50代未経験が在宅ワークを始める方法とは? おすすめのスキルや資格、探し方を解説!
更新日:2024.09.08
50代になって体力の衰えを感じると、セカンドキャリアの準備として副業などで在宅ワークを始めたいと思う方も多いでしょう。ただ、50代未経験から在宅ワークに挑戦できるかわからず、踏み切れない方もいるはずです。在宅ワークの始め方を理解しておけば、50代未経験でも案件の獲得は不可能ではありません。
今回は、50代未経験が在宅ワークを始める方法やおすすめのスキル、資格、探し方などを解説します。在宅ワークを始めたい50代の方はぜひお役立てください。

最近は在宅ワークが流行っていると聞きました。50代未経験でも在宅ワークに挑戦できますか? 習得したほうがよいスキルも知りたいです。
在宅ワークは基本的に年齢制限がありません。50代未経験者でも経験やスキルがあれば十分案件を獲得できるチャンスがあります。経験やスキルを棚卸しすると自然に挑戦できる在宅ワークが見つかっていくはずです。ただ、未経験だとアンケート回答や体験談の作成など、単価の低い内職のような案件しか獲得できず、在宅ワークに挫折することもあります。近年はDX人材が求められているので、単価の高い在宅ワークを獲得したいのであれば、データ分析スキルや業務効率化・自動化スキルなどを習得してみてください。

目次
結論:50代未経験が在宅ワークで稼ぐには過去の経験・スキルを生かす! おすすめはデータ分析や業務効率化の案件
50代未経験者が在宅ワークで稼ぐには過去の経験・スキルを活かすことが重要です。
誰でもできる在宅ワークは雀の涙ほどの報酬しか獲得できず、稼げない現実に挫折してしまいます。自分の経験・スキルに適した在宅ワークを探して、もし稼げなければ早急にリスキリングして、現実的に稼げる仕事を模索するのが最善です。
稼げなかったときにおすすめの在宅ワークはデータ分析や業務効率化の案件です。未経験からすると、ITスキルの習得はハードルが高いように思えるかもしれません。ですが、適切な方法で学べば50代初心者でも、在宅ワークを獲得できるくらいの実力に到達します。
競合の少ない分野に切り込むことで、単価の高い在宅ワークを獲得しやすくなります。ITに詳しくない方も、果敢にデータ分析や業務効率化の案件獲得を目指してみてください。
50代未経験から在宅ワークを始めるときのおすすめの方法
50代未経験から在宅ワークを始めたいけれど、何をどうすればよいのかわからない方も多いでしょう。50代未経験が在宅ワークを始めるときのおすすめの方法を4ステップに分けて解説します。
ステップ1.在宅ワークを探す前に経験やスキルを棚卸しする
在宅ワーク自体が未経験でも、これまで働いて培ってきた経験やスキルを生かせば、案件を獲得できる可能性があります。まずは在宅ワークを探す前に経験やスキルを棚卸ししましょう。棚卸しをすることで挑戦したい在宅ワークや相性のよさそうな在宅ワークが見つかりやすくなります。
紙を用意して書くのが面倒であれば、スマートフォンのメモ帳アプリに入力するのがおすすめです。
電車に乗っている時間や、外出中の隙間時間などに入力できるので、忙しい方でも効率的に経験やスキルの棚卸しをして、在宅ワークを開始するための準備を進められます。
ステップ2.棚卸した経験やスキルに基づきプロフィールを記述する
在宅ワークに応募するためには、クライアントに自分の経験やスキルを一目で確認してもらえるよう、プロフィールを作成する必要があります。
棚卸した経験やスキルに基づきプロフィールを記述しましょう。プロフィールを書くときに注意したいのが、未経験・初心者という言葉を使わないことです。未経験・初心者という言葉を使うと、単価が低い案件しか受注できなくなります。「未経験・初心者ですが、丁寧な作業を心がけます。」「未経験・初心者ですが、コツコツした作業には自信があります。」のような情報をあえて書く必要はありません。
また、経験やスキルを証明する資格があるとクライアントは在宅ワークを安心して発注しやすくなります。
保有している資格を箇条書きでリストアップするのもおすすめです。
ステップ3.棚卸した経験やスキルでできる在宅ワークを探す
棚卸した経験やスキルでできる在宅ワークを探します。
たとえば、クラウドソーシングサイト(クライアントとワーカーのマッチングサイト)の検索欄で、経験やスキルに関するワードを入力することで、関連する在宅ワークを絞りこんで表示させられます。
たとえば、PowerPoint(パワーポイント)の検索ワードを入力すれば、文書を元にしたスライド資料の作成の在宅ワークが見つかることがあります。根気よく検索して経験やスキルを生かせそうな在宅ワークを探してみましょう。
ステップ4.経験やスキルが不足する場合は独学やスクールの利用を検討する
棚卸した経験やスキルでできる在宅ワークを探した結果、経験やスキルが若干不足するケースも珍しくありません。
たとえば、Excel(エクセル)の集計作業の経験がある方が、Excel(エクセル)の案件を探すと、VBAというExcel(エクセル)の処理を自動化するためのプログラミング言語の経験やスキルが必要だとわかるケースもあります。
書籍を読んだり、少しスクールに通ったりすれば、不足する経験やスキルを補える可能性もあります。不足する経験やスキルが判明したら独学やスクールの利用なども検討しましょう。
50代未経験者が在宅ワークを探すのにおすすめの登録サイト
50代未経験者が、在宅ワークを探すのにおすすめの登録サイトとしてクラウドワークスが挙げられます。
クラウドワークスは、クラウドソーシング系サービスの中でトップクラスの規模を誇る在宅ワーク検索サイトです。匿名で在宅ワークを受注できるので、未経験で名を明かすのが不安な初心者でも仕事を探しやすくなっています。
クラウドワークス以外には、案件の質が高いといわれるランサーズや、大手人材紹介会社リクルートが運営しているリクナビ派遣、高時給の求人を探しやすいエン派遣などの登録もおすすめです。
50代未経験者が在宅ワークを探すときの登録サイトの詳細については、「50代会社員が目指すべき定年後におすすめの在宅の仕事7選 :登録サイトリストと学び直しプラン付」をご覧ください。
50代未経験者が在宅ワークの単価をアップするためにおすすめのスキル
在宅ワーク未経験だと、単価が低くて挫折してしまうリスクがあります。これまでのスキルだけでは単価アップが期待できない場合、新たなスキルを学ぶのもおすすめです。ここでは50代未経験者が在宅ワークの単価をアップするためにおすすめのスキルを厳選して解説します。
データ分析スキル
50代未経験者が在宅ワークの単価をアップするには、データ分析スキルを習得するのがおすすめです。データ分析とは、合理的な意思決定を下すためにデータを整理・加工・取捨選択・グラフ化して分析する作業です。ただ、データ分析の仕事にもさまざまな種類があり、手段によって単価の相場が違ってきます。
まず、プログラミング言語を使わない単なるExcel(エクセル)のデータ分析は、対応できる人が比較的多く単価が低くなってしまいがちです。その点、Pythonを使ったデータ分析であれば時給1,500円程度、Power BIを使ったデータ分析であれば時給4,000円程度を目指すことも可能です。
単価の高い在宅ワークを希望する方は、使える人が少ないプログラミング言語やツールの学習を検討してみるとよいでしょう。
データ分析でできる在宅の仕事紹介については「データ分析在宅案件はクラウドワークス・Indeedがオススメ!集計・可視化業務に必要なスキルはExcel(エクセルVBA)/Python/BIツール」の記事をご覧ください。
業務効率化・自動化スキル
50代未経験者が在宅ワークの単価をアップするには、業務効率化・自動化のスキルを習得するのもおすすめです。業務効率化・自動化とは、これまで手動で行っていた業務をITスキルによって自動化して、作業時間を短縮することです。業務効率化・自動化は近年推進されているDXにおいても不可欠のスキルであり、自身の市場価値を高めるのに最適でしょう。とはいえ業務効率化・自動化のスキルは50代未経験者が習得できるのか不安かもしれません。
その点、すでにご紹介したVBAというExcel(エクセル)のプログラミングスキルなら習得できる可能性が高まります。ほかのプログラミング言語のように特別なエディタや実行環境を用意する必要がなく、使い慣れたExcel(エクセル)のソフト内でプログラミング学習を始められるからです。
慣れてきたらPythonやRPAなどによる自動化にチャレンジして、さらに単価アップを目指していくのもよいでしょう。
VBAの学習方法については「在宅介護しながらできる仕事なら業務効率化・自動化でExcel(エクセル)VBAがオススメ」の記事をご覧ください。
ECサイト運営スキル
ECサイトとは、電子商取引を行うためのWebサイトです。具体的にはネットショップサイトやコンテンツ配信サイトなどが該当します。ECサイト運営の仕事はさまざまなスキルが求められるので、在宅ワーク未経験者でも地道にスキルアップをしていけば、最終的に単価アップを狙える可能性があります。
コンテンツを投稿したり商品を登録したりするためのWordPressスキル、サイトへのアクセス状況を解析するためのアクセス解析スキル、商品・コンテンツの説明文を書くためのWebライティングスキル、Google広告を使うためのWeb広告運用ツールの利用スキルなど、スキルの種類を挙げれば切りがありません。
最近は、文章コンテンツを販売できるブログ型サイトも普及しており、高齢者の方が運営している姿もよく見かけるようになりました。ライティングが得意な50代の方であれば在宅で想定以上の収入が得られる可能性もあるでしょう。
ただ、在宅ワークには注意すべきこともたくさんあります。在宅ワークの注意点について、「50代におすすめのプログラミングの在宅ワークはデータ分析とECサイト運営の仕事!」の記事もご覧ください。
50代未経験者が在宅ワーク獲得に向けて実績を証明するためにおすすめの資格
50代未経験者が在宅ワークに応募したとき、受注できずに途方に暮れることもあるでしょう。
競合に仕事を奪われないようにするためには、実績を証明できる資格も重要です。50代未経験者が在宅ワークを始めるときにおすすめの資格は経験によっても変わってきます。
たとえば、これまで経理や会計の仕事を行ってきたのであれば、簿記資格がスキルを証明するのに役立ちます。ただ、3級程度では実務レベルを証明するのが難しいので、最低でも2級以上の取得を目指してスキルに箔をつけたほうがよいでしょう。
業務効率化・自動化のスキルを証明したいのであれば、Excel(エクセル)の基本操作スキルに関する資格だけでは不十分です。少なくともプログラミングの基礎があることを証明できる資格は取得したいところです。プログラミングの基礎を学べる資格としては、Excel(エクセル) VBA ベーシックや基本情報技術者試験などが該当します。
データ分析の観点からは、ビジネス統計スペシャリスト(Excel(エクセル)分析スペシャリスト)や統計検定、Python 3 エンジニア認定データ分析試験なども選択肢となります。
在宅ワークと相性の悪い資格については、「【在宅で長く続けられる!定年のない仕事】50代女性が失敗しない「セカンドキャリアの準備」と「おすすめの資格」とは」の記事をご覧ください。
まとめ
50代未経験者でも、これまでの経験・スキルを棚卸したうえで在宅ワークを探せば、思ったより稼げる案件が見つかる可能性もゼロではありません。
仮に見つからなかったときでも、ITスキルを学びなおして単価の高いデータ分析や業務効率化・自動化などの案件獲得を目指すこともできます。
いずれにせよ、在宅ワークを始めようか迷っている方は、今回紹介したおすすめの始め方を参考に、まずは一歩を踏み出してみてください。
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これまでの経験やスキルからオーダーメイドカリキュラムを導き出し、セカンドキャリアに向けて在宅ワークに必要なITスキルの習得をサポートします。
Excel(エクセル)VBAやPythonなどを学び、業務効率化の案件獲得を目指すことも可能です。
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立教大学卒。プログラマーの職種を経験し、現在はフリーライターとして活動中。使用経験のあるプログラミング言語はC言語やJava、VBA、HTML、Delphiなど。基本情報技術者やファイナンシャルプランニング技能士二級などの資格を活かし、働き方やキャリア設計に役立つ記事を執筆している。