プログラマーにあるのは定年ではなくキャリアアップ、理想のプランを見つけよう
更新日:2023.12.28
「プログラマー35歳定年説」は一昔前の言葉です。実際に起きているのは定年ではなくキャリアアップ。いくつかの選択肢がありますが、当スクールがおすすめするのはDX人材を目指すことです。DX人材にはどんなスキルが必要なのかお教えします。
ミドル・シニア年代でプログラマーとして活躍していくことはできるのでしょうか。プログラミングスキルを軸として自身の市場価値を高める方法はありますか。
これから転職やキャリアアップに有利なのはDX人材となることです。特にこれまでITに関わる仕事をしていた人は基礎的な素養を持っていますし、そうで無い人も学習することでキャッチアップが可能です。DXに必要なスキルを身につければ転職市場で希少人材になれますので、高額オファーなど大きなチャンスがあります。
目次
定年が35歳ともいわれるプログラマーの実態
「プログラマー35歳定年説」という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。 しかし、今活躍しているプログラマーを見渡すと、定年どころか35歳以上で活躍している人を多く見かけます。どういうことでしょうか? 少し歴史的に紐解いて推定していきます。「プログラマー35歳定年説」という言葉は2000年代によく聞かれた言葉でした。この当時は徹夜続きの「デスマーチ」や「IT土方」といった言葉が並び、プログラマーの劣悪な職場環境が問題視されていた時代でもありました。 このような環境の中で体力的に厳しいこと。そして常に最新の技術へのアップデートを求められる立場でありながら自己研鑽の時間が取れずに技術的に埋没していくことが懸念され、プログラマーの早い定年が叫ばれていたのではないでしょうか。 しかし現在労働環境は徐々に改善され、学びの機会も増えました。そして当時「35歳を超えたらプログラマーとして定年するかも」と考えていた多くの人たちも継続して中高年・ミドルのプログラマーとして活躍しています。中高年・ミドル層プログラマーの進路【定年ではなくキャリアアップ】
一方で、多くのプログラマーの方にとって35歳前後にキャリアの分岐点が来ることも事実です。しかしそれは定年というものではなく、あくまで志向や選択の話です。どのようなキャリアがあるかご紹介します。定年は関係ない、生涯プログラマー
コードを書くことから離れたくない、ずっとプログラマーを続けたいというタイプの方です。勤めている会社で管理系の職種になるのではなくプログラマーとして続けたり、自身のスキルを活かせるプロジェクトのある他社に転職したり、フリーのプログラマーになる方もいます。プロジェクトマネジャーへ転身
第一線のプログラマーとしてはある種定年し、システム開発などのプロジェクト全体を管理するプロジェクトマネジャーとして力を発揮するタイプの方です。プロジェクトマネジャーには資格があり、企業として一定年齢以上のプログラマーに対し資格取得の支援をしてくれる場合もあります。管理系・企画系の職種へ転身
こちらもプログラマーとしてはある種の定年をすることになりますが、現場を知る人材として管理系の職種や会社や部署全体の事業計画を立てる企画系の職種に転身するタイプです。コードを書くこともビジネスをすることも両方興味がある方が当てはまります。給与(報酬)や転職市場で優位なのはプロジェクトマネジャー
プログラマーからのキャリアアップには様々な職種があります。もちろん業界や個々の企業によって異なりますが、収入の面で恵まれているのはプロジェクトマネジャーです。人材として希少なこともあり、転職市場でも優位に働きます。 ただし、生涯プログラマーを選択した場合であっても、その人が扱えるプログラミング言語やそのスキルによって高い報酬を提示されることも多いです。プログラマーは専門職ですので、あくまで個々人の状況によるということです。最も注目を集めるDX人材、需要・報酬・仕事の価値ともに熱い
デジタル化が進み、取得したデータなどを活用して事業の変革を進めるDX。現在多くの企業が必須の課題として取り組んでいます。しかし課題とされているのが牽引する人材の不足です。絶対数が足りていないので、転職市場では高額な給与が提示され、求職者がいくつもの会社からオファーを受ける売り手市場の状況となっています。 プログラマーとしてこれまで活躍されてきた方は、DX人材としての基礎的な素養を身につけていると言えます。ですのでプログラマーを”定年”した後の進路としてチャレンジするのに最適です。DX人材に必要なスキル
当スクールでもDXを重要課題として捉え、DX人材に必要なスキルを分析。一から学べるように講座を開講しています。まず、DXの基幹技術はAIです。AIを使いこなすためには、数学とPythonというプログラミング言語を理解することから始めましょう。 AIを自分の手で開発したいという方は次に機械学習を学んでください。AI導入やDXそのものを後押ししたいという方はこれまでのご自身の業務経験で得た業界知識やビジネス知識を応用させてAI企画の仕事を目指してください。 現在「ノーコードAIツール」と呼ばれる、自動でAIを作れるツールが続々登場中です。「どうDXを実現するか」「AIをどこに導入するか」という企画ができれば、ツールの力を利用してAI導入を進めることが可能です。 AIエンジニア、AI企画のいずれも引く手数多な状況が当面続くと予想されています。1967年生まれ。慶應義塾大学理工学部大学院修士課程卒。英国国立レスター大学MBA取得。2011年「起業家のためのプログラミング教室」Club86 Startup School(現TechGardenSchool)設立 2017年「中高年のためのプログラミング教室」開始 著書「図解 50代からのプログラミング –未開の能力を発掘♪」「教えて♪ プログラミング」など