【50代会社員】「プログラミングの副業はやめとけ」はプロレベルの話。経験を活かしたアマレベルなら可能
更新日:2024.09.02プログラミングで副業をする方が増えていると聞いて、リスキリングを検討している50代会社員の方もいるでしょう。ただ、SNSで「プログラミングの副業はやめとけ」と書かれた投稿を見ると、学習意欲が下がってしまいがちです。学習に専念するには、プログラミング副業の実情を詳しく知っておく必要があります。
今回は、プログラミングの副業がやめとけと言われる理由や、挑戦可能なアマレベルの副業、50代が副業で稼げるようになるためのポイントなどを解説します。
最近、定年が見えてきてプログラミングの副業に興味を持ち始めたのですが、職場の同僚にやめとけと言われてしまいました。未経験50代が副業で稼げるようになるのは難しいのでしょうか? おすすめの副業があれば教えてください。
一般的にプログラミングの副業は専門的なスキルが必要になりやすく、未経験者が簡単に案件を獲得するのは難しいかもしれません。ただ、アマレベルの副業であれば未経験者でも将来的に案件を獲得できる可能性があります。副業で稼ぐためのポイントを理解しておけば、想定した以上の成果が出てもおかしくはありません。50代におすすめの副業は業務効率化・データ分析に関するプログラミングです。50代の現場経験を活かせるので、若い世代にできない副業を獲得できますよ。
目次
結論:IT未経験の50代会社員でも経験を活かせばプログラミングの副業は可能
IT未経験の50代会社員がプロレベルのプログラミング副業を目指すのは現実的ではありません。しかし、現在の経験を活かせるアマレベルのプログラミング副業であればとてもおすすめです。
プログラミングスキルを習得するだけでは、競争に巻き込まれて副業に失敗するリスクが高くなります。しかし、現在の経験を活かせば少しの努力で若い世代にできない副業と出会える可能性が高まります。有利な条件でプログラマーの副業を獲得できるでしょう。
IT未経験の50代会社員は、自分の経験を活かせるアマレベルの副業にチャレンジしてみてください。
「プログラミングの副業はやめとけ」と言われるのはなぜ?
「プログラミングの副業はやめとけ」と言われるのはなぜなのでしょうか。まずはプログラミングの副業にネガティブなイメージがある理由について解説します。
プログラミング言語の習得には時間がかかる
プログラミング言語の習得には時間がかかるイメージが強いことが理由として挙げられます。
たとえば、プログラミングスクールの副業向けコースでは4か月ほどの受講期間が定められていることがあります。より単価を高めるためには半年以上の学習期間を確保する必要も出てきます。
いずれにせよ、決して短い期間ではありません。忙しい方であれば簡単には受講を検討しづらいでしょう。仕事や家事などで両立できなかった方などから、やめとけと言われてしまうのかもしれません。
案件探しの難易度が高い
最近では、企業から気軽に業務を受注できるクラウドソーシングサイトが身近となり、副業がしやすい環境になりました。
プログラミングの副業を探してみると、多くの案件がヒットします。多すぎるあまり、案件情報に目を通すだけで大変で、また、自分に見合うレベルの案件かを判断することは難しいです。企業ごとに案件の記述方法や業務の幅も違いがあり、案件探しだけで苦労します。最初は特にどの案件に応募してよいものか、及び腰になりやすいです。
プログラミングを学習しても、軸が決まっていないと副業案件を探すことも大変で、やめとけばよかったと後悔する方が多いのでしょう。
幅広いスキルを求められる
プログラミング案件では、さまざまなスキルを求められる傾向があります。たとえば、Pythonに関する案件であっても、その他にMySQLのようなデータベーススキル、データ分析などのマーケティングの知識を要求されるような案件があります。
コーディングに関する案件であってもクライアントの課題分析からソリューションの提案を行えるスキル、UI・UXのようなデザインスキルが求められるケースも少なくありません。
副業であれば簡単に対応できると甘く見ていた人が、プログラミングの副業はやめとけと言う立場になるのでしょう。
単価が低く時間の切り売りで消耗しやすい
プログラミングは習得に時間がかかる一方で、習得後の単価が思ったより安くなることがあります。
時間を切り売りして稼いでいるうちに消耗してしまい、結果として継続するのが難しくなってしまいがちです。
副業をやめとけばよかったと後悔しないためには、単価の高い仕事を獲得できるよう、需要が高いスキルを深く見極めて学習することが重要でしょう。
チーム開発の経験が求められる
プログラミングは簡単なツールであれば一人でコーディングできますが、大きなシステムを作るにはどうしてもチームで開発する必要が出てきます。発注する企業もチームで行っている開発のうち、一部を外注の案件として出しているケースも多くあります。
プロジェクトリーダーや取引先などの指示・要望を細かく理解し、進捗も適切に報告しなければなりません。また、他の関わる人が開発を行いやすくするために、コード管理ツールを使って、納品を求められたりといったチームのルールに従って開発を求められることもあります。
プログラミングスキルのほかにコミュニケーション能力も要求されます。チーム開発の経験がないとついていけず、プログラミングの副業をやめとけばよかったと後悔するのかもしれません。
ライバルが多く受注が取りにくい
プログラミングの案件としては多く存在しますが、取り組みやすいような案件には、応募が殺到し、案件を獲得できないことも多いです。プログラミングスクールのホームページでは、副業に成功した人の体験談がたくさん公開されています。昔よりもプログラミングの学習環境が身近になり、あらゆる業界から学び直しに挑戦する方が増えたのでしょう。
プログラミングはすでにIT業界で働く人だけが習得するスキルではありません。
競争相手が多く副業を獲得しづらいのか、SNSでは副業に失敗した方を見かけやすいです。成功者の体験談を鵜吞みにしてプログラミング学習を始めると、やめとけばよかったと後悔するかもしれません。
継続的な仕事にならない
プログラミングの副業で案件を獲得できても安心できません。
継続的な案件だったが、途中で仕事が打ち切りになり、継続にならないケースがあります。副業を安定させるために、ひたすら営業を続けなくてはならず、疲弊してしまうことがあるようです。
安定した働き方を求める人ほど、プログラミング学習をやめとけばよかったと後悔する可能性が高いです。
プログラミングの副業をやめとけばよかったと後悔しないためのチェックポイント
プログラミングを学習したあと、やめとけばよかったと後悔するのは、副業に関する情報の確認不足が原因かもしれません。続いては、プログラミングで副業を始める前に確認すべきことを解説します。
案件の内容
すでにお伝えした通り、プログラミングの副業は比較的難易度が高い傾向があります。ひとまずクラウドソーシングサイトに登録して、プログラミングの案件を探してみて、どのような副業があるのか確認しておくことが重要です。
多くの案件に目を通しておくと、目利きもできるようになってきます。求められているものや人気のあるもの、危なそうな案件などの感覚がわかってきます。求められるものがわかるようになってくると、勉強をするときにも効率的にスキル習得につながります。
報酬の目安
プログラミング言語ごとに報酬相場が異なることもあります。需要の少ないプログラミング言語を学習すれば、副業を始めてから報酬が安くて後悔することにもなりかねません。
人気のプログラミング言語の報酬相場も確認しておきましょう。
未経験では理解できない副業が多い
プログラミングの案件は副業でも専門的な内容になりやすく、基本的に開発経験者を募集するケースがほとんどです。
たとえば、「サイトにSquareAPIを用いて決済システムを導入したい」というように要望されます。プログラミングの知識が少しある程度では対応できる案件を見つけるのが難しいです。
実務経験がないと競争に巻き込まれやすい
実務経験がない駆け出しエンジニアは、クラウドソーシングの競争に破れ、副業をやめとけばよかったと後悔する恐れがあります。
後述の通り、プログラミングの副業にはさまざまな種類があるので、実務経験がない方は競争が少ない案件を探さなければなりません。
やめとけばよかったと後悔しがちなプロレベルのプログラミング副業3選
未経験では現実的に獲得するのが難しい副業があります。やめとけばよかったと後悔しないよう、目指さないほうがよいプロレベルのプログラミング副業をご紹介します。
システム開発・アプリ開発案件
システム開発・アプリ開発の案件は、複数のプログラミング言語の取扱いが求められることが多いです。
1つの言語を学んだだけのアマチュアレベルでは、副業を始めるのが困難になっています。システム開発・アプリ開発を簡単に考えてプログラミングを学び始めるのだけはやめましょう。
人工知能案件
人工知能案件には、プログラミングスキルだけでなくデータ分析や数学・統計、データベースに関する知識も要求されます。学ぶべきことが多いため、50代の方が仕事をしながら副業を目指すのは難しいでしょう。シンプルにプログラミングスキルだけを活かせる副業を探すのが現実的です。
プロのWebデザイン案件
プロのWebデザイン案件では、何度も修正依頼を受けたり、理不尽なダメ出しを受けたりするケースがあります。
副業といえども心理的な負担が大きくなりやすいです。プロですら疲弊することがあるので、「デザインが得意」「美的センスに自信がある」などの理由だけで副業を目指さないほうがよいでしょう。
やめとけばよかったと後悔しづらいアマレベルのプログラミング副業5選
アマレベルのプログラミング副業であれば、IT未経験の50代でもチャレンジしやすいです。やめとけばよかったと後悔しづらいアマレベルのプログラミング副業をご紹介します。
Pythonによるデータ分析案件
Pythonは「分かりやすく」「書きやすい」ことが特徴のプログラミング言語であり、IT未経験の50代でも習得しやすいです。
Pythonを習得すれば、Webサイトからデータを取得する副業や、データを処理しやすい形に加工する副業などを獲得していけます。Pythonに慣れたら副業講師を目指す働き方も検討可能です。
データ分析の副業で必要になるスキルは「Pythonデータ分析の副業案件はコンテスト・資格で実績を積み、データ収集と可視化案件を狙え」の記事でご確認ください。
Excel(エクセル)VBAによるマクロ開発案件
Excel(エクセル)VBAは、Excelファイル内のデータ処理を自動化するためのプログラミング言語です。実行する一連の処理を呼び出す機能をマクロといい、VBAによるマクロ開発案件が副業としてよく募集されています。
VBAはExcelファイルがあればコーディングできるので、特に開発環境を用意する必要がありません。ITに不慣れな50代の方でも学習しやすく、プログラミングの副業に挑戦しやすいです。
VBAの学習方法は「Excel(エクセル)VBAとは? マクロでできること・メリット、学習方法、関連資格などを解説【業務改善事例や副業・転職の仕事例も!】」の記事でチェックしてみてください。
RPAによる自動化案件
RPAは、パソコンやシステム、アプリで行っていた各種業務を連携して自動化する取り組みをさします。まだ専門家が少ない分野であり、50代の方が副業で効率的に稼げるようになるチャンスが高いです。
パソコンの提携作業を自動化するためのツール開発案件や、インスタグラムのDMを自動送信するツール開発案件などがあります。
RPAの実績の積み方は「【RPAx50代会社員 最強説】RPAフリーランス案件には実務経験豊富な50代会社員が最適」の記事で解説しています。
Microsoft Power Platformによるローコード案件
Microsoft Power Platformは、パソコン作業の自動化やアプリの開発、Webサイトの構築などに役立つ業務効率化プラットフォームです。
専門的なシステムのように見えますがローコードで使いこなせます。活用できるようになればIT未経験の50代でも副業にチャレンジできる可能性が高いです。
業務効率化を目的としたMicrosoft Power Platformによるローコード案件が、実務経験不問で募集されるケースも珍しくありません。
Microsoft Power Platformで使える具体的なツールを知りたい方は「MS Power Platform まとめ :業務効率化・自動化におすすめの5つのツールを徹底解説!」の記事をご覧ください。
Webコーディング/WordPress案件
Webコーディングの副業はHTML・CSSなどを学習すれば挑戦できます。ただ、HTML・CSSは習得難易度が低いので、競合が多い傾向です。
単価を高めたい場合はWordPressを用いたWeb制作の副業がおすすめです。WordPressはサイト・ブログを構築するサービスであり、プログラミングで詳細なカスタマイズが行えます。
WordPressを用いたWeb制作ができる人材は少なくなるので、通常のWebコーディング案件より高報酬を得やすくなるでしょう。
WordPressについて深く知りたい方は「50代初心者のプログラミングは需要の高いWordPressがおすすめ!」の記事をお読みください。
50代がプログラミングの副業で稼げるようになるための方法
プログラミングの副業はやめとけと言われても、正しい方法を理解していれば50代でも稼げるようになる可能性があります。続いてプログラミングの副業で稼げるようになるための方法を解説します。
これまでの経験・スキルを活かせる副業を狙う
プログラミングの副業を成功させるために、新たなITスキルを磨くことはとても重要です。ただ、これまでの経験・スキルが副業に役立つ可能性もあり、活かさない手はありません。
たとえば、会社でExcelを用いて事務作業していた方であれば、Excelの経験・スキルを活かしてVBAを学習することで、スムーズに業務効率化のプログラミング案件を獲得できる可能性があります。
VBAのルールは、ほかのプログラミングを学ぶときにも役立ちます。VBAを学べば副業に役立つITスキルを効率的に習得していけるでしょう。プログラミングに役立ちそうな経験・スキルがないか棚卸してみてください。
自分の専門分野とITスキルを掛け合わせる
自分の専門分野(ドメインスキル)とリスキリングで取得したスキル(スパイクスキル)を組み合わせて相乗効果を発揮させる人材をπ型人材といいます。
たとえば、相続の仕事に携わってきたファイナンシャルプランナーがプログラミングスキルを習得すれば、相続税申告ツールの開発会社で専門分野を活かせる可能性があります。
ファイナンシャルプランナーに開発してもらえば、開発スタッフとは別に専門家に監修を依頼する必要がなくなり、開発会社としてもコスパがよいです。プログラミングを学んだあとに副業を始めるときは、自分の専門分野を開発会社にアピールしてみましょう。
なお、需要のないITスキルを学んでも副業を獲得しづらくなります。生成AIやデータ分析、業務効率化など、需要の高い分野に求められるITスキルを学びましょう。
求人票から逆算した学び直しを行う
無計画にITスキルを習得しても需要がなければ役立ちません。過去の経験・スキルを棚卸して、求人票から逆算した学び直しをするのが効率的です。
たとえば、教員経験がある方がプログラミングの副業を探す場合、棚卸した「教えるスキル」に着目して求人を探すと、プログラミング講師の仕事が見つかります。
ただ、最新のプログラミング教材をもとに指導をする仕事であれば、Pythonなどのプログラミングスキルが求められる場合もあります。スキルのギャップがあれば、求められるスキルについてリスキリングをしましょう。
求人票を確認して必要なプログラミング言語がわかれば的を絞って学習しやすいです。副業を目的にプログラミング言語を学ぶ場合は、必ず求人票からスキルのギャップを確認しましょう。
実務経験と実績を積む
副業は正社員の働き方と大きく違います。研修を受けて働くというより、即戦力の人材として働くケースがほとんどです。
すでにお伝えした通り、プログラミング未経験で副業を任せてもらうのはハードルが高く、スムーズに仕事を獲得するには実務経験と実績を積むことが重要です。実務経験・実績を積む方法はさまざまです。いくつか例を挙げてみます。
・勤務先の仕事に活かす(例:学んだVBAスキルで勤務先の業務を効率化する)
・資格を取得する(例:エクセルVBAエキスパートに合格する)
・コンペ、コンテストに応募する(例:クラウドソーシングサイトでコンペ案件に応募する)
・TAとして教える実績を積む(例:プログラミング教室の講師アシスタントとしてアルバイトをする)
・ポートフォリオの準備(例:自分の制作してきたものをまとめるサイトを作成する)
・知人、友人のサイトを作る(例:友人のサイトを無料で作成する)
・アシスタントで開発経験を積む(例:アプリ開発やテスト業務、レポート作成などの補助)
・別の仕事のついでに仕事をもらう(例:開発の仕事からデータ分析の仕事も行う)
・クラウドワークスで実績を積む(例:できそうな案件に積極的に応募し、受注実績数を増やしていく)
稼ぎ直しの土台つくる
プログラミングの副業を成功させるには、稼ぎ直しの土台づくりも重要です。まずは自分が活躍できそうな副業を見つけるために自分のスキルを棚卸しする必要があります。スムーズに求人に応募できるよう、棚卸したスキルを起点に履歴書や職務経歴書も作成しておきましょう。大まかな内容だけでも作成しておけば求人ごとに微調整して応募に使えます。
求人を探すときにはindeedが便利です。ジョブアラートを設定しておけば、希望条件にあった新着求人がメールで通知されます。案件の確認・応募を習慣化すれば目利きの精度が高まり、質の高い副業を見つけやすくなっていきます。indeedと併用してクラウドワークスでも案件を応募できるように登録作業を進めておきましょう。
稼ぎ直しの三段階理論
プログラミングの副業を目指して、やめとけばよかったと後悔したくないなら、稼ぎ直しの三段階理論を軸にしてみてください。
【第1段階:今の経験・スキルだけで副業する】
すでに会計のお仕事をしている方であれば、週3日で働ける副業を始めてみましょう。会計ソフトの入力などの仕事で副業に慣れることから始めます。
【第2段階:経験とITを組み合わせて副業する】
今の経験とプログラミングスキルを組み合わせて副業を行います。たとえば、会計ソフトで入力をする副業で、入力作業をプログラミングで効率化するツールを作成してみます。
【第3段階:ITスキルだけで副業する】
プログラミングスキルが習熟してきたらITスキルだけで行う副業にもチャレンジしましょう。仮に会計の副業でVBAマクロ開発に習熟できたのなら、会計以外の分野でも業務効率化を支援できるようになります。
わらしべ長者理論でコツコツ副業する
わらしべ長者理論とは、簡単な副業を早く正確に行いながら、習得したスキルで少しレベルの高い副業に挑戦し、最終的に自分が望む長期的かつ高報酬の副業を獲得していく理論です。
たとえば、下記のように理想の副業に辿りつきます。
➀Webサイトの簡単なタイトル変更やタグ付けの保守を行っていた。
➁Webサイトの簡単な修正を任されるようになった。
➂GoogleAnalyticsの集計をExcel(エクセル)のマクロで自動化ツールを納品するようになった。
④Webサイトの分析作業をPowerBIを使って行うようになった。
⑤最終的に月5万円から10万円の収益を得られるようになった。
とにかく簡単な副業から始めて、学んだスキルをもとに新たな副業に挑戦していけば、いつかはプログラミングの副業も成功するということです。プログラミングの副業を成功させるにはわらしべ長者理論をイメージして案件に臨みましょう。
稼ぎ直しと学び直しの関係
プログラミングの副業でスムーズに稼げるようになるには、稼ぎ直しと学び直しの両方を同時に行うことが大切です。学び直しをしてから稼ぎ直しを考えると、後で学んだスキルが不要なことが判明するケースもあり、無駄な時間が発生するリスクがあります。
そのため、プログラミングを独学したりプログラミングスクールのコースを受講したりするとともに、クラウドソーシングサイトへの登録やプロフィールの作成、職務経歴書の作成なども同時並行で進めるのが得策です。
登録作業を進めていくと、必然的に副業の求人を見る機会も増え、必要なスキルを把握しやすくなります。同時並行している学び直しで、必要なスキルを効率的に学んでいけるでしょう。
50代がプログラミングの副業を成功させるポイント
少し意識を変えるだけで副業を成功させやすくなります。50代がプログラミングの副業を成功させるポイントを解説します。
副業の目的を明確化しておく
人によって定年後に必要なお金は異なります。趣味にお金をかけたい方であれば、本格的な開発案件に携わり高時給の案件を獲得する必要があります。ゆっくり過ごしたい方であれば、初心者を対象としたプログラミング講師などの案件に携わり、コツコツ稼ぐのもよいでしょう。不必要なお金を稼ぐために副業すると貴重な時間が失われます。副業の目的を明確にして習得するスキルのレベルを見定めましょう。
稼働頻度をイメージしておく
稼働頻度によって獲得できる副業は変わってきます。たとえば、週1で働ける仕事を探してみると、プログラミング教室の講師補助の副業が見つかります。どれくらい週に時間を避けるのか、体力的な問題や本業との兼ね合いも考えて、稼働頻度を考えましょう。
本業とのシナジー効果を意識する
プログラミングスキルは本業でも業務効率化に役立ちます。本業とのシナジー効果が出るような副業ができると理想的です。本業との相乗効果を意識するなら、業務でもよく使われるExcel(エクセル)VBAの副業などもおすすめです。
50代がプログラミングの副業を活かすための視点
50代は副業を起点に新たな働き方を検討することもできます。50代がプログラミングの副業を活かすための視点を解説します。
DX人材になることを目指して副業する
近年はDX人材がどの職場でも企業存続の鍵となっています。50代の方であれば副業で学んだプログラミングスキルや業務効率化の知識などが職場で役立つ可能性が高く、DX推進のポジションに携われるチャンスも出てくるはずです。DX人材になることを目的に副業するのも悪くはないでしょう。
フリーランスの足掛かりとして副業する
複数のクライアントからプログラミングの副業を安定的に獲得できるようであれば、仕事を辞めても生計を立てられる可能性があります。独立できれば定年後に再就職による賃金の低下に悩まなくて済みます。独立は厳しいからやめとけと言われた50代の方は、まずはプログラミングの副業で様子を見てみましょう。
転職を目指して副業する
プログラミングの副業をするとITに関する知識や経験を幅広く積むことができます。全くのIT未経験者ではなくなるため、IT業界への転職に挑戦しやすくなります。50代でITとは無縁の働き方に不安がある方は、IT業界への転職を目指す前段階として、ひとまず簡単なプログラミングの副業を始めるのはとても効率的な考えです。
まとめ
世間ではプログラミングの副業はやめとけと言われることが多いです。案件探しの難易度が高い、単価が低い、競争相手が多いなど、さまざまな理由があるからでしょう。
やめとけという言葉を耳にすると、IT未経験の50代だと副業を獲得するのが難しいように思えるかもしれません。しかし、正しい方法で学び直し・稼ぎ直しをしていけば、プログラミングの副業で稼げるようになる可能性があります。
まずは、Excel(エクセル)VBAによるマクロ開発案件やPythonによるデータ分析案件など、50代からでも挑戦できるアマレベルの副業を目指してプログラミングを学んでみましょう。
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立教大学卒。プログラマーの職種を経験し、現在はフリーライターとして活動中。使用経験のあるプログラミング言語はC言語やJava、VBA、HTML、Delphiなど。基本情報技術者やファイナンシャルプランニング技能士二級などの資格を活かし、働き方やキャリア設計に役立つ記事を執筆している。