パソコンが強いシニアは人生が充実する! ~今からでも遅くないPC生活のすすめ
更新日:2024.09.0558歳の時にパソコンを始め、82歳で初めて作ったプログラミングソフト「hinadan」がアップル社のCEOの目に留まり「最高齢プログラマー」として一躍有名になった、若宮正子さんをご存じですか?若宮さんは「パソコンのおかげで私は翼をもらった」*1と言います。また、諦めは人をダメにしてしまうとも。年齢を言い訳にせず、いつまでも自分をバージョンアップさせ、その時代を楽しむことが大事だというメッセージを発信しています。 わからないから、怖いから…と諦めず、あなたも今からパソコンのある生活を始めてみませんか。
目次
パソコン生活をおすすめする理由
パソコンやインターネットは、初めはとっつきにくいかもしれませんが、一度使い慣れてしまえばイライラを減らしたり、ワクワクを増やしたりすることのできる、生活になくてはならないものになるでしょう。ここでは、パソコン・インターネットでできることをいくつか挙げてみます。
パソコンで不便・不安をなくす
日々の日用品から一点ものの芸術作品まで、今やオンラインで買えないものはありません。重い荷物を運んだり、遠いところまで買い物に出かけるのが難しくても、インターネットを使えば欲しいものを自宅に届けてもらうことができます。
またPCには拡大鏡や、音声の入力補助、読み上げなどのアクセシビリティ機能があり、すべての人が使いやすい工夫がなされています。カーソルやマウスポインタを大きく表示するなど、自分に合わせてカスタマイズすることも可能なので、情報収集時のストレスを軽減することができます。
地図での位置検索や電車の乗換案内、薬など健康に関する情報や自治体ホームページの生活情報など、インターネットからは日々の不安を解消するような様々な情報を得ることもできます。またワクチン接種予約の例のように、昨今は病院予約や銀行の電子通帳など、普段の生活にインターネットの利用が大前提になりつつあります。他人任せにするのではなく、自らの健康や資産を守るためにも、ぜひパソコンを使いこなしていただきたいものです。
パソコンで仲間や趣味を増やす
前述の若宮正子さんは自著でパソコンを始めたきっかけについて、「介護をしながら外の世界をつながれる環境を作りたい」と思い、同じ介護に興味のある人が集うコミュニティサイトを見つけたことから、と語っています。インターネット上には、同じ悩みや興味をもつ人が集まるコミュニティサイトが多数あります。若宮さんのように介護などでなかなか外へ出ることができない方でも、不便な土地にお住まいの方でも、インターネットならば距離や時間の制約なく仲間を見つけることができます。フェイスブックやツイッター、ラインといったSNSで既知の友達とコミュニケーションすることもできます。
また、SNS上で新しい趣味や、今まで知らなかった世界を発見するのも楽しいものです。例えばギターを始めてみたい人ならば、検索で「ギターを始める」とキーワードを入力するだけで、さまざまなレッスンの方法や初学者のための動画サイトが見つかります。ツイッターならば、ギターを愛する人たちを年齢・性別問わず発見することができます。
自分のブログを書くのもおすすめです。自分自身の記録になるほか、同じ趣味を持つ人との交流場に発展することもできるからです。「老前整理」を綴ったブログが月間60万回以上閲覧され、書籍にもなった人気シニアブロガー、ショコラさんのような例もあります。
パソコンは怖くない!
高齢者の方がパソコンを使わない理由のひとつに「パソコンは怖い!」と思われていることがあります。正しくはパソコンではなくインターネットによるリスクなのですが、セキュリティリスクをきちんと理解すれば予防策を講じることができます。安心してインターネットを利用するために、セキュリティリスクの種類とその対策を見ていきましょう。
1. ウイルス
コンピュータウイルスは、電子メールやホームページの閲覧などによってコンピュータに侵入するプログラムです。
・ユーザのIDやパスワード、メールやファイルといった個人情報を不正に取得する
・外部からコンピュータを操作する
といった目的をもっており、一度感染するとネットワークを介して自己増殖していきます。
【対策】
ウイルス感染予防には、まずウイルス対策ソフトの利用をおすすめします。またふだんから怪しいサイトは閲覧しない、知らない相手からのメールや添付ファイルは開かないなどの用心が大切です。
2. 不正アクセス
アクセスする権限を持たない第三者が本人になりすまして情報システムの内部へ入り込むことです。
【対策】
ウイルス同様、セキュリティソフトの利用が予防に役立ちます。また、パスワードを正しく利用することで、危険を回避できます。使いまわしをしない、推測されにくいパスワードを設定する、二段階認証・二要素認証でセキュリティを強化するなどの対策を講じましょう。
3.フィッシングなどの詐欺
銀行などの金融機関やショッピングサイトなどを装った偽サイトに誘導して、連絡先や銀行口座番号、クレジットカード番号などの個人情報を入力させ不正に取得する詐欺です。偽のメールを送りそこからサイトに接続させるなどの手口をとります。
【対策】
対策は1.や2.と同様です。怪しいサイトは閲覧しない、知らない相手からのメールや添付ファイルは開かないようにしましょう。何より、金銭に関する個人情報は軽はずみに人に教えないことです。これはインターネットに関係なく、日常生活でも心掛けたいことです。
パソコンに挫折しない…そのポイントとは
ぜひパソコンに挑戦してみたい!と思っても、今まで使った経験のないパソコンを自力で一から学ぶのは、かなりの努力と時間コストが必要です。これからパソコンをやってみようというシニアには、全くの独学はおすすめできません。スクールなど、いつでもサポートを受けられる環境がないと、楽しむところまでたどり着かずに挫折しかねません。
ここでは、その理由を説明していきたいと思います。
理由その1 パソコンとインターネットは、使い始めが難しい
パソコンには、使い始める際の準備がいくつかあり、これが挑戦する人にとっては障壁となりがちです。パソコンを購入し、電源を入れたら、すぐに初期設定が必要です。メーカーやOSによって設定手順は違いますが、例を挙げると
*インターネット接続のための設定
*アカウントを作成し、サインインするための設定
*キーボード入力などの設定
*セキュリティのための設定
などがあります。例えば、インターネットの接続には事前に回線の開通からモデムの設置・セットアップといった準備が必要です。有料サポートなどを利用して、いったんはインターネットにつながったとしても、何かのトラブルが起こった際に自力で復旧するのはなかなか困難です。
また、セキュリティの設定も、先ほどのリスクを避けるために確実に行っておきたいものです。ですから、最初の頃にこそ、なんでも相談することのできる場所が必要なのです。
理由その2 独学にもサポーターは必要
前出の若宮正子さんは、同著で「一人で学んでいると、間違った情報を信じてしまったり、息詰まったりしてしまいがちです。独学をするにせよ、ひとに聞いたり、助けてもらったりすることは必要なのです」*2と言っています。シニアになると、若い頃のようになかなか無邪気に質問をしたり、わからないことを尋ねたりすることを躊躇しがちです。ですが、人に助けてもらうことは、けして恥ずかしいことではありません。むしろ、わからない部分をピンポイントで教えてもらえれば、効率よく学びを進めることができるのです。
また料理と同じようにパソコン操作やインターネットには「勘所」があって、この勘所さえつかめれば「こういう時にはまずこうすればいいな」とか「このサイトは怪しいからアクセスしないほうがいいな」というのが徐々にわかるようになります。こういった勘所は、本を読んで理解できるものではありません。経験により身につくものではありますが、ビギナーの方はまずはパソコンやインターネットを使い慣れた人から教わるのが、一番の方法です。
理由その3 楽しむために学ぶ。そのための仲間づくりを
一人ならば、「わからない、できない…」と諦めてしまうことも、同じようにスクールで学ぶ仲間がいれば、励みになるものです。また、他の人も案外同じようなことにつまずいていることがわかれば、不要に自己嫌悪に陥ることもありません。シニアでパソコンを始めるのは、誰かに強制されて仕方なくではありません。自分のこれからの人生を豊かにするための挑戦なのですから、ぜひ仲間とともに学びのプロセスも楽しんでほしいと思います。
スクール選びのポイントは
巷には様々なパソコンスクールが存在します。これからパソコンを始める初心者の方がスクールを選ぶ際のポイントは、以下のような点です。
・パソコン操作の基礎から、自分のペースで習うことができるか
・わからないことを気軽に質問することができるか
・実際にたくさん自分の手を動かして作業できるか(座って話を聞くだけの時間が多くないか)
これからパソコンを習得したいというシニアの方は、とにかく使って慣れることが必要です。まずはパソコンを使って文章を書いてみる、保存してみる、インターネットを閲覧してみる…など、まず身近な目標を定め、確かなサポートのもと、自分の出来そうなことから挑戦していくことをおすすめします。
テックガーデンスクールなら、個別指導(マンツーマン)で自分のペースや理解度に合わせてじっくりとパソコンやインターネットを学ぶことができます。さらに、レベルアップしたクラスでは、プログラミングなど上級スキルも引き続き習得することが可能です。
入学前のカウンセリング(無料)で自分のやりたいことや興味を伝え、それに応じたスケジュールやカリキュラムをアドバイスしてもらうこともできます。
TechGardenSchoolへの無料入学相談・カウンセリングへのご参加は、こちらから。
シニアの皆さんがパソコンを始めることによって翼を得、これからの生活を生き生きと過ごされることを願っています。
参照元:
*1 婦人公論.jp 「徹子の部屋に出演。若宮正子『84歳で、AIを毎日フル活用しています!』」https://fujinkoron.jp/articles/-/408
*2 若宮正子『独学のススメ』(中公新書ラクレ、2019)
総務省「国民のための情報セキュリティサイト」https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/security/basic/risk/01.html
1967年生まれ。慶應義塾大学理工学部大学院修士課程卒。英国国立レスター大学MBA取得。2011年「起業家のためのプログラミング教室」Club86 Startup School(現TechGardenSchool)設立 2017年「中高年のためのプログラミング教室」開始 著書「図解 50代からのプログラミング –未開の能力を発掘♪」「教えて♪ プログラミング」など