エンジニアが超初心者を教える時の難しさ
更新日:2021.07.14
エンジニアのみなさん、「パソコンやプログラミングについてわからないことを聞かれた」時、 どうしていますか?こんなことで困ったりしていませんか? ・相手がなにについてわからないのかが、わからない ・相手が最終的に到達したい状態がどういう状態なのかが、わからない ・相手のパソコンの環境設定がどうなっているか、わからない ・相手のパソコンにインストールされているアプリケーションやサービスが何か、わからない ・相手が言っている「エラー」の前後の差分、つまり正常な状態からおかしくなった状態の間に、相手がどういう操作をしたのかが、わからない ・パソコンの中のパーツが壊れたのか、パソコンのOSの設定がおかしいのか、パソコンにインストールした他のアプリケーション(ウィルスや迷惑ソフトを含む)が悪さしているのか、ただ単に操作手順が悪いのか、がわかるまでにはかなりの労力を必要とする そうなんです。実は「パソコンやプログラミングについてわからないことを」は、聞くのも聞かれるのも双方にある程度のスキルを要するんです。
さらに状況をややこしくしていることがあります。 エンジニアと呼ばれる方々の中には、以下のように得意分野がさまざまです。
分野 | Aさん | Bさん | Cさん | Dさん |
---|---|---|---|---|
パソコンのパーツ関係 | 得意 | 不得意 | 不得意 | 不得意 |
ネットワーク系 | 不得意 | 得意 | 不得意 | 不得意 |
アプリケーションのインストール・設定 | 不得意 | 不得意 | 得意 | 不得意 |
プログラミング | 不得意 | 不得意 | 不得意 | 得意 |
以上のことから、エンジニアが超初心者を教える時には、いくつものハードルを越えなくてはいけません。 ・わからないことをわかりやすく教える ということができればいいじゃないか、という指摘はごもっともです。 しかし、その状態にたどり着くまでが大変なのです。
