50代プログラミング初心者でも勉強しやすいProgateとドットインストール。2つの違いと学習法を解説
更新日:2024.07.0850代会社員がプログラミング学習をするとき、Progateとドットインストールというオンライン教材が役立ちます。ただ、自習をベースとしたサービスなので、独学における課題があります。今回は、Progateとドットインストールを利用したプログラミング学習の流れ、よくある悩みと対策などを解説します。
Progateとドットインストールを活用してプログラミングの独学を始めようと思っています。どのタイミングで利用すればよいでしょうか?
Progateは開発環境を整える必要がないので、プログラミング学習の最初のプロセスに最適です。ドットインストールは3分以内の動画をスマホでも気軽に学習できますが、Prpgateより難易度がやや高いので、次に利用するとよいでしょう。
目次
結論:Progateやドットインストールはどちらもおすすめ。目的を定めた上で、メンターなどを活用するとより効果的。
Progateは、環境設定なしにブラウザで気軽に学習を開始できることが特長です。一方、ドットインストールは、3分以内の短い動画で学べることと豊富なコンテンツ量が特長です。Progateよりも環境設定が多少必要なドットインストールのほうが難易度が高めと言えますので、Progateでプログラミング学習に慣れた後に、ドットインストールでの学習にすすむ、という使い分けがおすすめです。
しかし、これら教材を使って学習を開始する前に、自分の目的から逆算した活動計画を立てることが非常に重要です。 50代の超初心者が自力でゴールから逆算して活動計画を立てるのはほぼ無理だと思いますので、まずはセカンドキャリアの専門家と相談して作成するのが良いでしょう。
学習開始後は、わからないことを教えてくれたり、進捗管理をしてくれるメンター・家庭教師を雇うのも効果的です。
Progateとドットインストールの違い
Progate | ドットインストール | |
学習形式 | スライド形式 | 動画形式 |
環境構築 | 必要なし | 必要あり |
スマホでの学習 | 演習可能 | 動画視聴可能 |
有料プラン | 1,490円/月(税込) | 1,080円/月(税込) |
質問 | できない | できる |
環境構築は、あまり聞きなれないかもしれませんが、ざっくり言うと、プログラミングコードを記述するためのエディタや書いたコードを実行するため仮想サーバなど、プログラミングを行う上で必要となる準備のことを指します。
Progateとドットインストールは、どちらも初心者向けの学習サイトですが、学習形式と環境構築の有無で大きな違いがあります。
Progateでは、スライドで学び、Progateが用意してくれている環境でコードを記述して学習を進めていきます。スライドで学んだ内容をすぐにコードで練習することができるため、初めての人にも取り掛かりやすくなっています。
ドットインストールでは、動画で学び、自分で環境構築を行って、記述などの練習をしていきます。環境構築は、初心者には難しいところではありますが、実際の現場では必要となるため、実践的です。環境構築の動画コースも用意があるため、学んで準備することも可能になっています。
また、有料プランはどちらも同じぐらいの金額になっており、有料プランを利用することで、無料プランよりも学べる内容も増えますが、質問ができる、できないというのも違いがあります。初心者としては、わからないところがあったときに、質問できる環境があることも学習では重要となってきますが、質問ができるのは、ドットインストールだけとなります。Progateでは質問はできませんが、他のサービスなども上手く利用して質問するという考え方も可能です。
Progateやドットインストールを活かしたプログラミング学習ロードマップ
ひとまず自分のペースで独学でプログラミングを学んでみたい50代会社員の方もいるでしょう。ただ、環境を設定する時間や、自宅でじっくりと勉強できる時間が取れず、学習が後回しになることがあります。
その場合は、Progateやドットインストールなどのオンライン教材を活用すると、スムーズに学習をスタートできます。
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Progateでは、ブラウザでコード入力をしてプログラミングの処理を実行できます。環境設定を行う必要がないので、設定につまずいてプログラミング学習に挫折するリスクを減らせます。したがって、プログラミング学習の一番初めのステップに最適です。課題形式で進めていくので、わからないことは必要に応じて書籍で学びましょう。
ドットインストールでは、すべての動画が3分以内で学べます。スマートフォンからも視聴できるのが気軽です。時間のない50代会社員の方でも、通勤中の電車内で学べます。
なお、Progateよりもドットインストールのほうが難易度が高めです。Progateのあとに環境を用意したうえで、ドットインストールの利用を検討してみてください。
その後は、サンプルコードをいじったり、作りたいものを作ったりして実践力を高めて行く必要があり、ここからが本当の勉強と言えますので、早くこの段階に進むためにも基礎的なところはProgateやドットインストールでサッと済ませてしまいましょう。
Progateやドットインストールの学習者によくある悩みと対策
Progateやドットインストールは独学のきっかけとなる便利なサービスであることがおわかりいただけたでしょう。ただ、自習をベースとしたサービスなので、利用するときに学習上の悩みが生じることがあります。Progateやドットインストールの学習者によくある悩みとその対策について解説します。
学習したあとに何をすればよいかわからなくなる
Progateやドットインストールで学習したあと、セカンドキャリアに向けてどのように活動すればよいか、わからなくなることがあります。最終的に、学習した内容を活かさなければ知識が定着せず、勉強に費やした時間が無駄になる恐れがあります。
学びが役に立っている実感を得にくい
Progateやドットインストールで、コーディングを行ったり動画を視聴したりしても、実務を経験できるわけではありませんし、すぐにオリジナルのアプリやウェブサイトが完成するわけでもありません。そのため「何の役に立つのか」といった「学んだ成果」をすぐに実感するのは難しいです。
内容や環境設定がわからなくて学習が停滞することがある
50代の超初心者がProgateやドットインストールのみでの独学する場合、内容や環境設定がわからなくて課題をクリアできなくなり、学習が停滞してしまうこともありそうです。 ドットインストールに関しては、有料会員になると質問に対応してもらうことも可能ですが、回数に制限がありますし、50代の超初心者にとっては手取り足取り教えてもらいたい場面もあるように思います。
【対策その1】目的から逆算した学習目標・マイルストーンを作る
そもそもドットインストールやProgateを使った学習を開始する前に、自分の目的から逆算した学習目標・マイルストーンを作ることが非常に重要なのですが、50代の超初心者が自力でそれらを作るのはかなり難しいので、まずはセカンドキャリアの専門家と相談して作成することをおすすめします。
それくらいこの最初のステップは重要です。
イメージしやすくするために50代会社員の方の例を示します。
例)
「目的」
定年までの5年間で、月5万円の収入をフリーランスとして得られるようになりたい
「活動目標・マイルストーン」
6ヶ月後 :今持っている経理スキルでクラウドワークスで1万円稼ぐ
12ヶ月後: 経理スキル+エクセルVBAのスキルでクラウドワークスで2万円稼ぐ
18ヶ月後: 経理スキル+エクセルVBA+RPAスキルでクラウドワークスで5万円稼ぐ
24ヶ月後: 日商簿記1級、エクセルVBAエキスパート資格、RPA資格 を取得する
目的によっては、必要な学び直しの内容はプログラミングとは限らず、簿記の資格や英語を勉強したほうが目的達成に役立つ可能性も十分にありますので、自分の過去の経験やスキルをもとに、広い視野で「活動目標・マイルストーン」を設定する必要があります。
注意してほしいのは、この段階でいきなり「プロのエンジニア・デザイナー」に相談しないことです。 彼らはプログラミング言語などの技術的な方向性のアドバイスや「学び直し」の学習計画は立てることができますが、その一方で
「定年後に月5万円稼げるようになりたい」
といった50代会社員特有の「稼ぎ直し」について、広い視野でプログラミング以外の可能性も含めたアドバイスをすることについて専門性があるとは言えないからです。
彼らエンジニア・デザイナーは、50代でもないですし、一般事務系の会社員のキャリアチェンジについても「エンジニア・デザイナーのプロになる」以外のアドバイスができないでしょう。
50代会社員の「稼ぎ直し」についてのアドバイスについては、当スクールの無料カウンセリングがおすすめです。詳しくはこちらを御覧ください。
→ ショートコード 無料カウンセリング 挿入
【対策その2】メンターに相談できる環境を用意する
Progateやドットインストールの学習者によくある悩みは、いずれも詳しい人に聞きづらい状況に起因しています。
プログラミング学習は、高度な概念や予期せぬエラーなどに、つまずきやすいです。学習の悩みを解決できるよう、詳しい人に相談できる環境を用意することが重要です。
身近な方法としては、知り合いのプログラミング経験者がメンターの役割を果たす場合があります。ただ、プログラミング経験者に心当たりがない場合もあるでしょう。その場合は、プログラミングスクールの利用を検討してみてください。
プログラミングスクールでは、基本的にチャットや対面によって、講師にわからないことを質問できます。余程ルールに厳しいスクールでなければ、Progateやドットインストールに関する質問にも回答してくれるでしょう。
また、エンジニアやウェブデザイナーのメンターにあなたの「活動目標・マイルストーン」を提示して、その達成に適した「学習計画」を作成してもらいましょう。 その際に、Progateやドットインストールのレッスンをどの順番でどのように学習すれば良いかもアドバイスしてくれると思います。
更に、メンターを雇い、彼らと定期的な面談を設定することで進捗管理やモチベーション維持にも効果があり一層挫折しにくくなりますので、そういった活用方法もぜひ検討してみてください。
Progateとドットインストールの公式メンターサービスはある?
Progateとドットインストールには公式のメンターサービスがあるのかどうか、気になった方もいるかもしれません。それぞれの体制について確認してみましょう。
Progate
”レッスンの内容でわからないことがあった場合に質問ができるようなサポートサービスはありますか?
サービスとしてご用意しておりません。
スライド検索機能や、google検索などをご活用ください。”
引用:”レッスンの内容でわからないことがあった場合に質問ができるようなサポートサービスはありますか?”.progate
progateでは、レッスンでわからないことがあっても質問ができません。Google検索を推奨していることから、検索に慣れていない50代であれば、わからないことが重なってしまうと、挫折してしまうリスクがあります。
ドットインストール
ドットインストールでは、月額1,080円の有料プランに加入すると、「先生への質問機能(β)」というサービスで、レッスンについてわからないところを現役エンジニアに質問できます。
ただ、「先生」の実名もわからず、テキストベースのため、対面や会話でアドバイスをもらえるわけではありません。独学のメンターサービスとしては不十分だといえるでしょう。
メンターを見つけるおすすめサービス
progateやドットインストールを利用して挫折しないために、メンターを見つけるおすすめサービスをご紹介します。
MENTA
MENTAは、約3,500名のさまざまなプロに相談できるメンターサービスです。マンツーマンかつオーダーメイドの学習プランを提案してもらえます。progateやドットインストールで独学するときの悩みも自分のペースで解決できるでしょう。単発料金は1,000円~、月額料金は3,000円~です。
ココナラ
ココナラは、個人のスキルを気軽に売り買いできる日本最大級のスキルマーケットです。検索欄で「プログラミング メンター」と検索すると、さまざま経歴を持つプログラミングのメンターを見つけられます。たとえば、現役のプログラミング講師や、キャリア10年以上のシステムエンジニアなどです。料金はメンターごとに異なります。
まとめ
Progateは、Webブラウザでコーディングができるプログラミング学習サービスであり、独学の最初のプロセスに最適です。少し難易度が高くなりますが、ドットインストールは3分以内の動画で気軽にスマホ学習に打ち込めるので、Progateを利用したあとに活用してみましょう。
ただ、Progateやドットインストールで独学して、思うように学習が進められないこともあります。
人生の残り時間が限られている50代は「コスパ」よりも「タイパ」を重視すべきです。目的意識を持って効率的にプログラミングを学習したいのであれば、やみくもに学習を開始する前に、まずは「セカンドキャリアの専門家と目的から逆算した活動目標」を設定し、それを元に技術面の専門家であるメンターと「学習計画」を立てて継続的に相談できる環境で学習を開始することがおすすめです。
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立教大学卒。プログラマーの職種を経験し、現在はフリーライターとして活動中。使用経験のあるプログラミング言語はC言語やJava、VBA、HTML、Delphiなど。基本情報技術者やファイナンシャルプランニング技能士二級などの資格を活かし、働き方やキャリア設計に役立つ記事を執筆している。