50代海外駐在員のメリットとセカンドキャリアのためにできる準備とは?
更新日:2024.02.25「給与が高い」「役職が上がる」「費用のほとんどが会社持ち」華やかなイメージのある
海外駐在員ですが、その分成果を求められ、帰国後上手に会社にアピールできないと、せっかく築いた海外でのキャリアやスキルを発揮できないまま終わってしまいます。
また50代で海外赴任を経験した場合、帰国後すぐに定年やセカンドキャリアについて考える必要が出てきます。
今回は海外駐在員として働く50代が駐在経験で得られるメリットや、帰国後のセカンドキャリアを成功させるために今から始められる準備についてご紹介します。
50代会社員です。現在海外駐在を検討していますが、数年後帰国した時は定年間近であり、帰国後のセカンドキャリアについて考えてしまいます。定年後、再就職時の海外駐在員経験のメリット・デメリットを知りたいです。また比較的時間に余裕のある今のうちに準備できることがあれば教えて下さい。
50代海外駐在のメリットとは「グローバル人材+セカンドキャリア人材」となり希少性を高めることで転職や起業などセカンドキャリアでの優位性を獲得できることです。
海外駐在中は時間的にも精神的にも余裕があり、「自分の本当にやりたいこと」やセカンドキャリアについてしっかり考えた上で、リスキリングや転職や起業などの準備など「学び直し」と「稼ぎ直し」の活動を行う事ができるからです。 グローバル人材だけでも希少ですが、セカンドキャリアの活動も開始することで1万人に1人*の人材になることも可能です。
*希少性を示す例えであり、統計データがあるわけではありません。
50代海外駐在のメリット
50代海外駐在のメリットとは「グローバル人材+セカンドキャリア人材」となり希少性を高めることで転職や起業などセカンドキャリアでの優位性を獲得できること、と言えます。以下そのことについてご説明します。
100人に1人のグローバル人材になれる
「グローバル人材」とは、国内のみならず諸外国で成果を出せる人材のことを言います。
「外国語力を使い、多様な文化環境でビジネスができる」という評価にとどまらず、50代と言うマネジメント世代では「多様なバックグラウンドを持つ人物との取引や交渉ができる」「チーム作りなどを円滑におこない自社に利益をもたらせる」など、国際的な活動を目指す企業にとって欠かせない存在となります。
現在、プログラマーを代表とするIT人材不足が問題視されていますが、IT人材と同じくらいグローバル人材も不足しており、異文化の中で英語で仕事ができる人材を育てるのも大変です。 グローバル人材になるだけでも、100人に1人*の差別化になるので、海外駐在の最大のメリットと言えるでしょう。
*希少性を示す例えであり、統計データがあるわけではありません。
余裕のある生活が本当にやりたいことを教えてくれる
海外駐在中は日本で働いている時よりも、恒常的な残業が少なくなり退社時間が早まる傾向にあります。お給料が高くなり、長期休暇もとりやすい環境が整っているため、時間とお金に余裕ができ、ゴルフなどの趣味を通じた良質な人脈 などを築くことができます。
このような気持ち的な余裕が、日本であくせくしていたころには考えたこともなかった「自分がこれからどのように生きていったら幸せだろう」「今後何をしていこうかな」といった人生のビジョンに向き合うことを可能にします。
海外生活が「自分の本当にやりたいこと」に気づかせてくれることは非常に多いです。
セカンドキャリアのためのリスキリングができる
自分の本当にやりたいことが見つかれば、当然今後のセカンドキャリアについての方向性も見えてきやすくなります。
そして仕事以外の時間を使って、帰国後の再就職やキャリアアップについて情報収集したり、副業や起業の検討をすることもできますし、自分が目指すキャリアのために足りていないスキルを磨くために語学やIT関係の勉強をしたり、ビジネス系のオンラインサロンや起業塾に入会するなど、リスキリングの活動をすることも可能です。
日本国内にいる50代会社員の中で、「自分の本当にやりたいこと」を考えた上でセカンドキャリアのための準備活動やリスキリングを開始している人はほとんどいないと思います。当スクールの感覚では100人に1人*いるかいないかでしょう。
ここまで見てきたように、海外駐在でグローバル人材として100人に1人*の人材となるだけでなく、更にセカンドキャリアを設計してリスキリングを行えば、大げさではなく1万人に1人*のセカンドキャリア人材になれると行っても過言ではないと思います。
*希少性を示す例えであり、統計データがあるわけではありません。
50代海外駐在のデメリット
では次に50代で海外駐在するデメリットについてご紹介します。
日本の家族、友人と疎遠になる
単身赴任の場合、時差や距離的な問題で日本にいる家族と連絡する機会が少なくなります。また、友人たちとは、職場環境やライフステージの変化が重なり疎遠になりやすいです。LINEでのメッセージやSNSなどオンラインの繋がりを大切にして日頃から積極的に日本の家族・友人とコミュニケーションを取るようにしましょう。
現地に慣れたころ帰国することになる
多くの駐在員は期間限定で派遣されます。その期間は平均3〜5年、タイミングが悪いと1年で帰任というケースもあります。
ようやく現地の言葉や習慣にも慣れ、会社での信頼関係や社外での人脈ができた頃に帰任発令が出る事が多いです。悔いを残さないためにも計画的に、目的を持って日々過ごすよう心がけましょう。
帰国後「逆カルチャーショック」になる場合がある
海外赴任を経験して帰国すると、多くの場合、日本の職場・住環境・通勤電車など、今まで気付かなかった「日本の窮屈さ」を感じてしまいます。
仕事の進め方一つとっても「丁寧、細やか」より「そこまでやらなくても」「過剰なのでは」とストレスを感じることが増えるかもしれません。
海外駐在のうちにしておくべきこと3選
ここからは、帰国した後「やっておけば良かった」と後悔しないように、現地でしかできない「海外駐在のうちにしておくべきこと」を3点、ご紹介します。
現地での交流・人脈の構築
まずは現地の人々と積極的に交流することをおススメします。現地語の習得ができたり、人脈を築くことで日本に戻ってからのキャリアプランに役立つことも多いです。
会社やご近所での付き合いを大切にする、現地のコミュニティに参加するなど、社内外問わず幅広く顔を出すようにしましょう。
現地x日本でのビジネスチャンスを考える
帰国後、現地の人脈を使った日本でのビジネスチャンスがないか、ヒントを見つけておきましょう。海外では個人でスモールビジネスを持つ人も多いので、ビジネスモデルなど参考にできる点がたくさんあります。スマホ一つで始めて大成功した事例など、身近な人から話が聞ける良いチャンスです。
資産運用の種をまいておく
海外駐在中に運用を始めるかは別として、資産運用に関する様々な選択肢にアンテナを張っておくことが大切です。海外で銀行口座、証券口座、FX口座等を用意して、円安・円高、両方に対応できる体制を作っておきましょう。
また現地の不動産会社と知り合いになって、物件の目利きができるようになっておくのもおススメです。
帰国後のセカンドキャリア実現に向けた具体的な方法4選
では、海外駐在を終えて帰国後のセカンドキャリアを実現するには具体的にどんなことを行うべきでしょうか。4点ご紹介したいと思います。
①今後のセカンドキャリアを設計をする
まずは帰国後のセカンドキャリアに向けて「どんな働き方がしたいのか」「何がしたいのか」簡単で良いので設計していきましょう。 収入はいくら位が良いか、在宅・出社どちらをメインにするか、希望を挙げて行きます。優先順位(この点だけは外せない)を付けていくと頭の中が整理しやすくなります。
②現状のスキル・経験の棚卸を行う
次に「自分を知ること」が大切です。今までの経験に加えて、海外駐在経験で得た語学力・コミュニケーション能力など、今後に役立つスキルを棚卸していきましょう。自分を客観的に捉える事で「自分の市場価値」が 見えてきます。
③ギャップを埋めるための学び直しを行う
セカンドキャリアでの希望と現在の自身の経験やスキル、足りないものが何か明確になったところで、そのギャップを埋める「学び直し」を行いましょう。
時間や場所を気にせず海外からでも気軽に始められる、オンラインでの授業やスクールに通うのが効率的です。
④ギャップを埋めるための稼ぎ直しをおこなう
稼ぎ直し・副業を始めてみるのも一つの手です。今までの経験や得意なことをブログに書いて広告・アフィリエイト収入を得たり、語学や海外ビジネススキル をココナラで販売して収入を得るなど、簡単に始める事ができます。
在宅での派遣やアルバイト、クラウドソーシングサイトでの業務委託などに挑戦してみるのも良いでしょう。
また、新しい働き方を採用している企業を検索して「複業先」として応募してみるのもおススメです。面接まで受けてその後辞退しても構いませんので、近い将来に向けての「転職感覚」を掴んでおくことが大切です。
まとめ
今回は50代の海外駐在経験で得られるメリットと、海外駐在のうちに対策できるセカンドキャリアの準備についてご紹介しました。
帰任後、日本での生活や仕事に慣れるまで時間がかかります。また、現地で働いているからこそ得られる情報もたくさんあるでしょう。「あの時準備しておけば良かった」と後悔しないためにも、時間やお金に余裕がある今のうちからできる対策をしていきましょう。
50代海外駐在のメリットとは時間的にも精神的にも余裕があり、「自分の本当にやりたいこと」やセカンドキャリアについてしっかり考えることができることに加えて、今の自分の経験やスキルを棚卸ししてゴールとのギャップを洗い出すこともできます。
そのスタート地点がしっかりとしていれば、その達成のために必要なリスキリングや転職・起業などのための準備を効率的に「迷いなく」進めることができるので、無駄がありません。
結果として、余裕を持って楽しみながら1万人に1人*とも言える「グローバル人材+セカンドキャリア人材」となることができ、希少性を高めることで転職や起業などセカンドキャリアでの優位性を獲得できるのです。
海外駐在中は、「学び直し」と「稼ぎ直し」の活動を行う絶好のチャンスですので、そのメリットは最大限享受しましょう。
*希少性を示す例えであり、統計データがあるわけではありません。
海外駐在後のセカンドキャリアの準備にはIT知識の向上が不可欠。TechGardenSchoolがオススメ!
Tech Garden Schoolは50代シニア層のPC技術習得のサポートに特化した、いわば「中高年のためのITスクール」です。
中心となる講師陣も中高年ですので「理解が遅い」「若い人たちのペースに付いていけない」という50代特有の悩みにも理解を示し、手厚いサポート体制を整えています。
また、多くのプログラミングスクールはプログラミングスキルだけを教える傾向にありますが、当スクールは「経験xIT」の視点から社会やビジネスの全体像を把握した上で、プログラミングの立ち位置をお教えすることを重視しております。実務・社会経験豊富なCTOやデータサイエンティストなどの講師が在籍し、直接彼らからリアルな話を聞くことで帰国後セカンドキャリアのヒントが見つかるかもしれません。
ゆっくりマイペースに理解を進めていきたい50代会社員の方々に始めやすい環境が整っています。
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20年以上に渡り金融機関に勤務している「生粋の金融人」です。FP仲間の情報や勉強会・お金にまつわるニュース等をわかりやすく簡単な言葉で発信しています。 FP技能士2級・AFP・日商簿記2級