ITの力でおもてなし改革~クリップラインとは?~
更新日:2023.03.19
塾生スタッフの米木です。
今回はクリップラインというITの力でサービス業を変革させる、新サービスについてつらつらと書きます。ありそうでなかったサービスで目から鱗モノです。
クリップラインとは、「企業内特有のノウハウを独自に蓄積しながらサービスレベルを飛躍的に高めるためのシステム」のことです。
サービス業は、ご存知の通り大変です。私も昔パン屋でバイトしていた時、開店準備のためシフトの30分前にはすでに始めていました。お日様がおはようした時には私もパンにおはよう、今日もふんわり焼けたねと言ってました。
そんなキツさもあり、サービス業全体で、常に人材不足状態です。事実、バイトの時給も10年前に比べおよそ70円も上昇しているのです。
↑パート・アルバイト募集時平均時給(円)(三大都市圏、全体)(リクルートジョブズ)
週5日4時間働く人でいうと、年間で約6万円も手取りが変わります。叙々苑のコース5回も食べれます。
この慢性的な人材不足の要因はキツさの他に、バイトの比率が高いこと、ゆえに長く務める人が少ないことも当てはまります。
せっかく手塩に掛けて育てた人材が辞めてしまう。人材育てるのにコストと時間がかかる。さらに、仕事ができる人に多く割り振られ、負担が増える。
負のスパイラルが生じてしまいます。
そこで登場したのが「クリップライン」というサービスです。
「クリップライン」とは、業務の手本を動画に収め、その動画で研修ができるサービスのことです。仕事ができる人(以後マスターと呼びます)を手本にみんなが学べば業務レベルの底上げにつながります。またこの動画はスマートフォンやタブレットで見れるので、他店舗のマスターの仕事を見ることが可能で、シンクロまでできちゃいます。
いや、ちょっと待って下さい。このままだと「youtubeにも似たようなのあるよ」「既存のものがありますね」と思った方いますよね??
違うんです。このサービスは違うのです。
自分の仕事の動画も投稿でき、その投稿に対して指導者がコメントできるのです。学んで、はい終わりではなく、テストを行うことで、何が悪いのか、何が良いのかまでわかるのです。
また、指導者だけでなく、本社でも確認できます。それは店舗に研修などの運営を全て任せずに、本社も店舗運営に参加できるということです。
つまりは、店舗によって異なるサービスの質を統一することを全く一緒の意味なのです。
この「クリップライン」は確かにコストはかさみます。
ですが、それ以上に従業員の育成ができ、店舗による習熟度の差を縮め、最終的にはブランドを構築するまでに広がるかもしれません。
どのサービス業もディズニーやスタバのようになる日が来るかもしれませんね。
私達のスク―ルも現状、スタッフによって教えるレベルが異なっています。
みんなが動画で確認し合えるようになったら同じレベルで教えることが可能ですし、良いイノベーションを起こせるかもしれません。日々奮闘中です。