別の記事で、「プログラミングや一般的な事務仕事程度だったら、それほど高いスペックのPCは必要ない」という主旨のお話をしました。

とはいえ、実際に選ぶ段になるとスペックは気になるもの。そこでここでは、「プログラミングや一般的な事務仕事」を念頭に、ノートPCに関して最低限のスペックをご紹介します。

1) CPU :PCの考える力
CPUというのはPCの「考える力」を表わすもので、処理速度に影響します。インテル社製のCPUが一般的なので、そのスペックでご紹介します。

ブランド
以下のブランド順に性能が低くなっていきます。
Core i7
Core i5
Core i3

Pentium
Celeron
Atom

型番と世代
ブランド名の後についている4桁の数字がCPUの世代を表します。数字が大きくなるほど新しい世代で、性能も高くなります。現在の最新は第8世代です。
8000番台 (第8世代)
7000番台 (第7世代)
6000番台 (第6世代)
5000番台 (第5世代)
4000番台 (第4世代)
3000番台 (第3世代)
2000番台 (第2世代)

型番の末尾のアルファベット
M : モバイル向け
U : ウルトラモバイル向け(超低消費電力CPU)
H, HK, HQ : 上記M, Uよりも新しく高性能

例えば、Core i5-3320M であれば、
ブランドがCorei5の第3世代でモバイル向けのものという意味になります。

よくわからない方向けにざっくりとした目安を言いますと、

Core i5の第3世代以上のものであれば、「プログラミングや一般的な事務作業」には支障はないと思います。

2) メモリ :PCの作業をする力
メモリの容量は、わかりやすくいうと

「同時に複数のアプリを立ち上げて作業をする力」

と考えると良いと思います。数字が多ければ多いほどその能力は高まりますが、
最低限4GBあれば「プログラミングや一般的な事務作業」には支障はないと思います。とは言え、日々の作業性に影響する大事な能力なので、余裕がある方はなるべく大きめもメモリを選ぶと安心でしょう。Windowsマシンならば8GBあったほうが安心ですね。

3) ハードディスク :データを保存する力
これは画像やファイルなどを保存する容量を示す数字ですので、大きければ大きいほど余裕があることになります。

最近のハードディスクはSSDタイプのものが主流で、HDDタイプのものよりも音が静か(カラカラいわない)でPCの起動時間が短いという長所があります。価格が高いのが短所でしたが、最近はかなり値段が下がってきているようです。

「プログラミングや一般的な事務作業」であれば、 SSDタイプで250GBの容量があれば大丈夫だと思います。

ちなみに私の使っているMacBook Airはもう6年ほど前に購入したものですが、

CPU: Intel Core i7
メモリ:4GB
ハードディスク :SSD 250GB

というスペックで今も元気に動いています。

まとめ

「プログラミングと一般的な事務作業」にお勧めの最低限のスペックを以下に示します。

CPU:Corei3第3世代以上
メモリ:4GB (Windowsマシンは8GBあると安心)
ハードディスク:SSDタイプ 125GB以上

4)画面サイズ
中高年・シニアの方向けには13インチ以上の画面サイズをお勧めいたします。文字の見やすさや作業性に関わってきますよね。

5)トラックパッドとキーボード
トラックパッドはなんといってもMacのものが絶品です。滑らかな動きとパッドの広さにWindowsユーザーの生徒様はとても驚きます。Windowsマシンの中には、トラックパッドがとても狭くて使いづらいもの(指がつりそうになったり、ポインタがあちこちに飛んでしまったりする)もありますので、実際にご自分の手と指のサイズで操作可能かどうかご確認の上、ご購入されることをお勧めいたします。 特に親指でクリックしながら人差し指でポインタを操作する動きが苦手な方が多いですね。

同じ理由で、キーボードもご自身の手と指のサイズでタイピングしやすいものをご確認ください。マシンごとに一つ一つのキーの距離が狭いものと広いものがあります。また好みの問題ですが、キーボードのストロークの深さも打ちやすいものを選びましょう。 私は手が大きく指が長いので、キーの距離が広く、ストロークが深いものを選ぶようにしています。

6)wifi内蔵
たまにwifi機能が内蔵されていないタイプのノートPCを持っていらっしゃる方がいて、クラスで最初お困りになったりします。外付けのwifiキットもありますが、ご購入の際にはwifi機能が内蔵されているものを選ぶようにしてください。

7)最初は避けた方が良いもの
「プログラミングと一般的な事務作業」を念頭においた場合でも、最初は避けた方が良いタイプのノートPCがありますので注意してください。

いわゆるかつてのネットブック
2007~2012年ごろにCeleronやAtomなどのCPUが搭載された安価なノートPCがネットブックと呼ばれていました。「プログラミングや一般的な実作業」が出来ないわけではありませんが、「どうせ購入するなら」避けたほうが良いと思います。

タブレット(iPad, iPad Pro)
OSがiOS(Mac OSでない)ので、「プログラミング」や開発作業はほぼ無理だとお考え下さい。環境設定に必要な仮想サーバMAMPがインストールできません。

タブレットを兼ねたタイプのもの
こちらもスペック的には問題のないものもありますし、「プログラミングや一般的な実作業」は十分可能です。 Microsoft社のSurfaceなどはエンジニア間でも評価が高く、上級エンジニアが使っているほどです。

とはいえ、タブレット兼用タイプは「よくわかっている人が2−3台目として使う」用途により適しているような気がしています。

着脱式のタブレット兼用タイプのPCユーザーのスクールの生徒さんが「キーボードが急に反応しなくなった!」というトラブルが数回あり、調べてみるとなんのことはない、タブレットの接触部分にほこりが溜まっていたのが原因で、掃除したらすぐ使えるようになりました。

小さなことですが、超初心者の人にとってはもう「ビックリ」かつ「ストレス」なわけです。自宅で1人だったら対処できなかったのではないでしょうか。

また「小さく、薄く、軽いもの」「複数の用途を兼ねるもの」はどこかに無理があるような気がします。 中高年の超初心者特有のトラブルは想定できませんので、最初の1台目はスタンダードなモデルから始めるのがお勧めです。

免責事項)
本記事はあくまでも主観に基づいた参考情報であり、使用適用に関しては自己責任でお願い致します。 本記事によってもたらされた不具合や損害、損失に関する責任を当スクールは一切負わないものとします。