50代会社員:キャリア面談は企業と個人双方にとって良いチャンス。目的を理解して、キャリアアップのきっかけにしよう。
更新日:2022.11.13

勤務先でキャリア面談を予定しています。しかし、何を話したら良いかわからない。どんなことを話してその場を乗り切れば良いか考えている。
キャリア面談は企業にとっても50代会社員にとっても良い未来を手繰り寄せるためのチャンスです。良いきっかけと捉えて、準備をし、能動的に取り組んでいきましょう。

目次
キャリア面談とは
キャリア面談とは、多くは企業で社員に対して行われたり、転職エージェントが求職者に対して行うもので、本人の今後のキャリアをどうしていくか考え、企業や転職エージェントが社員のキャリアに対してどうすべきかを考えるための面談のことです。希望のキャリアに対し、企業ができることや受けるべき研修、異動先や転職先を決めていきます。キャリア面談を企業が実施する理由
企業はなぜ従業員のキャリア面談を行うのでしょうか。それには企業にとっての理由と、社員にとっての理由がそれぞれあります。キャリア面談を通して社員がより力を発揮できる方策を探すこと
社員とのキャリア面談を行うことで、それぞれの社員がどのような志向を持っているのかがわかります。社員がやりたいと考えているポジションや将来のキャリアに繋がるプロジェクトにアサインすることで、モチベーションを高く持って働いてくれること考えられます。そしてそれが本人のキャリア形成を促進すれば、大いに活躍が期待できます。キャリア面談を通して社員の適性が噛み合った良い組織を作るため
組織の中にはさまざまな役割やポジションがあります。例えばリーダー気質な人が誰もいなければプロジェクトの推進力が欠けてしまうでしょうし、必要な専門知識を持った人が不足すれば業務が滞ってしまいます。そうならないために、キャリア面談を通して、社員一人ひとりのスキルや気質を見極め、バランス良く配置することで良い組織を作ることができます。これはプロジェクトの成否だけでなく、働きやすい環境作りにも寄与します。キャリア面談を通して社員一人一人の今後のキャリアを考えるため
最後は社員本人にとっての視点です。現代では社員は企業の言う通りに異動・昇進するだけでなく、個人のキャリアプランニングやキャリアデザインをすることが大切とされています。働き方や価値観が多様化したり、定年の延長によって企業の人事計画にも変更が出てきています。そうした中、社員が輝き、活躍できるのはどんなキャリアなのかを社員と企業双方で考えていくようになっています。受け身のキャリア面談ではなく、準備をして能動的にキャリア面談に臨もう
キャリア面談などで自分のことを話すのは得意では無いという人もいるかもしれませんが、キャリア面談を良いきっかけにして、考えを深めていきましょう。キャリア面談は自分自身にとってもチャンス
キャリア面談がなければ自分のキャリアについて考えることはなかなか無いという人も多いでしょう。自分自身のこれまでのキャリアや、今後のキャリアについて検討する良いきっかけです。キャリア面談を通して自分の強みが見つかったり、今後挑戦したいことが見つかる場合も多いです。具体的に面談という形でアドバイスをもらえるので、今後取得すべき資格やスキル、期待される働き方なども考えを深めることができます。キャリア面談で聞かれるキャリアプランの考え方について
今後のキャリアの計画をキャリアプランといいます。漠然と「出世したい」「成功したい」ではなく、どんな仕事をどんな役割でしたいのか、そのためにはいつどういったステップを踏むべきなのかということを具体化していきます。キャリアプランの考え方や、実際にキャリアアップに繋げていくための方策については、記事「50代会社員もキャリアアップする時代に。自身のスキルを検討し、キャリアアップの計画を立てる。」で解説しています。
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キャリア面談で聞かれるライフプランの考え方について
将来のキャリアを考える時には、どのような生活をしたいのかを合わせて考える必要があります。キャリアだけを追求しても、生活と齟齬が起きてしまいます。将来どのような生活をしていたいか、そのためにどうすべきかをまとめた計画ライフプランと言います。ライフプランではお金の面も合わせて検討します。記事「50代からのライフプランニング、必要なお金を計算してライフプランニングを立てよう」では本ブログ読者の方に多い50代の方を念頭に、ライフプランニングについて解説しています。
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50代からのライフプランニング、必要なお金を計算してライフプランニングを立てよう
ライフプランニングとはお金の面に注目しながら人生の生活設計をすることです。50代以降はご自身とご家…
50代からのキャリアプランは定年後を見据えて
人生100年時代と言われ、定年後の時間が長くなっています。定年は制度的に一律に退職するだけですので、定年後にもまだまだビジネスで活躍したいという人も多いです。シニアのキャリアプランを持っていたかどうかが定年後の充実度を左右するとも言えるでしょう。今から作るキャリアプランは、定年までという現在のお勤め先でのキャリアに限定せず、定年後まで長く見通したキャリアプランとしてください。記事「50代からのキャリアプランはスキルの掛け合わせで考える。シニア年代で活躍し続けるために大切なこと。」や記事「シニアで活躍するキャリアの作り方。シニアのキャリアは「現状維持」では作れない。」ではシニアのキャリアとは何か、シニアのキャリアの作り方について解説しています。 キャリア面談を良いきっかけとして、ライフプラン作りやキャリアプラン作りを進めていきましょう。50代の方はお勤め先企業でのキャリアだけでなく、定年後も踏まえてキャリア形成を進めていけるようにプランニングしてください。 テックガーデンスクールでは50代を中心とした50代中高年の方向けにセカンドキャリア支援を行なっています。キャリア支援だけでなく、セカンドキャリアに必要なプログラミングやITスキルも学ぶことができます。関心がある方はぜひ一度無料カウンセリングにお越しください。
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1967年生まれ。慶應義塾大学理工学部大学院修士課程卒。英国国立レスター大学MBA取得。2011年「起業家のためのプログラミング教室」Club86 Startup School(現TechGardenSchool)設立 2017年「中高年のためのプログラミング教室」開始 著書「図解 50代からのプログラミング –未開の能力を発掘♪」「教えて♪ プログラミング」など