50代会社員がセカンドキャリアに向けてやるべき5つのこと
更新日:2024.07.15人生100年時代と言われる現在、60歳定年後の生活を考えると収入面でも仕事の続け方においても、今の自分では不安になり始める50代の会社員が増えています。それはDX推進に代表される世の中の変化のスピードが早いからです。
50代会社員がどのようにして60歳以降のマイライフを実現するかは、セカンドキャリアをどうするかという考え方によって大きく変わります。

セカンドキャリア見つけ出す、実現させるためにどうすれば良いのでしょうか。
それは今までのキャリアの棚卸をしてみましょう。会社人生が始まってから今日に至るまでの棚卸を行う中で自分の得意なこと、好きなこと、また大切なことで社会が求めていることは何かを洗い出して、セカンドキャリアの方向性を見つけ出していきます。

目次
日本の2050年はどうなっているのか
50代会社員にとって2050年とはそんな遠くない自分の将来です。ちょうど約30年後にあたり、年齢は80歳すぎになります。
2050年には日本の人口は1億人を下回り、生産年齢人口の比率も2020年には約70%だったが約50%まで減少すると言われています。出生数も2015年には100万人を割っており、2050年には65万人になると想定されています。
今の平均寿命は男性81歳、女性が87歳と言われていますが、高齢者の体力や運動能力は10年前に比べると5歳若返っているというデータもあります。
そのような中で70歳まで働くことを希望している人は8割もいるということがわかっています。*1
*1 2050年までの経済社会の構造変化と政策課題について平成30年9月経済産業省
なぜ50代から定年後のセカンドキャリアを検討しなければならないのか?
2050年の日本の状況が示すように年金財政のひっ迫や、社会保障負担増大に対応するため、また、以下のような理由から60歳以降も仕事を考える、つまりセカンドキャリアを考えなければならないということです。

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人生100年時代+少子高齢化によって「定年→年金生活」の図式が崩れることが確実
今までのように定年を迎えたら年金生活に入るという図式は、少子高齢化による年金財政ひっ迫や、高齢者増加による社会保障費の増大により、年金生活が必ず保障されていた時代とは変化しています。自分の生計は自分で考えることが必要になり、不足資金がある場合、働くことになります。
70歳定年法の施行による60歳以降の働き方の多様化
2021年の高年齢者雇用安定法改正により、定年年齢の基準となる年齢はこれまでの65歳から70歳へ引き上げられました。これは、70歳まで雇用の努力義務を企業に課すというものです。
これにより企業は65歳定年制を検討せざるを得なくなり、また、その後70歳まで雇用延長を導入する企業が出てくることになります。その結果、多くの人が働く状況になります。

2021年4月に、70歳まで就業機会の確保が努力義務となる、改正高齢者雇用安定法、いわゆる「70歳…
人々の働き方の多様化
働き方についても、企業では定年後、再雇用して出社して働くという選択肢が普通でしたが、コロナ禍での働き方改革の影響により在宅勤務も一気に普及しました。
企業は多くの仕事を在宅でもできることがわかり、幅広く業務委託するという働き方を生み出しました。出社や在宅という働き方も自分で選択する時代になってきています。
50代会社員が定年後のセカンドキャリア実現に向けてやるべき5つのこと
50歳になったらやるべきこと1 自分のキャリアとスキルの棚卸をしてみよう
1番目にやることは、自分の今までを振り返り現状分析をしっかり行うことです。
キャリアの棚卸し 〜 履歴書・職務経歴書を作る
キャリアの棚卸とは、自分が今まで経験してきた仕事を書き出していくことから始めます。
業種、職種を洗い出し、そこでどのような仕事をしてどのような成果を出してきたのかを洗い出してみます。
今までの経験職種が多ければ多いほど大変ですが、これを深堀りして行うことにより自分の今までの経歴が明確になり、キャリアのプラス面マイナス面がわかります。
スキルの棚卸し 〜 できることを書き出す
スキルの棚卸も重要です。スキルとは資格と考えやすいですが、幅広く考えて身に着けてきた能力のことです。
資格等のわかりやすいスキルももちろんのこと、事務処理能力や対人関係能力等幅広く考えてみましょう。OAスキルやマネジメント経験、営業経験などがそれにあたります。
これにより自分の不足しているスキルがわかります。
キャリアシートのつくりかた
もし、何から始めて良いかわからない、どのようにしてやればいいのかわからないという場合は、厚生労働省が作成した”人生後半戦のライフ・キャリアシート”を参考にしてみるのも良いでしょう。
50歳になったらやるべきこと2 キャリアプランを作成する
2番目にやることは、将来にむけてのキャリア、つまり、どのような働き方がしたいか、どんな仕事がしたいかを考えることです。

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今までの会社で定年を迎え、嘱託社員として65歳まで働く
今は定年が60歳の企業の場合、一旦定年してから、65歳まで1年ごとの契約で嘱託社員として働くという選択肢があります。その場合でも、同じ企業でどのような働き方ができるのか、それが自分の望む働き方、仕事なのかをもう一度よく考えることは必要になります。年下の上司の存在や任せられる仕事の範囲などギャップについてもよく考えることが必要です。
同業種で転職する
50代で、転職をすることも有効な選択肢としてあるでしょう。今までのあなたのキャリアを求めている企業も多くあります。しかし、需要と供給の関係から大企業への転職は厳しいと考えるべきです。
同業種ならば、より活躍範囲の広くなる中小企業に転職する、都心部に限らず地方へ転職することも検討すると良いと思います。転職を考える際もキャリアとスキルの棚卸は必要事項となります。
また、転職に際しては、50代シニアを得意とするエージェントを見つけることが重要で、転職の良否につながります。

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新たな興味ある分野へ進出する
今まで経験してきた分野ではなく、新たに挑戦してみたかった職業にチャレンジすることは、新たに視野が広げられることや今後の生きがいにつながりますので、選択肢のひとつになります。
しかしその場合も、キャリアとスキルの棚卸をした自分の総点検は、次にチャレンジする仕事のスタート地点に立つ上で大切です。
50歳になったらやるべきこと3 マネープランを作成する
3番目にやるマネープランは特に重要です。今後のキャリアをどのように選択していくかは、あなたの資金状況により選択肢が変わるからです。
まず、マネープランを検討してみましょう
まずはこれからのマネープランを検討することです。50代は家の住宅ローンや子供の教育資金、場合によっては親の介護資金等出費が重なる年代でもあります。マネープランを考える上で具体的にどうするかおすすめ記事を読んでみて下さい。

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50歳になったらやるべきこと4 ゴールから逆算した学び直しをする
4番目にやることは、必要な学び直しを考えることです。これは自分の実現したいセカンドキャリアに必要なスキル、不足しているスキル学び直し、ゴールから考えることです。これによりセカンドキャリアの実現性がアップします。
今の自分に足りないものは何かを知る
将来のキャリアプランに沿って、必要になるスキル、不足しているスキルは何かを明確にしましょう。これは、やるべきことの2番目でやったキャリアの棚卸、スキルの棚卸から分析できます。
社会が求めていることで自分ができることは何かを知る
仕事の仕方も時代の流れと共に変化してきます。今までの自分のキャリアはそのまま通用しますか。今までのキャリアを有効に活かすには社会が求めていることも併せて、キャリアアップさせるために何が必要か考えることは非常に重要です。
世の中のDX化の流れは避けては通れないです
経済産業省も推奨しているDX(デジタルトランスフォーメーション)は我々の仕事の仕方を大幅に変えていきます。
例えば、営業をキャリアとしている人でも、今までの対面営業スタイルからITを利用した営業スタイルを経験されている人もいると思います。また、マーケティングをキャリアとしている人でも、デジタルマーケティングへと進化していることを経験されている人もいると思います。
そのようにDX化の流れは我々のセカンドキャリアを考える上で避けては通れないものになってきています。

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50歳になったらやるべきこと5 好きなことも忘れずに考える
5番目にやることは、一番大切かもしれません。60歳以降、今までのように会社に人生を託すだけの働き方で良いのでしょうか。キャリアを積んでいる分アドバンテージがあるはずです。そこで好きな働き方、好きな仕事を考えることは長く働く上で重要なことではないでしょうか。
好きだったこと、興味があったことを並べだす
キャリアの棚卸した際、自分が得意だったこと、好きだったことも出てきたと思います。その好きが仕事には大切だと思いませんか。60歳からのキャリアプランではその好きを取り入れていくことが、新たなキャリア実現には必要です。
まとめ キャリアxITx自分らしさがセカンドキャリアの軸になる
やるべきことの4番目で触れたように、DX化の流れに対応していくことは時代の要求事項と言えるでしょう。50代の方の多くは、IT知識を習得することが苦手かもしれません。
しかし、今までのキャリアを有利に仕事をしていく上でIT知識の習得はDX化の要求には欠かせないことになります。
IT知識を学び直し、スキルとして身に着けることはあなたにとって重要なことになると言えます。その上で自分らしく働ける仕事を見つけましょう。
50代からIT知識を学び直しするならTech Garden Schoolがおすすめです
しかし、うたい文句だけで申し込むことは危険です。大切なことはIT知識が不足している50代会社員にどのようにしてスキルをつけさせてくれるかということです。
教材とオンライン授業だけでIT知識が身につきますか。わからない点をわかるまで質問できる環境をもつスクールでしょうか。
大切なことは、その場でわからないことを解決して進めるカリキュラムになっているかです。
その点、Tech Garden Schoolは、その人のレベルに合わせてカリキュラムを進めることができます。ITに苦手意識を感じる50代は多いと思いますが、50代を専門にするスクールとして大きな安心になります。
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30年間、メーカーで経理マンをしており、若手を育てることをモットーにしている経理部長です。
また、ファイナンシャルプランナーとして、個人のライフプラン相談もしております。
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