50代会社員もキャリアアップする時代に。自身のスキルを検討し、キャリアアップの計画を立てる。
更新日:2023.09.12
技術革新のスピード化や寿命伸長により働く期間が長くなった現代では、50代においてもキャリアアップについて考える必要性があります。キャリアアップはスキルと切り離すことができませんので、スキルアップも当然必要になってきます。これからの時代の50代キャリアアップ戦略を一緒に考えていきましょう。
キャリアアップというと若い方の話題のイメージがありますが、50代会社員でもキャリアアップについて考えるべきでしょうか。
70歳定年制なども議論される今、50代はまだまだ職業人生の折り返しです。そう考えると、これからの50代からのキャリアアップについて考える必然性が理解してもらえると思います。50代からのキャリアアップは自身のこれまでの経験やスキルを棚卸しし、それに新しいスキルを掛け合わせることが実現の近道です。
目次
キャリアアップとスキルの関係性
キャリアアップとは使われる場面が二つあり、一つは勤めている会社の中で昇進や出世をしたとき、もう一つは転職などでより良いとされる会社に移ったときです。いずれも職位や収入などが前よりも上がり、本人にとってプラスの作用があった場合に用いられます。 似ている場面で使われやすい言葉としてスキルアップがありますが、スキルはキャリアアップのために必要な要素となりますので、スキルアップをした結果としてキャリアアップが待っているケースが多いです。人生3ステージ制からの変更
日本でも話題となった『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略』(リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット著)の中では、技術革新のスピード化と寿命伸長によって教育ー仕事ー引退というこれまで3つのステージで人生をとらえてきた考え方が通用しなくなってきていることが指摘されています。 およそ20歳頃までを教育の期間とし、そこで学んだことを活かして40年程度仕事をし、60歳頃に引退という3ステージで考えられてきましたが、技術革新の速度が上がったことで、40年間同じ知識のままで働き続けることが難しくなりました。また、寿命伸長により、引退後の人生が長くなり、定年延長など60代以降も働き続けることも必要になってきました。スキルアップは継続的なものに
前述の書籍の中ではこれからの時代をマルチステージ制と表現し、仕事と並行しながら学んだり、新しい人間関係を構築していく必要性が提唱されています。近年「学び直し」「リスキル」「リカレント教育」といった言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。 政府も社会人の学び直しをサポートする様々な制度を作っています。今やスキルアップはいつまでも継続的に行なっていくものとなったと言えるでしょう。50代からのキャリアアップにはスキルアップが不可欠
人生100年時代と言われ、定年が75歳まで延長されようとしている現代において、50代はまだまだ職業キャリアの折り返しとも言えるかもしれません。 その後に長く続くキャリアを考えれば、今のままを続けるのではなく、キャリアアップを考えることが自然ですし、理想のキャリアアップを実現するためにはスキルアップが不可欠です。それでは50代からのキャリアアップとスキルをどう考えていけば良いか見ていきましょう。まずはスキルの棚卸しを
20歳前後から働き始めた場合、50代に差し掛かることにはおよそ30年ほどの業務経験があります。キャリアアップやスキルアップを考えた場合、これまでの経験を無視して進めるのは望ましくありません。まずはこれまで経験してきた業務内容やそこで培ったスキルの棚卸しをしましょう。 また、業務とは別に自分で学んだことや趣味で仕事にも行かせそうなことをあげていきましょう。例えば英語やプログラミングの知識も該当します。ご自身のこれまでの職業人生に向き合うのはなかなか勇気の必要なことですが、ここが今後のキャリアの土台となっていきますので、しっかりと詰めていきましょう。ライフプランを考え、追加すべきスキルを見定めよう
これから先を考える場合、キャリアのことだけを考えるわけにはいきません。どんな生き方をしたいのか、人生設計であるライフプランを実現するようなキャリアアップを計画することが大切です。ライフプランについては「50代以降のライフイベントは大きな出費が発生、どんなライフイベント例があるか考えて働き方も準備すべし」や「50代からのライフプランニング、必要なお金を計算してライフプランニングを立てよう」で解説していますので、合わせてご覧ください。 ライフプランが曖昧な方はまずライフプラン作成に着手してください。ライフプランが固まったら、ある程度キャリアアップの道筋も見えてきます。今の会社で出世をするのか、働き方を帰るために転職や起業・独立をするのか分かれ道が発生します。自分の進むべき道が見えてきたところで、いよいよ具体的なスキルを考えましょう。50代キャリアアップを実現するスキルは掛け合わせで考える
多くの50代の方のキャリアアップを支援してきた当スクールでお話していることですが、50代からのキャリアアップを実現するためには、スキルを掛け合わせで考えることが鍵となります。これまでの経験から今の自分が強みとしているスキルに、これからの時代で必要とされるスキルを掛け合わせ、企業にもクライアントにも重宝される人材となるポジションを積極的に狙っていきます。 例えば、新しくプログラミングやAIについて学び、これまでの業界知識や業務経験と掛け合わせることでDX人材となってDX推進組織をリードしていくというケースはこれから多く出てくるでしょう。学び続ける姿勢がキャリアアップに近付ける
学び続けると聞くと嫌気がさしてしまう人もいるかもしれません。しかし、本来学びとは楽しいものです。新しい発見は人生を豊かにしてくれます。当スクールでは50代中高年の方にプログラミングやITの基礎を教えていますが、みなさん楽しみながら学んでいます。キャリアやスキルと構えず、まずは趣味として初めて楽しさを味わえることも当スクールの特徴です。体験レッスンも用意していますので、気になる方はぜひご覧ください。 50代はまだまだ職業人生の折り返し。これから長く続くキャリアを考えると、まだまだキャリアアップを狙っていくべき。50代からのキャリアアップは自身のこれまでの経験やスキルを棚卸しし、それに新しいスキルを掛け合わせることが実現の近道。 テックガーデンスクールでは50代のIT初心者でも無理なく始められるプログラミング教育が特徴。オーダーメイドでそれぞれに適した受講スタイルで学習を進められるので、各自のキャリアアップ戦略に直結するスキルが無駄なく身につきます。 無料カウンセリングを実施していますのでお気軽にお問い合わせください。次に読みたい記事
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1967年生まれ。慶應義塾大学理工学部大学院修士課程卒。英国国立レスター大学MBA取得。2011年「起業家のためのプログラミング教室」Club86 Startup School(現TechGardenSchool)設立 2017年「中高年のためのプログラミング教室」開始 著書「図解 50代からのプログラミング –未開の能力を発掘♪」「教えて♪ プログラミング」など