若宮正子さんとは? 50代が知っておきたい勉強法や関連する書籍などを紹介!
2023.01.06
中高年になると加齢による衰えから、新しいことを学ぶときに自信が薄れてしまいがちです。そんなときは若宮正子さんの勉強方法が参考になります。今回は、若宮正子さんの経歴や作成したアプリを簡単にご紹介し、若宮正子さんの勉強方法について解説します。若宮正子さんの勉強方法がわかる書籍も紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。

定年が迫っている50代の会社員です。プログラミングに興味があるのですが、最近80代でiPhoneアプリを開発した若宮正子さんのことを知りました。どのような方で、どのような勉強法をされたのか知りたいです。
定年目前でパソコンを学び、80歳でゲームアプリを開発した高齢者の方です。若宮正子さんによると、新しいことを勉強するときは、極めようとしないことが重要とのことです。好きなことや興味のあることがあれば、純粋に楽しむことから始めましょう。

目次
そもそも若宮正子さんとは?
若宮正子さんの勉強法を解説する前に、まずは経歴や作成したアプリについてご紹介します。
経歴
若宮正子氏さんは世界最高齢のアプリ開発者です。高校卒業後に三菱銀行(現三菱UFJ銀行)に入社し、定年まで勤務しました。58歳からパソコンを独学で学び、80歳でゲームアプリの開発に挑戦。2017年にスマホアプリを制作したことがきっかけで、Apple社主催のカンファレンス「WWDC 2017」に招かれ、CEOから聴衆に紹介されました。その後、講演活動や書籍出版活動を行いながら、デジタル庁の有識者会議のメンバーも務めています。
参照元:
「面白そう!」から始まった81歳のアプリ開発。好奇心が自分の世界を拡大する|若宮正子の言葉(エン転職)
作成したアプリ
若宮正子さんが作成したiPhoneアプリとして有名なのが「Hinadan」です。ひな人形を正しい台座に配置して楽しむひな壇装飾アプリであり、AppleStoreで無料ダウンロードできます。正しい位置に置くと「ポン」と鼓の音が鳴り、台座のアイコンがひな人形に変わります。ご高齢の若宮正子さんが作成したアプリを遊べば、50代からでも新しいことを勉強するのは遅くないことが、実感できるでしょう。
参照元:
hinadanのアプリはコチラ
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.hinadan&hl=ja&gl=US
若宮正子さんの勉強法
50代から新しいことを勉強しようとしている方に向けて、若宮正子さんの勉強法をご紹介します。
極めようとしない
勉強というとストイックなイメージが付きまとい、途中で嫌になってしまう方も多いでしょう。若宮正子さんは純粋に楽しんだ結果、プログラミングを習得できたといいます。本格的に極めるつもりで勉強するのではなく、あくまで道楽として勉強することが大切とのことです。50代から新しいことに挑戦するときは、とにかく気軽に続けることを意識してみましょう。
参照元:
世界最高齢アプリ開発者・若宮正子 80代の勉強法(NIKKEI STYLE)
詳しい人に教えてもらう
若宮正子さんは60歳のとき、ネットで活動していたシニアグループに参加するためにパソコンを購入します。毎週末パソコンショップに通って、店員から基本操作やネット接続など、使い方を教えてもらっていました。グループに参加したあとは、ネット上の知人からホームページの作成方法や旅行記の公開方法を学んでいます。詳しい人に教えてもらうと、新しいことでも効率的に習得していけるようです。
参照元:
世界最高齢アプリ開発者・若宮正子 80代の勉強法(NIKKEI STYLE)
人に教える
若宮正子さんは、自分が学ぶだけでなく、人に教える活動にも積極的に取り組んでいます。たとえば、同世代の知人に頼まれてパソコン教室を自宅で開催していました。勉強したことを人に教えることは、学んだ知識をアウトプットすることです。脳は使う情報を長期記憶として残す性質を持つため、人に教えると学んだことが定着しやすくなります。新しいことを始めたら、家族や友達にも学んだことを積極的に話してみるとよいでしょう。
参照元:
世界最高齢アプリ開発者・若宮正子 80代の勉強法(NIKKEI STYLE)
脳にインプットしたことを記憶に定着させる「3大アウトプット」(DIAMOND online)
楽しめる工夫をする
若宮正子さんは、Excelをシニアに教えていました。しかし、Excelは難しそうに見えてしまうのか、高齢者の方が興味を持ちづらかったようです。そこで、Excelのマス目に色をつけてデザインを作成する「エクセルアート」を考案します。作成したデザインは洋服などにプリントできるため、ITに興味がない方でも身近なアートとして楽しめるというわけです。勉強をする意欲がわかないときは、勉強を楽しめる工夫をすることが大切だとわかります。
参照元:
70歳で自分史を書くのは早すぎる いかに自分のコンテンツを増やすかが大切(金融広報中央委員会)
人と交流する
若宮正子さんは、マイクロソフト主催の東北復興支援イベントに参加し、そのとき知り合ったIT企業の勧めによってiPhoneアプリの開発を決意したとのことです。人と交流することが新しいことを始めるきっかけになっています。そもそも勉強したいことが定まっていない方は、人との交流を増やして面白そうなことを探してみてはいかがでしょう。
参照元:
世界最高齢アプリ開発者・若宮正子 80代の勉強法(NIKKEI STYLE)
若宮正子さんの勉強法がわかる書籍
若宮正子さんは、自身の経験を活かしてITや学び方などに関する書籍を出版しています。若宮正子さんの勉強法を知るヒントが詰まっているので、気になった方はぜひ一読してみてください。
老いてこそデジタルを。
インターネットやアプリ、スマホ、プログラミングなど、とにかくデジタルについて学んでみたい方におすすめなのが本書です。デジタルの概要、必要性、メリット、活用方法などを解説しています。少し厳しい先生に学ぶことや、学んだことをメモしないこと、怖がらず機器に触れてみることなど、デジタル分野の学習で大切なことを学べます。セキュリティに関する注意点にも触れているので、ITのトラブルが不安な方は目を通しておくとよいでしょう。
書籍名:老いてこそデジタルを。
著者:若宮正子
発行年:2019年
出版社:1万年堂出版
独学のススメ-頑張らない! 「定年後」の学び方10か条
本書は、若宮正子さんが提唱する定年後の学び方を10か条にまとめて紹介しています。「本から学ぼう」「教えることは学ぶこと」「飽きたらやめちゃえ」など、定年後の勉強に役立つ指針が学べます。やりたいことの見つけ方にも触れているので、何か新しいことに挑戦したい方や、趣味がなくて寂しく思っている方は、ぜひ一読してみてください。
書籍名:独学のススメ-頑張らない! 「定年後」の学び方10か条
著者:若宮正子
発行年:2019年
出版社:中央公論新社
まとめ
今回は、若宮正子さんの経歴をもとに50代に役立つ勉強法をご紹介しました。若宮正子さんは、パソコンやインターネットなどを詳しい人に教えてもらって学習していました。一人で学習していると、わからないことがあったとき、挫折してしまうリスクが高いです。その点、若宮正子さんがアプリを開発するまでに挫折しなかったのは、素直に人に教えてもらう勉強法を貫いたからだといえるでしょう。
最近では、インターネットで気軽にスクールに申し込めるようになりました。オンラインツールを利用すれば、離れた場所にいる専門家から指導を受けることもできます。これから新しいことにチャレンジする50代の方は、若宮正子さんのように人に教えてもらえる環境を探して、勉強を始めてみてください。
無料動画セミナー&体験レッスンも用意しており、中高年の方でも挫折しないプログラミング学習法をお伝えしています。気になった方は、下記のリンクからぜひ視聴してみてください。
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