中高年・シニアIT教育のThird Waveを目指す! 〜TechGardenSchoolがブルーボトルコーヒーにこだわる理由
更新日:2024.02.07
皆さん、いよいよ明日ですよ明日! 雪が降りそうですがきっと1日中行列するんだろうな〜 行くのやめようかな〜 ぼそっ。 TechGardenSchoolのブログでは昨年からBlue Bottled Coffeeに関してもう4−5本の記事を書き続けています。「ITスクールがなんでコーヒー?」って思われてる方も多いと思うので、今回はその理由を熱く語っちゃいましょう!
その理由は、話題にのってブログのアクセスを稼ぎたいから!(笑)じゃなくて、、(それもあるけど)、スクール創立以来お世話になっている下村先生のMakers Coffeeが日本のThird Wave Coffeeの一つであり、そこであの「フルーティーで紅茶のような(最初はスゲー酸っぱく感じる 笑)」独特の浅煎りローカルビーンズの味わいを知ったから(なんとケニアとかのある地域でとれた豆だけを微妙な浅煎りで仕上げたブレンドしない、コーヒー界のシングルモルト、マッサンのピート臭みたいな世界なんです!)、というのもあるけど、ジャジャ~ン
理由その1:人から人への世界観が好き!
Blue Bottled Coffeeでは1杯1杯5分以上かけてドリップしてお客様に直接お渡しします。お客様も本当に美味しいコーヒーを自分の好きな空間で自分の好きな人達に囲まれて飲みたいがために、そこで自分の貴重な時間を使うのです。
理由その2:「本物」を小さく産んで大きく育てたところが好き!
10年以上前に自宅で焙煎した豆を近所のマーケットで販売したのが始まりだそうで、その後も古い倉庫を焙煎所にして少しづつビジネスを育てていきました。決して急ぐことなく、自分の好きなコーヒーへのこだわりを追求しつづけたのです。そこには「スケールする」とか「マネタイズ」などの視点は二の次だったように思うのです。だからこそ時間がかかった、だからこそ本物を守れた。 新しいものを喜んでくれるお客様を増やすのは時間がかかるのでしょうね。
理由その3: 生活に密着した習慣を革新したところが好き!
僕の大好きな2つのサービス ハイヤーサービスのUberと決済サービスのSquare。ハイヤーもクレジット決済も既に十分に生活に入り込んでいるサービスですが、両者はまだ満たされていない強烈なニーズをITの力を使って掘り起こしました。前者は「個人が気軽に使えるハイヤー “Everyone’s private driver”」 後者は小規模店舗や個人でも気軽に決済できる仕組みをiPhone用ガジェットで提供しました。え? Blue Bottle Coffeeは生活に密着はしてるけど特別なITは使ってないって? はい、それについては理由その4で。
理由その4:テックじゃないのに、テックの匂いがするのがThird Wave!
UberやSquareは生活に密着した習慣をITで革新しています。ITを使っていますがサービスの主役はあくまでもハイヤーのドライバー、車の雰囲気などのリアルなサービスクオリティです。これが現在主流になりつつある ”リアルが主、ITが従”のスタイル、いわばStartupのSecond Waveと言えるでしょう。First Waveは数年前に流行った位置情報などを使った”ITが主、リアルが従(ない場合もあった)”のスタイルです。
ところがBlue Bottled Coffeeは “リアルが主、ITは全くない” スタイルです。BUT! ITの雰囲気や空気感、気質だけは感じられるのです。これは下村先生のMakers Coffeeでも感じることができます。何故でしょうか? これは一体なに? この件については下村先生と今度原宿ホルモン焼き「けむり」で是非語り合いたいのですが、アプリやデバイスを使わないとテックじゃないのか? という禅問答。直感だけどきっと違う。
きっとテックには人間の生活のために資する根源的な何かがあって、それを提供するスタイルがアプリだったりデバイスであるだけで、Blue Bottled Coffeeのようなコーヒー店やTechGardenSchoolのようなスクールのような「人から人へのスタイル」でも伝えられるものであるに違いありません。
じゃあ、それは何か。。。? ぐぐってみました(爆)
”道具によって新たな能力の開発が可能となるたびに、世界はいままでと違うもっと興味深い場所、さらに多くの機会のある場となる。”
参考:テクノロジーの進化が問う/人間とは何を意味するのか SeaSkyWind BLOGOS
この記事の中に引用されているニコラス・G・カーの『オートメーション・バカ』*1 からのモーリス・メルロ=ポインティの更に引用です。
この引用文にあるように、テックの目的が「人がもっと感動できたり、気持ちよくなれる素晴らしい世界や体験を新たに開拓する」ことだとするなら、 街のコーヒー屋さんや塾だって同じ価値観を共有することは可能なんだろうと思います。
Blue Bottled Coffeeがこのような同じ価値観を持つことがわかったから、シリコンバレーの名だたるIT起業家(Uber, Flicker, Google, Pathら)が投資したのでしょう。
きっとこの “リアルが主、ITは全くない” ”IT精神は持ってるけどITは使ってない” スタイルがIT スタートアップ界のThird Waveに違いありません。「価値観のみIT」スタートアップって面白くないですか?
しつこいようですが、うちはIT教育界のThird Waveを目指します。そこで何をすればThird Waveの名に恥じない中高年専門のITスクールになれるのか? 自らへの戒めとして以下に宣言としてまとめておきました。
TechGardenSchool 中高年・シニアのための ”Third Wave”宣言
1)一人ひとりの生徒さんと先生、スタッフが向き合い、一人ひとりの人間としてお話をしてお互いに気持ちのいい時間を提供します。
2)「本物」を「わかりやすく」「楽しく」お教えすることにこだわり、手間を惜しまず妥協はしません。
3)「好きで稼ぐ!」ために「学び」「行動する」ことを生活に密着した習慣にできる環境と仲間、信頼できるコーチを提供します。
4)人が未だ経験したことのない素晴らしい世界や体験を切り拓く「テック精神」を生徒さんと一緒に追求します。
うちにも行列ができ、取材が殺到するように頑張ります!
参考:
ブルーボトルコーヒーだけじゃない! 東京で飲める、行きたいThird-Wave Coffee店 五選
Third-Wave Coffee、ブルーボトルコーヒー超初心者向けまとめ記事五選
ブルーボトルコーヒー 清澄白河 日本1号店進出の意味 〜 時間資本主義とサービス業全体のThird Wave化のゴングが鳴る!Uber以来の衝撃必至
IT教育界のBlue Bottled Coffeeを目指します! 〜 (1) ”ネオ昔ながら” がThird wave generation!
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1967年生まれ。慶應義塾大学理工学部大学院修士課程卒。英国国立レスター大学MBA取得。2011年「起業家のためのプログラミング教室」Club86 Startup School(現TechGardenSchool)設立 2017年「中高年のためのプログラミング教室」開始 著書「図解 50代からのプログラミング –未開の能力を発掘♪」「教えて♪ プログラミング」など