「翻訳・出版業界の50代中高年がプログラミングスクールに通い出した理由とは?」
2021.04.265行ほどしか見えない画面を覗きながらワープロで大学の論文を書いていた昭和生まれ・アナログ世代の私ですが、昨年50歳になったのを機にプログラミングスクールで学び始めました。その動機について、自身の雑誌編集者としての経験なども交えながら記してみたいと思います。
1)デジタル化で出版編集の仕事は大きく変わった!
私が新卒で出版社に入社した90年代前半頃の雑誌編集者の仕事は、とてもアナログなものでした。ざっくりとした仕事の流れは

- 写真はカメラマンがフィルムで撮影。ルーペを覗きながら一枚一枚写真を選ぶ。
- デザイナーが手書きで割付や使用フォントなどを用紙に書き込み、ページをレイアウト。巨大な拡大鏡を使って画像を縮尺調整し、割付用紙に透かしてなぞり写す。
- パソコンのワープロソフトで原稿を書き、プリントアウトしたものに文字指定などを書き込んで入稿。(ちなみにその頃、自宅でインターネットを利用している日本の世帯は3.3%)*1
- 文字を印画紙やフィルムに焼き付ける写植という作業を経て、その版を紙に印刷する。