第4章 料理でプログラミング(2)

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第4章 料理でプログラミング(2): 書籍「図解 50代からのプログラミング」

「中高年のためのプログラミング教室」の教科書にもなっている 「図解 50代からのプログラミング」高橋与志著 リックテレコム刊 から、特にご好評いただいているエッセンスをご紹介いたします! ITビジネスやプログラミングの全体像とセカンドキャリアへの活かし方が同時にわかる本ですので、是非お手元に1冊ご用意ください。

(1)材料の買い物チェックリストを作る

▽▽作りたいもののレシピ(アルゴリズム)から必要な材料(データ)を洗い出す

料理を始める前に、必要な材料を考える

皆さんが子供の頃に、最初に料理をしたときのことを思い出してみてください。 学校の家庭科の授業でも、家で風邪をひいたお母さんのために作るときでも、最初はいきなり料理に取り掛からずに、まず左図のような段取りを行うのではないでしょうか?

材料(データ)を事前に洗い出す意味

料理を作っている最中に「あ、砂糖がない!」なんてことに気づいたら大変ですよね。 それと同じで、プログラミングでも制作に取り掛かる前に、以下のことを事前に想定しておくことが大切です。

①必要な機能を実現するために、どんなデータが必要なのか?

②将来新しい機能を追加する可能性はないか? あるとすれば、どんなデータが必要になりそうか?

材料(データ)を分類しておくと効果的!

「すき焼き」を作るための材料を買ってきたら、食材を種類ごとに分類しておくと料理がやりやすくなりますよね? ❶ 野菜 ― 春菊、しいたけ、長ねぎ ❷ 肉 ― 牛肉 ❸ 加工食品 ― 豆腐、しらたき ❹ 調味料 ― 醤油、砂糖、みりん プログラミングでもデータを分類(リスト化)しておくことはとても大切です。次節でその方法について解説します。 材料(データ)を洗い出す手順

(2)材料を整理・保管する

▽▽冷蔵庫(データベース)設計のポイント

材料(データ)を整理する

前節で「すき焼き」を作るための材料を次のように整理しました。 ❶ 野菜 ― 春菊、しいたけ、長ねぎ ❷ 肉 ― 牛肉 ❸ 加工食品 ― 豆腐、しらたき ❹ 調味料 ― 醤油、砂糖、みりん 整理の仕方のポイントは、 ◇似たもの同士をまとめる ことです。そうすることで次の保管場所の設計がやりやすくなります。

冷蔵庫(データベース)設計のポイント

材料(データ)を保管しておく場所は、冷蔵庫ですよね。 その冷蔵庫のことをデータベースと呼びます。 材料を冷蔵庫(データベース)に効率良く整理しておくための保管場所の設計は、プログラミング上非常に重要な分野です。 その際のポイントは次のようになります。 ◇ 似たもの同士の置き場を用意する ◇ 同じ材料を重複して整理しない(ハムを肉と加工食品の両方に重して分類しない) ◇ 「その他」という種類の保管場所は作らない 実際の冷蔵庫でも野菜を保管する場所、肉を保管する場所、調味料を保管する場所、のように分けていますよね。 そうすることで、野菜を探すときも効率がよくなったり、しまうときも迷わずにしまえるようになります。 また、なんでもしまえてしまう「その他」のような場所を作ると、結局散らかってしまうことは、皆さんも経験しているのではないでしょうか? 冷蔵庫(データベース)設計のポイント

(3)冷蔵庫を常に整理された状態に保つ

▽▽構造化されたデータベース設計がキモ!

データの保管場所の構造はエクセルをイメージしよう!

実際にプログラミングにおいてデータベース(冷蔵庫)を設計する際には、左図のようなエクセル(Excel)の表構造をイメージしましょう。 ❶ id 一つ一つのデータにつける番号のこと ❷ フィールド名 列ごとにデータの種類につける名前 何個の列(フィールド)を作るかは、データを管理する方法によって変わってきます。 今回の場合、以下の2つのフィールドがあることになります。 name(材料名) number(材料の個数)

整理したい種類ごとに表(テーブル)を用意する

一つ一つの表のことをテーブルと呼びます。今回の場合、整理する材料の種類ごとに、左図のような4つのテーブルを用意しています。 このように整理しておけば、管理したい野菜のデータが増えたとしても、テーブルの行を増やしていくだけで対応が可能です。 ベジタブルテーブル

保管場所を構造化して変えないことがキモ!

今回の保管場所の構造は ❶ id ❷ name ❸ number のようになっています。 もし急に、食材を購⼊した「日付」も一緒に管理する必要が出てきたらどうでしょう? ❹ date(日付) という新しい保管場所を後から作らなければならなくなりますよね。 冷蔵庫(データベース)

(4)再掲載 データベースを扱う4つの方法

▽▽参照・新規保存・上書き保存・削除 データを保管しておく場所「データベース」でのデータの扱い方について再掲します。 データが「食材」だとすると、データベースは「冷蔵庫」と考えるとわかりやすいですよ!

参照~データの取得

冷蔵庫を開いて、食材を探したり、取り出したりする行為をイメージしてみてください。 データを探したり(参照)、取り出したりする(取得)ことを指します。

新規保存

これは簡単。食材を冷蔵庫に保管するのと同じで、データをデータベースに新規に保存する事を言います。 皆さんがワード(Word)などの ファイルをPCに最初に保存するときも「新規保存」を行っていますよね。 あれと同じです。

上書き保存

冷蔵庫からマヨネーズを取り出して使った後にまた戻しますよね。 あのイメージです。 編集・修正されたデータを再び保存します。 作成済のワードファイルを編集後に「上書き保存」するのと同じです。

削除

これも簡単。冷蔵庫から食材を取り出して捨ててしまうことです。 これもワードのファイルなどをPCから削除したことのある方はイメージしやすいですよね! データベースは冷蔵庫!

(5)データベースでデータを扱う言語SQL

▽▽参照・新規保存・上書き保存・削除

データの参照・新規保存・上書き保存・削除

データベースでデータを扱う4つの方法について、実際のコードのイメージを紹介します。 ここで使うコードはSQLという言語で書かれています。 ここではあくまでイメージとして体験していただければ十分ですので、詳しく理解する必要はありません。 参照のコードのイメージ 新規保存のコードのイメージ 上書き保存のコードのイメージ 削除のコードのイメージ
図解 50代からのプログラミング –未開の能力を発掘♪