リスキリングとリカレント教育の違い、DX・プログラミングを背景として50代会社員にも必須の素養に

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リスキリングとリカレント教育の違い、DX・プログラミングを背景として50代会社員にも必須の素養に

リスキリングリカレント教育違い

学び直しの態度は社会人の必須の素養となりつつあります。その象徴としてリスキリングやリカレント教育という言葉が多く聞かれるようになりました。本記事では二つの語の違いや学び直しが必要とされる背景について解説します。

50代会社員です。リスキリングとリカレント教育という言葉を聞くことがあるが、語の違いやなぜ最近聞かれるようになったのか知りたい。

リスキリングは新しいスキル習得にフォーカスした言葉、リカレント教育は新しいスキル習得のための教育課程にフォーカスを当てた言葉です。デジタル化やDXで新しいビジネス形態に変わっていく転換期にあるため、次の時代に必要なスキル習得が叫ばれるようになり、これらの語も盛んに聞かれるようになりました。

結論:リスキリングとプログラミングは50代においても必須の素養

デジタル化・DX化が進む現代においては、今後仕事で求められる新しい知識・スキルを習得するリスキリングは50代においても不可欠です。リスキリングとリカレント教育は、新しいスキル習得に焦点を当てるか教育課程に焦点を当ててるかにおいて違いがありますが、どちらも同じ場面で語られることが多くなっています。

リスキリングは企業側・社員側の双方にメリットがある取り組みであり、リスキリングによって新事業・新サービスの創出や従業員の生産性・エンゲージメント向上などを図れます。また、従業員一人ひとりのビジネス環境変化への対応力向上や市場価値の向上にもつながるでしょう。

リスキリングとリカレント教育の違いについて

最近リスキリングやリカレント教育という言葉を多く聞くようになりました。また、国としても令和3年度の文部科学省予算において「人生100年時代や技術革新の進展等を見据え、リカレント教育等社会人が学び直す機会を拡充」したほか、同年補正予算においては「DX等成長分野を中心とした就職・転職支援のためのリカレント教育推進事業」の予算を計上しています。同じような場面で使われることが多いリスキリングとリカレント教育という言葉ですが、まずはその違いを理解していきましょう。

リスキリングとは

リスキリングという言葉が注目を集めたきっかけは、2018年頃から世界経済フォーラム年次会議(通称ダボス会議)のセッションで「リスキル革命」という言葉が使われたからと言われています。経済産業省に設置された諮問会議においても2020年2月にリクルートワークス研究所より「リスキリングとは」という資料が提出されるなど、日本においても国家レベルで注目を集めていることがわかります。同資料において、リスキリングとはこれまでになかった仕事についたり、新しい業務をこなすために必要なスキルを習得することとされています。

リカレント教育とは

厚生労働省の説明によれば、リカレント教育とは「学校教育からいったん離れたあとも、それぞれのタイミングで学び直し、仕事で求められる能力を磨き続けていくことがますます重要になっています。このための社会人の学びをリカレント教育と呼んでおり(※)」とされています。教育=学生と仕事=社会人とフェーズをわけて考えてしまいがちですが、社会人になっても必要なタイミングで教育を受けていくことを意味します。

※引用:厚生労働省 リカレント教育

リスキリングとリカレント教育の違いは

リスキリングは新しいスキルの習得に焦点があり、リカレント教育は教育に焦点があります。そのため、フォーカスこそ違うものの、同じ場面で語られることが多くなっています。学校を卒業し社会人になった後もリカレント教育によって新しいスキルを学び、リスキリングするという流れです。

リスキリングやリカレント教育が注目されている背景と必要性

リスキリングやリカレント教育が注目されている背景には、科学技術の進歩によって今現在私たちの生活や仕事が大きく変わろうとしているからです。これを認識すると、なぜ新しいスキルの習得が必要なのか納得できるでしょう。

デジタル化、DXにより生活や仕事が変わる

今現在ITやAIの技術は高速で進展しています。そしてデジタル化の進展によりDX(デジタル・トランスフォーメーション)が進むとされています。今までアナログだったものもがデジタル化されるだけでなく、生活や仕事のあり方そのものが変わっていきます。自動車が発明される前、人は馬車に乗って土やレンガの道路の上を進んでいました。産業革命が起こり、自動車が発明されると、運転手という職業が生まれ、車が走りやすいように平らなコンクリートの道路へと変わっていきました。こういった大きな変化があちこちで起きようとしているのです。

OJTでは習得できない新しいスキル

社会人になったからの知識習得にOJTがあります。日本企業の人材育成はOJTを原則として設計されていることが多いです。しかしOJTではDXの時代に対応できません。なぜならOJTはあくまで今現在存在する仕事をこなすことで必要な知識を習得するものだからです。先ほど申し上げたように、現在は時代の大きな転換期にあり、今後新しい仕事や役職が生まれていくでしょう。同じ企業にあっても、社員に求められるスキルは業務に応じて変わってきます。今現在存在しない仕事に必要なスキルを身につける必要があるからこそ、リスキリングが注目されているのです。

リスキリングは新しいスキル習得にフォーカスした言葉、リカレント教育は新しいスキル習得のための教育課程にフォーカスを当てた言葉です。デジタル化やDXで新しいビジネス形態に変わっていく転換期にあるため、次の時代に必要なスキル習得が叫ばれるようになり、これらの語も盛んに聞かれるようになりました。

政府がリスキリング支援を強化している

政府がリスキリング支援として5年間で1兆円を投じる方針を示すなど、国からのリスキリング支援が強化されている背景もあります。たとえば経済産業省は、リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業として、リスキリングを希望する個人に対する無料キャリア相談や転職相談を提供しています。

また、厚生労働省では、教育訓練給付金や人材開発支援助成金といった制度を設け、リスキリングのための講座受講や職業訓練に対して補助金を提供しています。

参照元:NIKKEIリスキリング「政府のリスキリング支援まとめ 経産省や厚労省などの制度を解説

コロナ禍に伴う働き方の急激な変化

リスキリングやリカレント教育が注目されている背景には、コロナ禍に伴う働き方の急激な変化も挙げられます。新型コロナウィルスの流行によって、多くの企業がリモートワークの導入など新たな働き方への変化を余儀なくされました。

オンラインを中心とした新たな働き方の中では、Web会議システムやコミュニケーションツールへの習熟など、新たな知識・スキルの獲得が求められます。このような背景から、IT分野を中心にリスキリングが注目を集めているのです。

リスキリング推進によって得られる企業側のメリット

ここでは、リスキリング推進によって得られる企業側のメリットについて解説していきます。リスキリングを行うことで、社内で新たなアイデアを創出したり、従業員の生産性を向上したりするメリットが期待できます。また、外部人材を新たに採用するコストの抑制や従業員のエンゲージメント向上も図れるでしょう。

新たなビジネス上のアイデアを創出できる

リスキリングを推進することで、新たなビジネス上のアイデアを創出することができます。新しく学んだ知識・スキルと既存の業界知識を組み合わせることで、新規事業の企画や新サービスの構想といったイノベーションを生み出せる可能性があります。これまでにない事業やサービスを生み出すことができれば、新規顧客の獲得や売上の増加、利益の拡大につなげることができるでしょう。

従業員の生産性向上が期待できる

従業員の生産性向上が期待できる点もリスキリング推進によって得られるメリットです。たとえば、リスキリングによって従業員が新たにエクセルVBAなどのスキルを習得したとします。その結果、これまで手作業で多くの時間を費やしていたデータ集計やグラフ作成などの作業を、エクセルVBAによって効率化することが可能です。従来よりも短時間で作業をこなせるようになることで、空いた時間を他の業務に使えるようになり、従業員の生産性向上が期待できます。

自社の文化や業務をよく知る人材に取り組んでもらえる

従業員に対してリスキリングを行うことで、自社の文化や業務をよく知る人材を育成できる点もメリットです。データ分析などのスキルを持つ人材を確保するだけであれば、外部から新たに人材を採用することもできます。しかし、外部から新たに採用した人材と自社の文化・業務とのミスマッチが生じる可能性もあるため、スキルのある外部人材を採用したからといって必ずしも自社の業務効率化や業績向上につながるとは限りません。一方で、自社の文化や業務をよく知る従業員に対してリスキリングを行うことで、新たに獲得した知識・スキルを自社の業務に効果的に活用してDX推進を行うことが期待できます。

従業員の企業に対するエンゲージメントが高まる

従業員に対してリスキリングを行うことで、企業へのエンゲージメントが高まる点もメリットです。変化の激しい現代において、将来に向けて新たな知識・スキルを習得したいと考える従業員も少なくありません。そのため、リスキリングを導入して従業員のスキルアップを支援することで、従業員のモチベーションを向上させることにつながるでしょう。その結果、従業員の自主性の向上や退職率の低下などを図ることもできます。

リスキリング推進によって得られる社員側のメリット

リスキリング推進によって得られるメリットは、企業側だけではありません。社員側にとっても、ビジネス環境変化への対応力向上や市場価値の向上、獲得した知識・スキルの実務への活用といったメリットが期待できます。

ビジネス環境の急速な変化に適応できるようになる

リスキリングを推進することで、従業員一人ひとりがビジネス環境の急速な変化に適応できるようになる点がメリットのひとつです。リスキリングで新たに学ぶ分野は、AIやデータ分析、RPAなど、現代のビジネス環境において需要が高まっている分野が中心となります。これらの最先端の分野の知識・スキルを新たに習得していくことで、変化の激しいビジネス環境への対応力を高めていくことができるでしょう。

DX・AI時代において、どのようにリスキリングと学び直しを行えばよいのかわからないという50代の方も多いでしょう。以下の関連記事では、DX・AI時代のリスキリングと学び直しがわかる50代向けのおすすめ書籍を紹介していますので、あわせてご確認ください。

関連記事:DX・AI時代のリスキリングと学び直しがわかる50代向け書籍7冊!

ショートコード挿入:DX・AI時代のリスキリングと学び直しがわかる50代向け書籍7冊!

自分自身の市場価値が向上する

リスキリングにおける社員側のメリットとしては、市場価値の向上も挙げられます。社内のリスキリング制度をうまく活用することで、現在の仕事を続けながら新しい知識・スキルを獲得していくことが可能です。将来的に転職や独立を考えている人にとっては、リスキリングを通じて自分自身の市場価値を高め、自社以外でも活躍するための準備を進めていくことができるでしょう。

新たに習得した知識・スキルを実務に活かせる

転職や独立を考えていない従業員にとっても、リスキリングを行うことで新たに習得した知識・スキルを実務に活かせるメリットがあります。たとえば、リスキリングによってRPAツールの操作スキルを新たに習得したとします。その結果、これまで手作業で行っていたファイルの格納や移動などのパソコン操作を自動化できるようになり、作業の効率化を実現することが可能です。このように新たに習得した知識・スキルを実務に活かすことで、リスキリングの効果を実感でき、仕事のモチベーションアップにつながるでしょう。

海外のリスキリング事例

アメリカでは2018年7月、国がリスキリングに関する戦略策定などを行う National Council for the American Workerを設立するとともに、Pledge to American Workerへの署名を民間企業へ呼びかけました。後者は2025年までに従業員に対しリスキリングの機会を提供するように呼び掛けたもので、400以上の企業が応じています。リスキリング先進国とも言えるアメリカの事例を紹介します。

AT&T

情報通信・メディア系を中心とするアメリカ合衆国の多国籍コングロマリットであるAT&Tはその従業員のリスキリングにも率先して取り組んでいます。ハードウェア主体の業務からサイエンス、エンジニアリング主体の業務に移行すべく、2013年に「ワークフォース2020」というプロジェクトを立ち上げます。2020年までに10億ドルの予算で従業員10万人をリスキリングするプロジェクトです。リスキリングの結果、技術職の多くを社内人材で充足できた他、リスキリングを受けた従業員は表彰を多く受けたり、離職率が低いという成果も出ています。

Amazon

みなさんも使ったことがあるであろうAmazonは2019年7月にリスキリングプロジェクトを発表します。2025年までに7億ドルの予算で従業員10万人をリスキリングするプロジェクトです。注目すべきはその中身で、既にデジタルスキルを持つ従業員をさらに高度なスキルを学習させるだけでなく、非技術系職種の従業員にリスキリングを施し技術系職種に移行させるコースが含まれる点です。全社的にデジタルスキルの習得に力を入れていることがわかります。

国内のリスキリング事例

アメリカの事例を見てきましたが、最近は国内でも大規模なリスキリングの事例が見られています。国内ではDXと結び付けてリスキリングプロジェクトを展開する事例が多く、情報系企業以外の事例もありますのでぜひご覧ください。

ヤフー

ヤフーでは全社員がAI(人工知能)を活用できるようリスキリングプロジェクトを実施しています。AIテックカンパニーになるという目標を掲げ全従業員約8,000人に対し「Z AIアカデミア」において研修や部署横断的な共有を行っています。

味の素

味の素では2020年に掲げた中期計画においてDXを重要なポイントと位置付け、「DXビジネス人財育成プログラム」と題した人材育成を展開しています。2030年までに全従業員をデジタルスキルを持ったDXビジネス人材へと育成する計画です。 従業員のリスキリングは大手企業を中心に事例が見られますが、まだまだ取り組んでいない企業も多いです。個人でリスキリングに取り組んでいる方もいらっしゃり、IT/プログラミングなどデジタルスキルを教えている当スクールにもそのような生徒様がいます。中高年に特化して今ニーズの高いデジタルスキルを教えていますので関心がありましたら一度無料カウンセリングにお越しください。

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当スクールには50代に向けて多くのキャリア支援とプログラミングなどデジタル関連スキルの指導実績があります。DXに関する指導も行っており、DXにおいて重要な業務効率化分野の科目(エクセルVBA/Python、RPA、ノーコード開発、人工知能・機械学習など) をリーズナブルな価格で無理なく学べる仕組みを持っております。 実際にDX人材としてキャリアアップされ、転職に成功した生徒さんもいらっしゃいます。
当スクールもまさにリカレント教育の一端を担っており、生徒の皆様のリスキリングを後押ししています。関心がある方は無料カウンセリング無料オーダーメードカリキュラム診断にお申し込みください。

 

 

まとめ

リスキリングとは「新しい業務をこなすために必要なスキルを新規習得すること」であり、リカレント教育とは「学校教育からいったん離れたあとも、それぞれのタイミングで学び直し、仕事で求められる能力を磨き続けていくこと」です。リスキリングは新しいスキル習得に焦点を当てており、リカレント教育は新しいスキル習得のための教育課程に焦点を当てています。

リスキリングやリカレント教育が注目されている背景には、デジタル化・DX化や政府によるリスキリング支援、コロナ禍に伴う働き方の急激な変化などがあります。

リスキリングは企業側・社員側の双方にメリットがあり、企業にとっては新たな事業・サービスの創出や従業員の生産性・エンゲージメント向上などが期待できます。社員側にとっては、ビジネス環境変化への対応力向上や市場価値の向上、新たに習得した知識・スキルの実務への活用などを実現できるでしょう。

リスキリングといっても、具体的にどのような知識・スキルを学べばよいかわからないという人も多いでしょう。どのような知識・スキルが必要か悩んだ際は、ぜひテックガーデンスクールの無料カウンセリングをご利用ください。

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