「中高年のためのプログラミング教室」の教科書にもなっている
「図解 50代からのプログラミング」高橋与志著 リックテレコム刊 から、特にご好評いただいているエッセンスをご紹介いたします!
ITビジネスやプログラミングの全体像とセカンドキャリアへの活かし方が同時にわかる本ですので、是非お手元に1冊ご用意ください。
(1)情報セキュリティについて
ネットは怖い?
中高年向けのプログラミング教室の生徒さんからは、「ネットにつないだだけで、何か怖いことが起こるのでは」 「乗っ取られたり、騙されたりするのが怖い」という不安の声をたいへん多く聞きます。
「クレジットカード登録はしない」「メルマガなどには一切登録しない」という人も少なくありません。
確かにインターネットにはそういった側面もありますが、車の運転や海外旅行にもリスクはつきものです。しかも生命に関わるリスクです。
それでも皆さんが車を運転し、海外に出かけるのは、以下のことを「自分で」判断できるからだと思います。
◇リスクの内容
◇リスクを管理できるかどうか
ITの分野もまったく同じで、リスクを知り、それをできる範囲で管理することが大切です。
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ウィルスの感染経路
最初に注意すべきは外部からのウィルス感染です(詳細次頁)。
◇怪しげなサイトにアクセスしない
◇送信元不明のメールを開かない(特に添付ファイル)
これらを心掛けることで、かなりのリスクを減らせます。さらに、市販のウィルス対策ソフトを導入すればより安心です。
また、グーグルクローム(GoogleChrome)やジーメール(Gmail)には危ないサイトやメールをブロックする学習機能がついていますので、これらの利用もお勧めです。
情報漏洩やアカウント乗っ取り
次に注意すべきなのが、クラウドサービス上に保管したクレジットカードを含むあなたの情報が漏洩したり、SNSのアカウントなどが乗っ取られることです。以下これらの対策を示します。
①パスワード
パスワードは長くて複雑なものを使用し、複数のサイトで使い回さないようにしてください。「パスワード管理ツール」の導入も検討されると良いでしょう。
②2段階認証の導入
グーグル(Google)、フェイスブック(Facebook)、アマゾン(Amazon)など主要なサービスではログインする際の2段階認証が設定できます。慣れれば簡単ですので、必ず設定するようにしてください。
③信頼できないアプリとは連携しない
フェイスブックなどと連携するアプリをインストールすると、知らない間に個人情報へのアクセスを許諾していることがありますので注意しましょう。
④ワイファイ(Wi-Fi)は自前のものを使う
外出先での公衆ワイファイや店舗のワイファイにはセキュリティが甘いものもあるかもしれません。大切な作業をする際は自前のワイファイを使うと安心です。悪意のある人が公衆ワイファイをかたって情報を盗む可能性もありますので注意が必要です。
⑤HTTPのサイトを信頼する
最近ではサイト間の情報の内容を暗号化して通信するSSL技術を使ったHTTPSのサイトを使うことが強く推奨されています。
(2)SNSのリスクについて
ネットの悪意が怖い
前節同様、中高年の方々からは、次のような不安の声もお聞きします。
「ブログを書いたら炎上しない?」
「フェイスブックを実名でやるのが怖い」
「ツイッター(Twitter)などでネガティブな反応をされるのでは」
折角、ブログやウェブサイトを立ち上げても、こうした不安が活動にブレーキをかけてしまうのです。社会に対して価値のある情報を発信しようとしているのに非常にもったいないことです。
こういった不安についても正しくリスクの内容を把握し、コントロールする術を学ぶことが大切です。
SNS
フェイスブックなどのSNSでの「いいね!」や「写真などの投稿」は、原則としては友達との限定的なコミュニケーション手段ですが、その友達から拡散する可能性もあります。
◇SNSでの投稿は不特定多数に公開されるリスクがある
◇公になっても問題のない内容を投稿する
この2つを心がけましょう。以下のことでかなりのリスクを減らせます。
◇ネガティブ・批判的な内容、読んだ人が嫌な気分になる可能性のある内容は避ける
◇承諾がない限り、人物の写真の投稿は避ける
ブログ
個人的な日記や個人の意見などを投稿する場合の注意点はSNSと同じですが、さらに以下の点に注意しましょう。
◇客観的事実や出典が明らかな内容に基づいた記事が無難
初めのうちは、ニュースや書籍、他のブログ記事などに基づいたいわゆる「紹介記事」から始めるのが良く、その紹介部分と個人の感想は明確に分けて記述し、ポジティブなコメントを書くのが無難です。
◇著作権などの法遵守
ブログに掲載する写真は自分自身で撮影したものか、フリー素材サイトから入手したものだけを使用します。また、他のブログ記事やニュースを引用する際は、出典を必ず掲載しましょう。
健康関連、株式投資など資格をもった人でないと法的に言及できない内容にも十分注意してください。
◇リアルの世界でやらないことはネットでもしない
気にし始めるとキリがありませんが、リアルの世界でやらないことはネットでもしない、ということを一つの基準にしてみてはいかがでしょうか。
◇読み手や社会のためになる善意の内容の発信を心がけ、
◇相手の立場やビジネスを尊重して、
思いやりの心を持ってコミュニケーションしましょう。