(1) 在宅のお仕事が気になる女性たち
代表の私が慶応大学出身ということもあり、当スクールには、慶大生がスクールのお手伝いをしながら無料でプログラミングを学べる「塾生スタッフ制度」というものがあります。 彼らのキャリア相談に乗ることも結構多いのですが、1−2年前に数名のの慶大生女子から
「結婚、出産後は、育休などを利用しながら在宅でできるような仕事も視野に入れたいんです。」
「だから、在宅で働くことができるような資格やスキルが身につく会社もいいかなって思ってます。」
的な相談を受けたことがあります。 それじゃあ、IT企業がぴったりだよ! ウェブデザインなりプログラミングなりを身につければ自力で自宅で稼げるようになるよ! とお勧めしたのですが、
「う〜ん。。。でも金融とかも興味あるんですよね。。。今度外資系の投資銀行のインターンにも行くし」
とまあ、学生キャリア相談あるあるの、「ああ言えばこういう状態」(笑)
それはさておき、私が日頃お付き合いしている中高年の生徒様からも、「在宅で仕事をするのに興味がある」とおっしゃるのは大抵女性のほうです。 私もそうですが、男性陣はむしろ「家では仕事ができない」「外に出て仕事したい」派の人が多いような気がします。 ちなみに私の家内は在宅フリーランスですが、家にいるのがまったく苦にならない、と言っています。
女性は家事や育児などを通じて家に居慣れているのかもしれませんし、 細切れの時間やスキマ時間しかとれない、なんらかのご家庭のご事情などで一定の時間は家にいる必要がある、というようなこともあるかもしれません。
(2) 在宅で時間と場所の自由を得る。
在宅のお仕事とは、「時間に融通が利く」「場所にとらわれない」「仕事の時間と場所を自分でコントロールできる」お仕事、と言い換えることもできそうです。 それでご自身で決めた仕事場が、「たまたま」自宅であるだけです。 別に「カフェ」であっても「コワーキングスペース」であっても自分でコントロールできるのであれば、彼らにとっては問題ありません。
また、在宅のお仕事は「ある業務をおこない、成果物の対価としてお金をいただく」 業務委託形式が一般的です。 例えば、ブログ記事を1本書いて3000円もらうとして、その記事を10分で書こうが10時間かけて書こうが、もらえるお金は3000円です。 9時から5時までは与えられた業務をしなければならない、という時間ベースのアルバイトや正社員などの雇用契約とは異なるため、働く時間も自分でコントロールできます。 何時から何時間働いても、約束した成果物を納期どおりに納品できればそれで良いわけです。
つまり、自宅で仕事をする、ということは、業務委託形式のお仕事をすることによって、
① 時間の自由
と
② 場所の自由
を
獲得する、ということであると言えるでしょう。
(3) 究極のゴール:お金の自由
最後に、最も大切な自由についてお話しします。
フリーランスや一昔前で言う「ノマドワーカー」が憧れの目で見られるのは、彼らが
③ お金の自由
を持っていると思われているからです。 「生活費」のために、会社にいかなくていい、嫌な人からの仕事を断ることができる、というようにです。
”自由に好きな仕事をして時間もあり、好きな場所で人生を謳歌している” と見えるわけなんですよね。確かに、それを達成している人は私の知っている人のなかにも大勢いま
す。 でも、思ったように仕事が取れずに単価の安い仕事でも引き受けてなんとか凌いでいるという人や、自力では「生活費」を稼ぐことができずに結局会社や組織に所属している、という人もいるのが現実です。
真の意味で自由になるには、自分の力で市場から「直接」お金を稼いで、それで生活していくことが必要で、それが最も難しいことでもあります。 ですので、これまでは 大企業などに ① 時間の自由 と ②場所の自由を 差し出して 「生活費」を確保していたわけです。 自営業でも例えば 多くの八百屋さん、飲食店、美容院経営などにおいて、「生活費」を確保するために、長時間同じ場所で働く必要があり、① 時間の自由 と ②場所の自由を 差し出している点では同じ、あるいはそれ以上にきつい、とも言えます。
(4) 誰でも3つの自由のバランスを取ることが出来る「新しい時代」の到来!
上記のような形でしか「生活費」を確保する方法はほとんどないように今まで思われてきたのですが、インターネットとIT技術の登場と少子高齢化による人手不足によって一変しました。 中小企業では、仕事を細切れにして外注を活用しようとしていますし、 大企業でも、生産性を高め人材を引きつけるために 「新しい働き方」を今後更に積極的に取り入れざるを得ないでしょう。
ロボットや外国人だけでは人材不足を補えないことが明白な今、企業は在宅勤務や時短勤務も視野に入れた女性やシニアの活用を導入し始めています。
このような状況になると、 ① 時間の自由 と ② 場所の自由 を得るための選択肢は、もはやフリーランスだけではなくなった、と言えるでしょう。
「在宅勤務」と「柔軟な時間管理」を許している企業の社員になれば、100%とは言いませんが、ある程度の自由は感じられるのではないでしょうか。 少なくとも、毎日オフィスに通わなければならない息苦しさからは解放されます。 しかも「生活費」も確保される点が重要です。 フリーランスのように、常に足をバタバタ動かしていないと溺れてしまう、という状況ではありません。
これまで述べてきた 3つの自由 (時間、場所、お金)の全てを満たすのがもちろん理想的ですが、誰でもできれば誰も苦労はしません。 この3つのうちの
何を優先して、何を後回しにするのか(あきらめるのではない)、のバランスを自分なりに取っていくことが求められる時代だと言えるでしょう。
それにしても、良い時代になったものだと心底思います。
最後は、 銀河英雄伝説 ヤン・ウェンリーによる、私のお気に入りの名台詞で 締めくくりましょう。
「給料袋はね、あれは、鉄の鎖でできているんだよ」
新しい時代の新しい働き方には、インターネットを使いこなす「ITリテラシー」とプログラミングから成り立っている現代の最新IT技術に慣れ親しんでいることが必要です。
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