「パソコンできない」「未経験」とあきらめないで!40代女性が事務職に採用されるための3ステップとスキルアップ
更新日:2024.07.06パソコンを使う事務職は、さまざまな年代に人気の仕事です。再就職や転職を目指す40代女性のなかでも「できれば事務職として働きたい」と考える人は多いのではないでしょうか。
事務職ではほとんどの業務でパソコンを使用するため、ある程度のパソコンスキルが必要となります。業務によってはOfficeソフトを実務レベルで使いこなす能力が求められるケースもあるのでパソコンが苦手と感じている方は応募をためらう事があるかもしれません。
この記事では、パソコンが苦手な未経験の方に向けて、事務職に採用されるための3ステップを紹介します。
「パソコンが苦手」「実務レベルのパソコン操作は不安」といった状態から、段階を踏んで事務職での採用を目指しましょう。
目次
結論 :日々使う機会を作れば、パソコンができない未経験40代でも事務職になれます!
パソコンが苦手な方でも、事務職として採用される可能性は十分あります。コミュニケーションスキルなど他の得意分野・強みをアピールしていきましょう。
とはいえ事務職ではパソコン作業が業務の大半を占めていることもまた事実です。最低限のスキルは持っていた方が良いでしょう。パソコンスキルは日常的に使う機会を増やすことで向上させることができます。メールのやり取りやスプレッドシートの作成、zoomなどコミュニケーションツールを使用した遠隔でのビデオ通話など普段の生活にパソコンを取り入れて、少しずつ慣れていくことが大切です。また、日常的に使用してみて苦手と感じる分野や項目があれば学習してスキルを磨いていきましょう。
「パソコンできない」「未経験」でも事務職にチャンスあり!
パソコン未経験者でも、事務職採用のチャンスはあります。採用担当者はパソコンスキルよりもコミュニケーション能力や基本的なタスクの遂行能力を重視する場合が多いです。
いくつかのポイントを押さえる必要はありますが「未経験だから・・・」と気後れしたり応募に消極的になることなく、自信を持って挑戦してみましょう。
「パソコンできない」「未経験者」こんな状態でも事務職で採用される?
パソコンスキルがなくても事務職に就職・転職することは可能です。実際、事務職の求人票に「未経験可」と記載されているものも多くあります。重要なのは、業務に対する意欲や学ぶ姿勢があるかという点です。自分の成長に向けて努力しているかが評価されることもあるでしょう。
一般的な事務職のルーティン業務とは?
「事務職」の業務は多岐に渡るため一概には言えませんが、事務職の一般的な業務というと、書類整理、電話応対、来客対応、スケジュール管理、データ入力などが挙げられます。また、これらの業務を効率的にこなしたり、事務アシスタントであれば担当者と円滑にコミュニケーションが取れる事が必要になってきます。
事務職希望のパソコン未経験者が取るべき転職対策
採用担当者が事務職を選考する際、事務経験の多さやパソコンスキルの高さよりも「コミュニケーション能力」や「社会人としてのマナーがあること」を重要視する傾向にあります。
また、業務自体も入社後に真摯に覚えてもらえれば未経験でも問題ないと考えていることが多いです。パソコンスキル以外でアピールできるポイントを挙げながら自己PRをしっかり整えることが大切です。
また、パソコンスキルを向上させるために関連資格の勉強をしている場合は、その旨を履歴書に記載し、前向きな姿勢をアピールしましょう。
求められるパソコンスキルはどれ位?
事務職において求められるパソコンスキルは、メールの送受信・データ入力など基本的な操作からマクロ作成など応用的なスキルまで幅広くあります。職場や業界によって差があるため、まずは希望する企業の求人情報を確認しましょう。
ここからは事務職で必要なパソコンスキルについてQ&A方式でご紹介していきます。
そもそも事務職にパソコンスキルは必須ですか?
事務職においてパソコンスキルは「必須」とまでは言い切れませんが、現代の職場では基本的なスキルを持っていることが求められています。特に、メールや文書作成などの基本的なタスクは欠かせません。また一般的に、Ofiiceを始めとする基礎的なソフトを一通り扱えることが望ましいとされています。
事務職に求められる基本的なパソコンスキルは?
事務職で求められるパソコンスキルには、以下のようなものがあります。
・メールやコミュニケーションツールの取扱い:送受信、添付ファイル、適切な文章作成
・スプレッドシートの操作: ExcelやGoogle Sheetsを使った表作成やデータの整理
・文書作成: WordやGoogle Docsを使った文書作成やフォーマット設定
・データ入力: データベースソフトを使用したデータの入力や検索
転職で問われる基本的なパソコンスキルとは?
求人情報によって異なりますが、一般的にOfiice系ソフト( WordやExcel、PowerPointなど)をどの程度使用できるか質問されることが多いようです。また、最近ではSlackやZoomなどのオンラインツールの使用経験を尋ねられることもあります。自分のスキルを客観的に評価し、質問に対する答えを準備しておきましょう。
事務職の種類により求められるパソコンスキルは変わりますか?
一般事務、営業事務、経理事務、人事事務、秘書・アシスタントなど、それぞれの職種に応じて必要なスキルが異なります。例えば、経理事務ではExcel(エクセル)の関数や表作成が重要ですし、営業事務では顧客情報の管理や営業資料の整理が求められます。職種により必要なパソコンスキルが変わってきますので、応募の際に具体的な職種の特徴を理解し、適切なスキルを身につけることが大切です。
パソコンできない方におすすめの「スキルチェック」
パソコンが苦手と思っている方は、まず自分のパソコンスキルを客観的に評価してみましょう。自分のスキルが今どれ位なのか知ることで、希望の職種や業種にどこまで近づけるのかもわかります。以下の方法を試してみてください。
実力確認!自分のパソコンスキルを知る方法3選
まずは全体のパソコンスキルを知る方法をご紹介します。
①PCスキルシートの作成
PCスキルシートとは、自分のパソコンスキルを整理し、採用担当者にわかりやすく伝えるためのツールです。文字入力スキル(タイピングスピードや正確性)・インターネット検索の能力・電子メールの基本操作・Microsoft Word(ワード)やExcel(エクセル)の基本的な操作など、自分がどの程度のスキルを持っているか書き出して、PCスキルシートを作成してみましょう。項目ごとに自己評価を加える事で、強みや改善点が把握できるメリットもあります。
②オンラインのスキルチェックツールを利用する
インターネット上には、PCスキルをチェックするための無料ツールがたくさんあります。タイピングスピードを測定したり、Officeソフトの基本的な操作をテストするなど基本的な操作から応用的なスキルまで幅広くチェックできるものもあります。これらを活用して、自分のスキルを評価してみましょう。
③求人情報を参考にする
求人情報には、業務で必要なスキルや経験が記載されています。自分が希望する職種で求められるスキルを確認し、それに合わせて自己評価を行いましょう。また、不足している部分を補うために必要な学習が何かを併せて考えることをおすすめします。
各パソコンソフトのスキルチェック法
続いて各パソコンソフトに対しての具体的なチェック方法をご紹介します。チェックが完了しましたら先述した『PCスキルシート』に結果を記入していきましょう。
【基本編】パソコンスキルチェック
マウスの使い方、キーボード操作、ショートカットキーなど、基本的なパソコンスキルをチェックできるツールを利用しましょう。クイズやゲーム形式のものも多いので、気軽に受けることができます。
【Word編】パソコンスキルチェック
Word(ワード処理ソフト)に関するスキルを確認するためのテストを受けてみましょう。文字入力からファイルの保存、印刷、文字の装飾まで、Wordの基本的なスキルをチェックしていきます。
【Excel編】パソコンスキルチェック
Excel(スプレッドシートソフト)に関するスキルを確認するためのテストを受けてみましょう。セルの操作、関数の使い方やデータベース機能、グラフ作成など、Excel(エクセル)を使いこなすための知識がどの程度あるのかをチェックできます。
パソコンできない未経験40代が事務職になるための3ステップ
ステップ1.パソコンを日常生活で使う
パソコンを苦手とする40代が事務職を目指すなら、まずはパソコンとの付き合い方を見直しましょう。
パソコンを「仕事のときだけ使う特別な道具」という認識だと、なかなか使いこなすレベルまでたどり着きません。
実際に触って実践しながら、パソコンスキルを身に付けましょう。
パソコンに対する苦手意識をなくそう
パソコンに苦手意識がある場合、「壊れたらどうしよう」「何をしたらよいのかわからない」という思いから、パソコンを触ること自体を避けてしまいがちです。
まずは、思い切って触ってみることから始めましょう。
これまでパソコンを使う機会がなかったとしても、キーボードやマウス操作は慣れれば簡単です。
基本的な操作は、何度も繰り返してまずは身体で覚えましょう。パソコンの基本操作が体になじんだら、パソコンに対する苦手意識も軽減できます。
テキストで勉強するより実際に触ってみよう
パソコンを使ってできることはたくさんあります。そのため、「勉強が終わってから実践しよう」と考えていると、いつまでもパソコンに触れません。
どうすればよいのかわからない状態でも、試しに自分で操作してみることが大切です。
操作方法がわからなくても、ボタンをひとつひとつクリックするだけでいろいろなことがわかります。文字入力やファイルの保存など、とにかくいろいろやってみましょう。
たとえばWord(ワード)の場合なら、
- 文章を入力する
- 大きさや色を変えたり太字にしたりして装飾する
- 段組みにして全体的な体裁を整える
といった順で、段階を踏んでひとつずつ進めます。
わからないことやできなかったことは、つまずいた時点で調べればよいでしょう。Word(ワード)の機能をすべて仕事で使うわけではありませんので、必要なことだけ調べれば十分です。
スマートフォンよりパソコンを意識的に活用しよう
パソコンに慣れるには、日常的にパソコンに触れる時間を作ることが大切です。インターネット検索やSNS投稿・閲覧などは、スマートフォンではなくパソコンを使ってみましょう。
家族や友人間でのおしゃべりもZoomなどコミュニケーションツールを使って行うことができます。パソコンスキルが上がるだけでなく、時間や場所に捕らわれずに集まれたり、好きなものを持ち寄って飲食しながら話ができたり・・・と、新たな楽しみを発見できるかもしれません。
Amazon・メルカリなどECサイトでのネットショッピングもおすすめです。スマホアプリでは使用できないパソコン特有の機能もありますので、違いを見つけてみるのも楽しいでしょう。
更にパソコン操作に慣れたい方向けに、ブログの開設をおすすめします。ブログ記事を書くという目的があれば、パソコンに触る機会を作りやすく習慣化しやすいでしょう。そして、ブログ記事を書いていくうちに、自分の身に付けたいパソコンスキルが明確になる、というメリットも出てきます。
「文字入力に時間がかかるからブラインドタッチを練習しよう」
「ブログに画像を載せたいから画像の加工方法を調べよう」
「ブログデザインを変えたいからWebデザインを学びたい」
上記のような考えは、実際にパソコンを使ってみないと思いつきません。
パソコンを使いこなすうえで重要なのは、自分のやりたいことを実現するためにどうしたらよいのか考える力です。解決策を調べて実践する「トライアンドエラー」を繰り返していくことで、パソコンスキルが上達し、さまざまなことができるようになります。
ステップ2.事務職に必須のOfficeを日常生活で使う
ステップ1を実践してパソコンに対する苦手意識がなくなり、日常的にパソコンを使えるようになったところで、次のステップに進みましょう。ステップ2では、仕事で必要になる基本的な事務スキルを高めていきます。
事務職に就くならMicrosoft Officeソフトは必須
事務職なら、スキルに差はあったとしてもMicrosoft OfficeのWord(ワード)・Excel(エクセル)は使ったことがあるという人が大半です。文書作成、データ管理、プレゼンテーション資料作成など、パソコンは幅広い業務に使用されています。知識が足りないと感じている方はこのタイミングでしっかりと勉強しましょう。
ステップ1と同様、まずはソフトを使用してみて、より実践的に知識を落とし込む事がおすすめです。
たとえば、Word(ワード)ならA4・1枚分の書類を実際に作成してみましょう。回覧板や学校のお知らせプリントなど、身近な書類を自分で再現できるかチャレンジしてみてください。
業務では、文字入力だけでなく、体裁を整えて1枚の書類を作成する所まで行う機会が多くなります。既存ファイルの入力・加工に留まらず、一から書類を作ることができれば即戦力として役立つスキルとなるでしょう。
Excelなら、数字の入力や計算、表の体裁を整える練習として、家計簿の作成がおすすめです。「こういう計算がしたい」「こういう数字をまとめたい」など、やりたいことがイメージできたら、それを実現できる関数や方法を探していきましょう。
業務では、売り上げや利益、経費などいろいろな数字に触れる機会があります。会社にとって必要な数字やその求め方を理解していれば、実際の仕事で応用できるでしょう。
動画・SNSサイトで学ぶ
独学やネット検索だけではどうしても理解できない点や疑問が出てきます。また初心者の間は「自分が何がわからないかも、わからない」という状況に陥ることもあるでしょう。
Youtubeなどの動画プラットフォームやSNSサイトには「初心者向け」「わかりやすい」などの題名で詳しく説明している動画がたくさんあります。自分のレベルに合った物を探して知識を深めていきましょう。
また、DMやコメント欄に疑問点や感想を残しておくと今後の動画のヒントとして採用されたり、直接質問に答えてくれるという事があるかもしれません。自分のペースで学び、スキルを磨いていきましょう。
入社後にもパソコンスキルは磨ける事務職として入社した後も、パソコンスキルを向上させることは可能です。日々の業務でパソコンを使用する機会が増えますので、自然と基本的なスキルが身につくこともあるでしょう。大企業では会社独自のシステムを開発・使用している場合もありますので、必ずしもOfficeソフトの知識だけが役立つとは限りません。
事前に知識がなくても一から教えてもらう機会もあるでしょう。「初心者だから」と尻込みせずに、どんどん周りの人に質問しながらパソコンスキルを磨いていってください。
40代からは実務を見据えたスキルアップを
Officeソフトの基本がわかって応用力がついたら、次は実務を見据えてスキルアップをする段階です。Officeソフトは、機能をすべて覚える必要はありません。基本的なことが理解できていれば、その都度検索して調べましょう。大切なのは、知識を実務に生かせるかどうかです。
実務レベルを意識するなら、Word(ワード)やExcel(エクセル)で作った文書や表が、その先どう使われるかを考えてみましょう。
書類として配布するなら、途中で切れることなく印刷するスキルが必要です。書類を郵送するなら、リスト順に宛名を印刷できる差し込み印刷なども覚えたほうがよいでしょう。
データで配布するなら、改変できないようにデータのpdf化が必要となるケースもあります。
ブラウザ上で確認できるGoogleドキュメントやスプレッドシートを使う企業も増えているため、Microsoft Officeソフトだけでなく、そのほかのサービスについて知ることも重要です。
ソフトの操作だけでなく、その先を考えたより実務的なスキルを身に付ければ、仕事に対する自信につながります。
就職・転職活動にOfficeソフトを利用する
就職・転職活動では企業から「履歴書」「職務経歴書」など書類の提出を求められます。必要書類をパソコンで作成して、パソコンスキルも身につけていきましょう。
また、コロナ以降、Zoomを始めコミュニケーションツールを使用しての「リモート面接」も増えていますので、家族や友人に協力してもらって使用できるように準備しておくことも大切です。
・履歴書・職務経歴書をWord(ワード)で作る
履歴書や職務経歴書はWord(ワード)で作成しましょう。テンプレートをダウンロードして、必要項目を入力すれば効率的に作成できます。紙のものだと記入を間違えたら一からやり直しですが、パソコンを使用すれば修正が簡単にできるというメリットもあります。
・応募先リストをExcel(エクセル)で一覧表にする
Excel(エクセル)を使って応募先リストを作成しましょう。候補企業の情報や応募状況を一覧表にまとめることで、管理がスムーズになります。作成しながら今日の日付を表示する関数(today)やショートカットなど便利な機能をたくさん覚えることができ、スキルアップにも繋がります。
・自己紹介スライドをPowerPoint(パワーポイント)で作る
PowerPoint(パワーポイント)を使用して視覚的にとらえる文書を作成してみましょう。写真や画像を取り入れて、より印象に残るスライドを作成する事も可能です。
企業によっては面接時に自己紹介スライドを使うこともできますのでPowerPoint(パワーポイント)を活用して自身のプロフィールやスキルを魅力的にプレゼンテーションしましょう。
ステップ3.40代だからこその新たな武器を身に付ける
より実践的なスキルが身に付いたら、事務スキルに加えて新たな武器を手に入れることを検討してみましょう。
40代事務職は激戦!新たな武器を身に付けよう
事務職はどの年代にも人気があります。Officeソフトが使えるだけでは、激戦である事務職募集で選ばれるのは難しいでしょう。
これまでの経験や興味のある分野でアピールポイントがあるなら、一般事務よりも専門性の高い事務職を目指すのも一手です。
一口に事務職と言っても、以下のようにさまざまな種類があります。
- 一般事務
- 営業事務
- 経理事務
- 人事事務
- 総務事務
- 貿易事務
- 医療事務
- 学校事務
- 介護事務
家族の介護に関わった経験から介護事務、子どもの学校生活を思い出して学校事務など、これまでの経験をもとに、専門性の高い事務職に特化することも検討してみましょう。
事務スキルに加えて、その分野に応じた知識があれば採用率を高められます。
40代なら汎用性の高いITスキルを身に付けよう
事務スキルに加えて新たなスキルを身に付けるなら、ITスキルがよいでしょう。
事務職を狙う40代女性には、サイト制作ができるHTML・CSSやExcel(エクセル)のプログラミング言語Excel(エクセル)VBAをおすすめします。なぜなら、こういったスキルは事務職の採用にもかなり有利に働くからです。
Excel(エクセル)VBAは業務の効率化に役立ちます。Excel(エクセル)が使える証明にもなるため、事務職に応募する際にはかなり有利に働くでしょう。
そして、コーポレートサイトを作ったものの、メンテナンスや更新ができていない企業も少なくありません。気にはなっていても、本業ではないからなかなか手が回っていない状態です。
そのため、「専任担当を雇うほどではないが、Webサイトの知識があってちょっとした更新ができる人材がほしい」と考えている企業はたくさんあります。Webサイトを更新できるスキルがあれば、再就職や転職にかなり有利です。
アクセス解析や広告、アフィリエイトによる収益化について学べば、会社に提案できるだけでなく、自分自身でお金を稼ぐこともできるでしょう。
身につけておくと差がつく、ちょっと嬉しいITスキル
一般的な事務のスキルにプラスアルファで身につけておくと他の方と差がつくITスキルを3つご紹介します。これらのスキルを身につけることで、業務外の日常生活でも効率的にITを活用できるようになるでしょう。ぜひお役立てください。
①画像編集
画像編集スキルは、プレゼンテーションや資料作成の際に役立ちます。基本的な画像編集タスク(トリミング、リサイズ、色調調整など)をマスターするだけで企業で重宝されるでしょう。無料のオンライン画像編集ツールもあり、気軽に学び始められます。
②動画編集
動画編集スキルは、プロモーション動画や社内研修用の動画作成などに活かせます。自身のSNSを持っている方は投稿に活用できるというメリットもあります。基本的なカット編集やテキストの追加、音声調整などを学びながら、無料の動画編集ソフトを使って挑戦してみましょう。YouTubeなどで公開している動画を参考にするのもおすすめです。
③クラウドでのファイルの保存・共有
クラウドサービスを使ってファイルを保存・共有できることも他者と差がつくスキルの一つです。Google Drive、OneDrive、Dropboxなどのクラウドストレージサービスを使いこなせれば、企業でも一目置かれる存在となるでしょう。
各サービスの公式ウェブサイトに、基本的な操作方法や設定、ファイルのアップロードや共有方法など説明が載っていますが、こちらもYouTubeなどの動画を活用して効率的に学んでみましょう。
パソコンできない未経験でもスキルアップは可能!
パソコンが苦手な40代の方でも、未経験からスキルアップできる方法があります。特に事務職において、業務効率化プログラミングを学ぶことで、さらなるキャリアアップが可能です。
事務職のその先へ 〜 業務効率化プログラミングがおすすめ
事務職でのスキルアップを考えるなら、プログラミングスキルを身につけて業務の効率化を目指しましょう。プログラミング言語やツールを学ぶことで、さらなるステップアップが可能になります。以下に、おすすめのプログラミングスキルを3つご紹介します。
Excel(エクセル)VBA
Excel(エクセル) VBA(Visual Basic for Applications)は、Excel(エクセル)のマクロ言語のことを指します。VBAを使えば、繰り返し行う作業を自動化したり、複雑な計算の簡略化に役立つでしょう。マクロの記録や編集、関数の作成などを学ぶ必要があります。
Pythonデータ分析
Pythonは、データ分析や処理に優れたプログラミング言語のことを指します。PandasやNumPyなどのライブラリを使って、Excelでは難しい大量のデータを効率的に扱えるようになるでしょう。
RPA(Robotic Process Automation)
RPAは、自動化ツールを使ってルーチンワークを効率化する技術のことを指します。UiPathやAutomation AnywhereなどのRPAツールを学び、業務プロセスを自動化しましょう。Excel(エクセル)ファイルのデータ入力やメールの自動送信などを効率的に行えるようになります。
業務効率化プログラミングを学ぶメリット4選
事務職が業務効率化プログラミングを学ぶとどんなメリットがあるでしょうか。以下4点ご紹介します。
メリット①:高時給で働ける
業務効率化プログラミングを学ぶと、パソコンスキルが高いと認められ、高時給で働くことができます。一般事務としての時給相場が1,500円~1,600円に対し、プログラミングスキルを持つ人材は「派遣エンジニア」としての採用もあり需要が高いため、時給2,000円以上の高い報酬を得られることがあります。
参考:【2024年】派遣社員の時給相場とは?平均時給の比較や時給アップの方法も紹介|ウィルオブスタイル
【実際どう?】派遣エンジニアの時給相場や平均年収のリアル|programming life
メリット②:働き方を選べる
業務効率化プログラミングを学ぶと、働き方にも選択肢が広がります。一般事務としての働き方は基本的に毎日会社に出勤、週5日間・8時間の勤務が主流ですが、フリーランス・業務委託として採用されれば時間や場所にとらわれず自由に働くことができます。自分のペースで仕事ができるだけでなく、通勤時間や交通費も節約できるというメリットも出てきます。 家事や介護などで時間の制約がある方も両立がしやすくなるでしょう。
メリット③:社内の昇進に役立つ
業務効率化プログラミングを学ぶと、自分の仕事だけでなく、部署やチームの業務の改善点にも気付けるようになります。 レポートやプレゼンテーションの作成の効率化の助言をしたり、業務の進捗や成果を可視化できるよう協力もできるでしょう。 これにより、リーダーシップやコミュニケーション能力も高まり、上司や同僚からの信頼も得られます。結果的に社内で人材として重宝され、昇進のチャンスも増えるでしょう。
メリット④:将来の転職にも活かせる
業務効率化のプログラミングは、事務職にとどまらず、他の職種や業界でも需要が高いスキルです。 また、業務効率化プログラミングを専門的に使えるようになると、プログラマーやシステムエンジニア、データアナリストなどIT関連の職種にも挑戦できるようになるでしょう。 これらの職種は、高収入やキャリアアップのチャンスが多い職種です。プログラミングスキルは幅広い業界で求められているため、将来転職を考えた際にも条件面で有利に働くでしょう。
Excel(エクセル)VBAスキルを習得して成功した事例のご紹介
最後に、当スクールにてExcel(エクセル)VBAを学び、キャリアアップ・再就職に成功した方の事例をご紹介します。60代財務経理職の方が現在の職場でVBAを活用して効率化に成功したり、70代の方がシニア向けパソコン教室の講師として再就職されたり、年齢に関係なくご活躍されています。
スクールで学びスキルアップした後、どのようにキャリアアップに結びついたのか、お二人のインタビューを記事にしていますので、ぜひ参考にしてください。
今回はエクセルVBAクラスをご受講され、経理職として働いているご自分の職場…
今回はスクールコースでエクセルVBA基礎・応用・研究生クラスをご受講され、70代にも関わらずシニア…
まとめ
40代から事務職を目指すなら、Word(ワード)・Excel(エクセル)などOfficeソフトを使用した事務作業は切っても切り離せないことを理解しましょう。パソコンが苦手な方は、まずはパソコンに慣れる事が大切です。日常的にパソコンに触る機会を増やすことから始めましょう。
事務職での就職に、Officeを始めとするパソコンソフトの機能をすべて使いこなせる必要はありませんが、ある程度の知識やスキルは身につけておく必要があります。転職活動の書類作成にWord(ワード)を使用したり、家計簿ソフトを導入するなど身近なところからITに慣れ親しんでスキルアップする事が大切です。また、希望職種により、ソフトの使い方以外の事務スキルも磨いておきましょう。
そして、事務スキルにプラスアルファでもうひとつ専門的なパソコンスキルを持つこともおすすめします。プログラミングなどのスキルがあれば、他者との差別が図れ、競争率が高い事務職でも採用の確率がグッと上がります。また、社内でスキルアップを目指す方も人材として重宝されるでしょう。40代から事務職でスキルアップや転職を目指すなら、Excel(エクセル)VBAといったプログラミングやHTML・CSSなどのWeb制作スキルの取得が特におすすめです。
20年以上に渡り金融機関に勤務している「生粋の金融人」です。FP仲間の情報や勉強会・お金にまつわるニュース等をわかりやすく簡単な言葉で発信しています。 FP技能士2級・AFP・日商簿記2級