50代会社員のリスキリングには、RPAの資格（PowerAutomate/UiPath/WinActor)が転職にもフリーランス・副業にもオススメ

更新日：2024.02.20

RPAは、パソコン上の動作をロボットが代行し、業務効率化や自動化を実現するツールです。Excel（エクセル） VBAやPythonと比べると認知度がまだ高くないため、RPAについてよくわからないという方も多いのではないでしょうか。

本記事では、RPAの概要や資格、資格取得のメリット、おすすめのRPAツールについて解説します。

50代会社員です。仕事の業務効率化を図るために、Excel VBAとPythonの学習を少し前から始めました。少しずつですが理解できてきて、業務効率化にもつながっているように感じます。次のステップとして、RPAにも興味があります。RPAについてはほとんど知識がないのですが、RPAに関する資格などあるのでしょうか。資格を取得するメリットやおすすめのRPAツールなども知りたいです。

RPAは、Excel（エクセル） VBAとPythonなど他のツールとも組み合わせて業務効率化を実現できるツールです。認知度もまだ高くないため、習得することで差別化を図れるおすすめのスキルです。おすすめのRPAツールとしてはMicrosoft Power AutomateやUiPath、WinActorなどが挙げられ、それぞれ公式が認定する資格もあります。RPAの資格を取得することで、RPAを扱うスキルの客観的な証明ができるとともに、知識・経験の体系的な習得にもつながります。

1 結論
2 RPAとは
3 おすすめのRPAツール
4 RPAの資格
5 RPA資格取得のメリット
6 RPA資格取得のための学習方法
7 まとめ

結論

50代会社員のリスキリングに最適なRPAの資格を取れば、転職や副業にも有利になります。RPAは、Excel（エクセル）VBAやPythonなどと組み合わせて業務効率化や自動化を行うことも多いので、業務効率化やDX化に必須のツールと言えます。

また、記事「【RPAｘ50代会社員最強説】RPAフリーランス案件には実務経験豊富な50代会社員が最適」でも述べたようにRPAによる業務効率化には深い実務経験が必要とされるため、50代会社員にとってRPAは50代会社員のリスキリングに最も適していると言われています。

このように50代会社員がRPAを使えるようになると、差別化できるため転職や副業にも有利になります。

RPAには以下の３つのツールが有り、それぞれに資格も用意されています。

・Microsoft Power Automate (Windows/Mac)

→ Microsoft 認定: Power Automate RPA Developer Associate

・UiPath (Windowsのみ）

→ UiPath RPAアソシエイト資格試験（UiRPA）

・WinActor（Windowsのみ）

→ WinActor RPA技術者検定アソシエイト

資格を取得することで、転職や副業のときの客観的な証明となり、有利に働くので、実務による実績と併せて資格取得を目指すと良いでしょう。

RPAとは

はじめに、RPAについて簡単に解説します。RPA（Robotic Process Automation）とはパソコンの操作を人間の代わりにロボットが行うツールです。

RPAではMicrosoft Office製品などと組み合わせて総合的な自動化もできるのですが、現状では一部の金融機関などへの導入に限られており、有用性についてはまだまだ知られていません。

RPAはノーコードのため学習ハードルが低く、まだ使える人も少数であるため、習得することで差別化が図れるおすすめのスキルであるといえます。

RPAの資格

本章では、代表的なRPAの資格について、以下の3つを解説します。

・Microsoft 認定: Power Automate RPA Developer Associate

・UiPath RPAアソシエイト資格試験（UiRPA）

・WinActor RPA技術者検定アソシエイト

Microsoft 認定: Power Automate RPA Developer Associate

本資格は、Microsoft社が公式で認定するMicrosoft Power Automateの資格です。受験のためには、Excel（エクセル） VBAなどを使ったデータ分析経験が求められるため、ある程度Excel （エクセル）VBAなどで業務効率化の経験を積んでおくと効果的です。

受験料は165ドルで、公式サイトより試験のスケジュール設定を自分自身で行います。

詳しくは、以下の公式サイトをご確認ください。
https://learn.microsoft.com/ja-jp/certifications/power-automate-rpa-developer-associate/

UiPath RPAアソシエイト資格試験（UiRPA）

UiPath RPAアソシエイト資格試験（UiRPA）は、UiPath社が公式で認定するUiPathの資格です。UiPath 製品を使用した問題解決や業務分析、簡単な自動化ソリューションの構築に関する知識・スキルが問われます。

受験のためには、3～6カ月のハンズオン経験または公式の学習コンテンツ履修が必要です。受験料は日本語版で16,000円（税別）です。

詳しくは、以下の公式サイトをご確認ください。
https://www.uipath.com/ja/learning/certification

WinActor RPA技術者検定アソシエイト

WinActor RPA技術者検定アソシエイトは、2018年4月から株式会社NTTデータが開催しているWinActorの技術者検定制度です。

WinActorの概要や機能、シナリオに関する知識が問われます。受験資格は特にないため、誰でも受験可能です。

受験料は7,150円（税込）です。

詳しくは、以下の公式サイトをご確認ください。
https://winactor.jp/education/

RPA資格取得のメリット

前述したRPAの資格を取得する大きなメリットは、RPAツールに関する知識や技能を客観的に証明できることです。資格取得をすることで、職場での評価アップや転職時の市場価値向上、フリーランス案件の獲得など、RPAを使った実務に役立つでしょう。

加えて、資格取得に向けて学習することで、体系的な知識・経験の獲得にもつながります。知識・経験が増えていくことを実感することで、RPAツールを扱う際の自信アップにもなるでしょう。

RPA資格取得のための学習方法

資格取得のための学習方法には、書籍や動画、セミナー、スクールなどが挙げられます。おすすめは、それぞれの資格の実施団体が公式で認定している教材や研修コースを学習することです。

たとえば、Microsoft Power Automateでは、Microsoft Power Automateを使用したプロセス自動化など、Microsoft認定のラーニングパスがいくつか用意されています。UiPathでは、UiPathアカデミートレーニングがあります。WinActorに関しても、ハンズオン形式の教育セミナーが実施されています。

これらの公式の教材や研修コースを受講することで、資格取得に向けて効率的に学習を進めることができるでしょう。