ウェブサイトを構築する際に、HTMLやCSSでは実現できない機能をPHPというプログラミング言語を用いて実装することを目的とした本が、この「Webサイト制作者のためのPHP入門講座 鈴木 憲治 (著) 安藤 建一 (著) 小出 範明 (著)」です。

図解が多く、全てのページが2色刷りで、見やすくなっています。

PHPの本はたくさん世の中に存在しますが、この本の位置づけとしてはやや初心者向けの中級者向けといったところです。しかし、この位置づけが中途半端な印象を残す結果を生み出してしまっています。

PHPはおろか、プログラミングをこれから始める人には説明不足感が否めず、中級者からやや上級者にはMySQLといったデータベースの説明が物足りなかったり、記述の方法に首をかしげたくなるような内容に感じられやすいでしょう。

ただ、MySQLをPHPを理解していない人が覚えるには難しいため、初心者にとってはむしろ余計なことを考えず、純粋にPHPを学ぶことができる内容ともとらえることができます。

また、ウェブサイトでPHPを実装するにはHTMLとCSSの知識があることが前提ですが、これらの説明は少なめですので、ウェブサイト構築の初心者にはおすすめできません。あくまでもウェブサイトの基本を理解した人向けの本です。

後半に記述されているサンプルプログラムが、現在では仕様が変更されているため、そのままでは動かすことができない点を、注意したいところです。

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