を安定させ、繁栄をもたらす、という利益をもたらすからそうするのです。

きっとそんなに甘やかしてもダメな人はダメ。自立する人は一人ではいつくばってでも自分で生きていくものだ、とそういう人も多いでしょう。それはそれで真実ですが、それではほんのわずかな人材しか自立できません。特に日本のような国では一層その割合は低いでしょう。経済が縮小し、世界一の高齢化が進む日本では、官民あげて「自立人材」を増やしていくことが国を保つためには必須なのです。

安倍内閣の働き方改革で副業やパラレルキャリアがとりあげられているのも、そういった切迫感からだと思います。一部のクレージーな人だけがおこなう「起業」を支援するだけでは足りない、「普通の人」を含む全国民が自立人材を目指さないと到底追いつかない、そういう段階にきた証とも言えます。きっとそれが一億総活躍社会の真意なのかもしれないですね、一億総自立人材社会なんですよ、きっと。

そういう意味で国や大企業がパトロンの役割を果たすことに期待したいと思います。 大企業はスポーツ選手を支援するために社員として生活の面倒を見ています。同様に、社員が自立できるような活動を支援する「起業部」に在籍する社員がいても良いのではないでしょうか。そこで育った社員は、独立後に契約社員として関わっても良いですし、きっと古巣に大きな仕事と利益をもたらすことでしょう。

%e3%82%a2%e3%83%ab%e3%82%b9%e3%83%a9%e3%83%bc%e3%83%b3%ef%bc%95<結論>

この記事のタイトル「お金と自由を同時に配る人」とはどうやら、アルスラーンのような「パトロン」のことを指すのだと書いていて気がつきました。最低限の生活を保障し、必要なスキルをつけさせ、お金を稼ぐ機会を与える人や組織。お金の代わりにタスクと成長は要求しても相手の時間を要求しない、対等な関係。そしてそれは相手が自立し、自分から離れていくことが成功であり目的という、ぱっと見ちょっと切ない行為です。 かなり成功した人でもその寂しさに耐えられない人は結構多いのではないでしょうか。

でも真の「パトロン」は弟子が自立して自分と対等の「友人」になることこそを大きな喜びと感じるのではないでしょうか。そしてその対等な喜びのつながりのことを「絆」と呼ぶのであって、それは離れていても別のことをしていてもつながっている紐帯なんだと思います。

そう思うと、僕も「パトロン」に頼ることに抵抗がなくなってきましたね笑 

 

参考: 銀河英雄伝説 ED3 full 歓送の歌 (オリジナル・バージョン) 歌詞「歓送の歌」 小椋佳 

 

代表 高橋 与志

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