DX・AI時代のリスキリングと学び直しがわかる50代向け書籍7冊!
更新日:2024.08.04DX推進やAI技術の発展に伴い、従来のキャリア形成が通用しない時代に突入し始め、リスキリングが重要視されるようになりました。定年を迎える50代の方にも、セカンドキャリアに向けた適切な学び直しが求められています。
今回は、DX・AI時代のリスキリングと学び直しがわかる書籍をご紹介します。リスキリングと学び直しをスタートする前にぜひ参考にしてみてください。
社会のデジタル化が進み、これまで習得したスキルが活かせなくなっているように感じます。どのようにセカンドキャリアを設計すればよいでしょうか。
リスキリングと学び直しが不可欠です。ただ、リスキリングや学び直しの方法を誤ると、限りある50代の時間を浪費してしまうでしょう。まずはリスキリングと学び直しがわかる書籍から読み進め、学習方針を定めていくことが重要です。
目次
50代のセカンドキャリア形成に不可欠なリスキリングとは?
リスキリングに関する書籍をご紹介する前に、まずはリスキリングの概要から解説します。
リスキリングの意味
リスキリングとは、新しい職業に就けるよう、または、現在の職業で求められるスキルの変化に順応できるよう、必要なスキルを獲得する(獲得させる)取り組みを意味します。
最近は、AIやIoT、メタバース、ブロックチェーンといった先進技術が次々と登場し、職業や仕事を取り巻く状況が激変しています。
リスキリングを怠ってしまえば、これまでのスキルが通用しなくなったとき、仕事を失うリスクが高いです。反対にリスキリングをしておけば、他者よりも待遇のよい仕事を獲得できる可能性が高まります。
50代の方だと、定年によって仕事が一度リセットされる方がほとんどです。時代の流れに乗り遅れると、セカンドキャリアのスタートにつまずいてしまうかもしれません。50代のうちにリスキリングについて理解し、早い段階から学び直しに取り組むことが重要です。
参照元:リスキリングとは―DX時代の人材戦略と世界の潮流 2021年2月26日リクルートワークス研究所石原直子
リカレント教育との違い
リスキリングに似た言葉として、リカレント教育があり、違いがよくわからない方もいるでしょう。
リカレント(recurrent)は、「繰り返す」「循環する」などの意味を持つ言葉です。リカレント教育は、社会に出たあとに必要なタイミングで繰り返す教育をさします。日本では、仕事をしながら学び直す教育も含まれるようです。
リスキリングも、社会に出たあとに必要なタイミングで繰り返す点では、リカレント教育と共通しています。
リカレント教育では、「仕事に活かすため」に専門的な知識やスキルを学びますが、「変化に対応するため」という目的はあまり感じられません。どちらかといえば、時代の変化によって必要性が迫られるリスキリングのほうが、現代に即した学び直しだといえるでしょう。
政府としては、まだリカレント教育という言葉を用いた学び直しも推進しているようですが、すでにリスキリングを通じたキャリアアップ支援事業なども展開し始めています。今後はますますリスキリングという言葉が浸透していくでしょう。
参照元:「学び」に遅すぎはない! 社会人の学び直し「リカレント教育」政府広報オンライン 令和3年(2021年)8月20日
50代がDX・AI時代のリスキリングと学び直しを知るための書籍3冊
各社でDXの推進が求められ、AIの活用が活発化しています。今まで当たり前だったスキルが陳腐化し、これまで通用した方法では自分の市場価値を高めることが難しくなってきました。
50代が定年後に活躍するためにも、DX・AI時代を見据えたリスキリングと学び直しが必要です。DX・AI時代のリスキリングと学び直しの全体像を知るための書籍について紹介します。
書籍1「AI時代を生き抜くということ ChatGPTとリスキリング 」石角 友愛 日経BP
本書は、AI時代を生き抜くために継続的なリスキリングが必要になることを前提として、チャットGPT時代のリスキリングについて解説した本です。リスキリングの機会がない会社や、これから求められるn(パイ)型人材2.0、自分のスキルを可視化するためのスキルセットツリーマップの作り方などを学べます。
従来は大学で4年学べば40年後の定年まで働けましたが、これからの時代はすでに4年間学んだ知識で4年働くという考え方がベースになりつつあるとのことです。本書を読めば常に自分をアップデートする大切さに気づけるでしょう。
DX・AI時代におけるリスキリングと学び直しの必要性や方法を知りたい50代の方におすすめです。
書籍2 「40代・50代で必ずやっておきたい 「学び直し」超入門」『THE21』編集部 (編集) PHP研究所
本書では、知識やスキルが廃れやすいDX・AI時代において、何を学ぶべきか迷っている40代・50代に対して、必ずやっておきたい学び直しを解説しています。学び直しの意義に関して、和田秀樹氏や山口周氏、中原淳氏などの著名人の考え方に触れることができます。
各界の専門家から、資格やデジタルスキル、語学、リスキリングなど、分野ごとに学び直しのコツを学習できる内容です。
「最初の一歩を重く捉えないで今日の1分から始める」「生涯現役を前提に自分のキャリア戦略を立てる」「職場の外に出て楽しく学べるテーマを見つける」など、新たな時代に相応しい考え方を知ることができます。
今学ぶべきことに自信が持てない50代の方や、今から学び直しをするのでは遅いと感じる50代の方なども、一読してみてはいかがでしょう。
書籍3 「50歳からの学び直し入門」 週刊東洋経済編集部 (編集) 集英社インターナショナル
リスキリングとリカレントの両面からいろいろな学びを提案した学び直しの入門書です。
「やりたいこと」と「できそうなこと」を明らかにするための目的別チャート図を掲載しています。
MBA取得やWEBマーケティング、物理学、宗教学など、50代に必要なスキルや教養を考えるのに適したテーマが満載です。
そのほか、学び直し講座の正しい選び方や、学びのテーマ探し、コミュニティへの参加など、学び直しの基礎知識も解説しています。
学び直しの一歩を踏み出せない50代の方を後押しする存在となってくれるでしょう。
50代が資格・副業・ネットビジネスを意識して学び直しをするための書籍3冊
単に学び直しをしただけでは、定年後の収入につながらない恐れがあります。学びの成果を出すために、資格や副業、ネットビジネスを意識して学び直しをすることも大切です。
ここでは、資格や副業、ネットビジネスを意識して学び直しをするための書籍をピックアップしてご紹介します。
書籍4「特集 資格&副業&学び直し」(週刊ダイヤモンド 2023年8/12・19合併特大号 [雑誌])
儲かる資格や楽して稼げる副業、コスパ最強の学び直しなどについて解説した書籍です。
中高年が一発逆転を狙える資格や、一生食いっぱぐれない3資格、文系出身でも半年以内で取得を目指せる4つのIT資格などを紹介しています。リスクゼロの3つの副業や、データで分かった副業の秘訣も学べます。
本書によるとChatGPTにより資格と検定も激変するとのことなので、新時代に対応できるスキルや、コスパ・タイパを重視した自分磨きのノウハウを知りたい方はぜひ一読してみてはどうでしょう。
書籍5「資格・副業・学び直し」 (週刊ダイヤモンド 2022年9/17・24合併号[雑誌] )
「学びは若者だけの特権ではない」「40歳・50歳・60歳は人生のまだ中盤」という前提のもと、中高年がゼロから人生を変える資格・副業・学び直しのノウハウをまとめた本です。ゼロから目指すのにお得な資格選びや、最小リスクの週末起業などについて解説しています。資格ステップアップ早わかりチャートを掲載しており、難易度の低い資格から難易度の高い資格までが一目瞭然です。
業務経験を商品にする三大ポイントは、これまでの経験を活かして稼ぎたい50代の方に見過ごせない情報でしょう。自己流スキルアップの注意点も、学び直しを成功させるために役立つに違いありません。
書籍6「【図解でわかる!】リスキリング副業の教科書 ーReskillingー 〜DX時代の生存戦略〜【初心者】【入門】【サラリーマン】: 初めてのネットビジネス副業で市場価値を3倍高める」よしたか@ネットビジネスフリーランサー プリンスズ出版
DX時代の生存戦略であるリスキリングについてイラストでわかりやすく解説した書籍です。
リスキリングが注目される理由をはじめ、ネットビジネスのメリット・デメリット、種類などを解説。副業や独立を検討している方が必ず知っておくべきクラウドソーシングに触れているので、仕事を獲得するためのヒントもわかるでしょう。
ブログを毎日書く、毎日20件以上のメールを送る、1日最低でも1案件は提案するなど、ネットビジネスを成功させる秘訣も学べます。
ネットビジネスの失敗例まで事前に把握できるため、副業に失敗するリスクも減らせるでしょう。
50代が企業での学び直しについて動向を把握できる書籍
リスキリングは、次世代の働き方に向けて新しいスキルを習得するための取り組みであることから、そもそも企業がサポートする必要もあるのではないか、疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。
ここでは、企業での学び直しについて動向を把握できる書籍をご紹介します。
残念なリスキリング 成果が出ない勘違い5選 日経ビジネス電子版(日経ビジネス2023年8月21日号)
日本のビジネスパーソンが企業のリスキリングについてどう感じているのか、本誌では30~65歳の有識者を対象にアンケートを実施しました。日本企業のリスキリング事情についてわかるでしょう。
先進企業である米IBMに学ぶ成功の要諦では、リスキリングの仕組み化を紹介。リスキリングに対してモチベーションを維持するためのヒントも得られるでしょう。
業務効率化や事業変革などの経営課題をどのようにリスキリングに落とし込むのか、実績が出始めた企業の取り組みも掲載しています。
本誌で企業におけるリスキリングの動向を把握してから、個人のリスキリングの方針を考えてみてはいかがでしょう。
参照元:朝香 湧 残念なリスキリング 成果が出ない勘違い5選 日経ビジネス電子版(日経ビジネス2023年8月21日号) 日経ビジネス.
50代が書籍以外にリスキリングと学び直しに関する情報を収集するには?
書籍以外にリスキリングと学び直しに関する情報を収集する方法もお伝えします。アクションを起こすきっかけにもなり得るので、ぜひ試してみてください。
文部科学省の学び直しに関するホームページをチェックする
文部科学省のホームページでは、学び直しを希望する方に向けて、学び直しに関する制度や情報をホームページでまとめています。
たとえば、教育訓練給付制度についての情報が得られます。教育訓練給付制度とは、厚生労働大臣が指定する教育訓練を修了したときに受講費用の一部を支払ってもらえる制度です。働く人の主体的な能力開発やキャリア形成をサポートし、雇用の安定と就職の促進を図ることを目的としています。AIやPython(プログラミング言語)、データサイエンスに関する講座を安い金額で受講することが可能です。
ほかにも、放送大学の案内や、学び直しの実態把握に関する調査研究なども掲載されています。リスキリングや学び直しに関する有益な情報を見落とさないように、ホームページをチェックする習慣をつけてみてはいかがでしょう。
参照元:
学び直しについて 文部科学省.
“教育訓練給付制度”.厚生労働省
“コース紹介”.TechAcademy
まとめ
リスキリングは、新しい職業に就けるよう、または、現在の職業で求められるスキルの変化に順応できるよう、必要なスキルを獲得する学習です。
リスキリングや学び直しに役立つ書籍としては、チャットGPT時代のリスキリングについて解説した本や、文系出身でも取得しやすいIT資格を紹介した本、ネットビジネスを交えてリスキリングを解説した本などがありました。
ほかにもリスキリングや学び直しについて解説した書籍はさまざま出版されています。ご自身でも役立ちそうな書籍をぜひ探してみてください。
50代がIT分野のリスキリングをするならTechGardenSchoolがおすすめ!
インターネットやパソコンの初歩的な知識、プログラミングスキルをはじめ、人工知識や機械学習、データ分析、Python、ノーコード開発など、DX・AI時代に求められる最新ITスキルまで習得することも可能です。
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立教大学卒。プログラマーの職種を経験し、現在はフリーライターとして活動中。使用経験のあるプログラミング言語はC言語やJava、VBA、HTML、Delphiなど。基本情報技術者やファイナンシャルプランニング技能士二級などの資格を活かし、働き方やキャリア設計に役立つ記事を執筆している。