【50代からのプログラミングスクール】中高年・シニアがプログラミングを学ぶことでセカンドキャリアにつながる4つのメリットとは?
更新日:2023.11.28
よくある質問:50代からでもプログラミングやITスキルを勉強すればセカンドキャリアに役立つような気はするけれど、具体的にどんなメリットがあるの? 自分でも本当に稼げるようになれるの?
回答:未経験の50代中高年がプログラミングを勉強すると、1)パソコン、インターネットスキルが自然と身につく 2)他の中高年との差別化の武器になる 3)職場でリスペクトされながら輝き続けられる 4)仲間が見つかり、前向きなセカンドキャリアを迎えられる といったメリットがあります。
更に、アマチュアレベルでも戦える分野でフリーランスとして稼いだり、「経験xIT」でDX人材として在宅複業ができるようになる可能性は定年70歳時代の社会背景により、今後より高まっていくと考えられます。
このページに辿り着かれている中高年・シニアの皆さんは、セカンドキャリアについて考える中で、おそらく「なんとなく」プログラミングを身につけることが自身の武器になることに気付き始めているのではないでしょうか?
でも、具体的に我々中高年にとってどのようなメリットがあるのかについては、まだ漠然としていてモヤモヤしていらっしゃる方が多いのではないかと思います。
そこで今日は中高年・シニアがプログラミングを学ぶことで得られるメリットと、それらがどのようにセカンドキャリアにつながるのか、具体的に考えてみましょう!
関連記事
【50代からのプログラミングスクール】中高年・シニアがプログラミングスクール選びの前に抑えるべき3つのポイント
目次
メリット その1:パソコンのスキルが自然と身につく
現代では、いくらスマホやタブレットが普及・発達しているとはいえ、実際に仕事をするとなると結局はPCを使う必要があります。そのスキルが不足しているということは、セカンドキャリアを目指す上で大きなハンデになると言わざるを得ません。 では、なぜプログラミングを勉強するとパソコンのスキルが身につくのでしょうか。 その理由を以下見ていきましょう。1) PCを使う機会が増える
最近は中高年の方々もスマホ中心の生活を送られており、ご自宅でPCを開いたり使ったりする機会はほとんどなくなっています。 メールやネット、アマゾンでの買い物やSNSのやりとりも全てスマホやiPadです。 実際、パソコンの世帯保有率は緩やかな減少傾向である一方、スマホの世帯普及率は9割近くまで急上昇しており、パソコンは無くてもスマホは持っている、という世帯も既に2割程度存在します(※)。結果として、今の大学生達にも言えることですが、PCを使ってメールやネットを使ったり、文書をワードで作成したりするスキルが驚くほど低くなってきているのが現状です。 そんな中、プログラミングの勉強は「PCを使わざるを得ない」「PCのスキルを身につける」機会を提供してくれるのです。 ※総務省「令和2年通信利用動向調査」2) PCの選び方や管理方法がわかるようになる
プログラミングの勉強を始めたり、スクールに入学されると、まず「今持っているPCで大丈夫かな」「PCを買おうかな」と考えたり調べたりするようになります。 PCに関心を持つだけでも立派な第一歩だと思いますし、更にPCのスペックやOSの更新や管理方法についても知識が入ってくるようになります。3) インターネットとブラウザの使い方がわかるようになる
プログラミングを学習していくと、情報を検索したり、必要なアプリやファイルをインターネット上からダウンロードする機会が非常に増えますので、必然的にブラウザを使ってインターネットで作業をすることが日常的な習慣となります。 中級になると「ページのソースを表示」や「要素の検証」などのブラウザの開発ツールも使うようになります。4) アプリケーションのインストール、ファイルの作成から保管、開き方などの操作がわかるようになる
プログラミングを勉強していくと、様々なソフトウェアをダウンロードして決まった場所に保存、インストールする必要があります。またファイルを作成して決まった場所に保存したり、必要なファイルを探して開いたり、という作業は日常茶飯事です。5) 文字入力やコピー&ペースト、ショートカットキーなどのキーボード入力の効率が良くなる
プログラミングの勉強では、エディターと言うソフトを使いプログラミング言語を入力する作業を頻繁に行います。その際、コピー&ペーストなどをショートカットキーを使って効率よく行っていくことを次第に覚えていきます。 特に重要なのが、文字を入力する際に全角と半角、直接入力を切り替えて入力することです。基本的にプログラミングは、半角文字を直接入力しないと正しく動作しません。そのため、文字入力の切り替えを正しく効率的に行う習慣がつくようになります。これらのスキルは、通常の仕事においても十分役立ちますので、プログラミングを勉強していない人に比べると数段早く仕事を処理することができるようになるでしょう。 また、もう一つ大事なスキルが、コピーしたい領域を正しく選択するスキルです。プログラミングでは、一文字一文字を正しく選択しないとエラーの原因となってしまいますので、細かく選択する力が身につきます。 このスキルは、例えばパワーポイントなどで選択したい図形のみを正確に選択する際など、様々な場面で役立つと言えるでしょう。 最後につけ加えると、「私はブラインドタッチもできない」と卑下される方をたまに見かけますが、プログラミングやPCで仕事をするにあたってブラインドタッチのスキルは全く必要ありません。ゆっくりでもいいので正確にタイプできれば十分です。6) ワード、エクセル、パワーポイントも怖くなくなる!
このようなスキルをプログラミングを通じて身につけておけば 、 ワードやエクセル、パワーポイントといった仕事上で必要なソフトも怖くなくなります。 プログラミングの勉強を通じて、文字入力のスキルが身についていますのでワードやメールの使い方は問題なくなりますし、エクセルはプログラミングで勉強するデータベースによく似ています。 パワーポイントは、文字と図を組み合わせたスライド作成と考えることができますのので、ウェブデザインやWordPress、HTML/ CSSの勉強や考え方が間接的にではありますが、きっと役に立つでしょう。メリット その2:生き残り、差別化のための武器となる
メリット その2:生き残り、差別化のための武器となる1) プログラミング的思考が身につくことで、IT・AI社会に遅れない中高年になれる
中高年・シニアがプログラミングを勉強する上で、私はこの点が1番メリットになると感じています。 プログラミングの原理原則やITシステムの仕組み、そして人工知能・機械学習の概要について理解をしている人材になることは、今出現しつつある50-70代向けの転職市場や現在の職場においても、非常に重要な要素となることは間違いありません。2) 今までのキャリアや経験にプログラミングを組合せることで、イノベーティブな中高年になれる
今まで培ってきた「専門分野」+「プログラミング」によって、他の中高年人材と差別化されたイノベーティブなミドル・シニアになることができます。自身の現在の専門分野の延長でプログラミングを学ぶことで、いわゆるDX人材や企業のIoT、デジタル推進の文脈で活躍するポジションを見つけることができます。メリット その3:リスペクトされながら、働き続けられる
1) 転職先の上司・同僚、若い世代やエンジニアからリスペクトされながら仕事を続けることができる
現在ではプログラミングが小中高で必修化となり、こういった知識をもつ社会人の割合が増えていくであろう10年後、20年後には、「知らないと恥ずかしい」時代になっているかもしれません。 今、もし中高年・シニアのあなたが先駆けてプログラミングの知識を身につけて周囲とコミュニケーションができれば、「稀有な人材」としてリスペクトされることは間違いありません。 それはプログラミングやITのスキルを持っていることのみならず、時代の変化を理解し、「新しい社会にいち早く適用することができる」人として一目置かれるからです。 上司も若い後輩も、まだそれをほとんど身につけていないのですから。2) 10年後の若者とも対等にITや仕事の話ができるようになる
小中高でプログラミングが必修化されることに触れましたが、それに伴い、10年後、20年後の社会や若い世代はプログラミングの原理原則や人工知能・機械学習の仕組みが会話をする際の「前提条件」「常識」になっている可能性があります。そんな彼らと一緒に協働するためには、中高年やシニアもその知識を持っていたほうが良いに決まっています。 人生100年時代、定年70歳時代、もっと言うと「死ぬまで現役時代」の到来に備えるにあたって、中高年・シニアがプログラミングを学ぶことは「損のない選択肢」と言えるでしょう。メリット その4:仲間とともに好きなことでキャリアを見つける
1) 趣味と実益がかねた表現活動ができるようになり、世代を超えた仲間を作ることができる
プログラミングを勉強すると、趣味のアプリを公開したり、WordPressを使ってウェブサイトやブログを運営して、好きなことや活動内容をブログなどで発信することが可能になります。そこから現在のビジネスの拡張や新しいビジネスに繋がることもあるでしょう。 別の視点として、「何歳になっても社会とつながっている意識を持つことが出来る」ことや、好きなことや共通の興味を通じて「世代を超えた仲間を作ることができる」という精神的・社会的なメリットもあると思います。2) 副業や起業、独立の土台を作ることができる
もしあなたが、「セカンドキャリアでやりたいことを既に持っている」あるいは「何らかの形で自力でお金を稼いてみたい」と思っているのであれば、ITやプログラミングの勉強は必須と言っても過言ではないでしょう。 ご存知のように、大企業でも個人でも何かをやろうとすれば対外的に発信する手段である 「ウェブサイト」や「ブログ」は必要ですし、外注するにしても、思い通りの成果物を手に入れるためには、その基盤となる知識が必要です。 では、実際にプログラミングを身につけるにはどのような方法があるでしょうか? 大きく分けると独学で学ぶ方法とスクールに通う方法がありますが、全くの未経験で始められる場合は、スクールへ通う方法が近道です。 記事 【50代からのプログラミングスクール】中高年・シニアがプログラミングスクール選びの前に抑えるべき3つのポイントでは、実際に通うスクールを選ぶ上でどのようなポイントに注目すべきかを解説していますので、ぜひこちらも合わせてお読みください!1967年生まれ。慶應義塾大学理工学部大学院修士課程卒。英国国立レスター大学MBA取得。2011年「起業家のためのプログラミング教室」Club86 Startup School(現TechGardenSchool)設立 2017年「中高年のためのプログラミング教室」開始 著書「図解 50代からのプログラミング –未開の能力を発掘♪」「教えて♪ プログラミング」など