50代でも遅くない、キャリア形成に必要なスキルの考え方
更新日:2024.04.14
キャリア形成は学生や若い人だけのためのものではありません。健康寿命が進展したり、定年が延長されている今、50代の人にとってもキャリア形成は大切です。そしてキャリア形成にはスキルがキーとなってきます。
キャリア形成を考えようと思いますが、現在明確なキャリアの目標やスキルがなく、どのようなスキルをどう身につけていけばよいかわかりません。
近年では働き方や生き方の価値観の変化などにより、個人のキャリアやスキルが注目されるようになってきました。これからのキャリア形成にはスキルが重要になってきます。これまでのご自身のキャリアを棚卸し、定年後のキャリアも見据えて必要なスキルを考えていきましょう。
目次
キャリア形成とスキルの関係
キャリア形成とスキルはどのような関係にあるでしょうか。キャリア形成とは、自分がどのようなビジネスキャリアを歩んでいくかを計画し、そのためにステップアップに必要な資格やスキル、知見を段階的に獲得していくことです。そのため、スキルはキャリア形成を前に進めていくため、キャリア形成を実現するために必要な要素と言えます。なお、キャリア形成の計画を立てることをキャリアデザインとも言います。キャリア形成が注目されるようになった背景
キャリア形成は近年注目されている言葉です。その背景には、人々の労働に関する価値観や制度の変化が関係しています。転職を希望する人が増えている
新卒で入社した企業に定年まで勤め上げる、いわゆる昭和の価値観は徐々に変わりつつあり、転職を希望する人は増加傾向にあります。総務省統計局が公開している「労働力調査」の数字を見ると、2017年以降年々増加し、2021年の転職希望者は889万人となっています。転職をする際には、次にどのような業界、職種の仕事を探すのか、そして将来はどうなっているのか、自分のキャリアを考えて行動する必要があります。働き方や生き方の価値観の変化
新型コロナウイルスの拡大以降、リモートワークが導入されたことや、余暇の過ごし方の変化に伴い、人々の価値観の変化が加速しました。転職をして地方に移住したり、フリーランスとして住む場所や働く時間に縛られずに生きたいという人もいます。会社にずっと所属している場合は、異動や昇進など、企業側に決定権がありますので、ご自身のキャリアは考えなくても進んでいきます。一方、働き方や生き方を自由に決める場合は、ご自身でしっかりとキャリアを考えておく必要があります。健康寿命の進展や定年延長によりキャリア観が変化
人生100年時代と言われるように健康寿命が伸びたり、法律の改正により65歳まで働けるようになるなど、私たちが働く時間は長くなっています。60歳を定年退職としてキャリアのゴールに定めていた人は、大きな軌道修正が必要となります。どう軌道修正するかは各人それぞれですので、ご自身のキャリア形成力が問われます。スキルが注目されるようになった背景
さまざまなスキルやスキル獲得についても近年話題となっています。ハードスキルが重視されるようになりつつある
これまでの日本の企業においては、新卒でポテンシャル採用され、社内のやり方にそってうまく社内調整ができる、いわゆるソフトスキルが重視されてきました。一方、リモートワークで顔を合わせる時間が減ったり、顧客先を訪問する機会が減ってきたこともあり、アウトプットで評価される傾向が高まってきました。
そこで着目されているのが自分でアウトプットを出すために必要な具体的なハードスキルです。どのようなハードスキルを身につけてどのようにキャリアを形成していくかが問われる時代になりつつあります。
スキルを活かして稼ぐことが可能になっている
現在ではクラウドワークスやランサーズなどのフリーランス向けサービス、ココナラやスキルマーケットなど単発で働きたい人のサービスなどが生まれ、ご自身のスキルを活かしてスモールスタートから稼ぐことが可能になりました。これらのサービスで案件が多く出されているプログラミング、ライティング、デザイン、イラスト作成などの稼げるスキルに注目が集まっています。スキルを軸にキャリア形成を検討する際に大切なこと
これからの時代は、ご自身でキャリア形成をしていく心構えが必要となってきます。その際にはどのようなスキルと併せて考えることも忘れてはいけません。ブログ読者の方に多い50代の方は、定年前だけでなく、定年後も見据えて検討していくことになります。50代で考えるべき二つのキャリア
50代のみなさんは、企業でのキャリアの全盛期でもあり、反面、出世競争においては正念場でもあります。そして10〜15年後には定年退職を迎えます。健康寿命は定年退職後も続きますので、どう過ごすかを検討しなければなりません。つまり、定年前と定年後の二つのキャリアを視野にいれて行動しなければならない年代です。
この点については、記事「仕事のキャリアを考える意味と必要性。50代で考えるべきキャリアとは。」で解説していますので合わせてお読みください。
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仕事のキャリアを考える意味と必要性。50代で考えるべきキャリアとは。
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まずはキャリアの棚卸しを行い、キャリアプラン作成の第一歩を
これまであまりキャリアについて考えてこなかった人は、最初にこれまでのご自身のキャリアを棚卸ししましょう。そしてキャリアプランをしっかりと持つことが、今後のキャリア形成やスキル習得の成否を握ります。
キャリアプランの作り方や転職活動については、記事「50代会社員の転職活動に必須のキャリアプランとは?理想のキャリアを実現するためしっかりと作ろう
」で解説しています。
また、50代でキャリアアップやスキルアップに成功した具体事例は記事「キャリアアップとスキルアップの違いや関係性、そして50代でキャリアアップ/スキルアップを実現した事例紹介」で解説していますのでこちらもぜひお読みください。
キャリア形成を考える際には、これまでのいわゆるファーストキャリアの棚卸を行い、現在持っているスキルと、これから目標とするキャリアに必要なスキルを比較し、ステップを考えていきましょう。
当スクールでは中高年のキャリア支援を行なっていますが、スクールでITスキルやプログラミングを習得したことをきっかけにこれまで見えていなかったキャリアに進まれる方もいらっしゃいます。( 記事 【50代転職成功事例インタビュー】金融経験xIT で思わぬオファー)プログラミングをかじっているレベルで面接官が前のめりに!
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1967年生まれ。慶應義塾大学理工学部大学院修士課程卒。英国国立レスター大学MBA取得。2011年「起業家のためのプログラミング教室」Club86 Startup School(現TechGardenSchool)設立 2017年「中高年のためのプログラミング教室」開始 著書「図解 50代からのプログラミング –未開の能力を発掘♪」「教えて♪ プログラミング」など