【50代会社員向け】Progateで学べるPythonは文法と簡単な使い方:次は業務効率化を目指すべき
更新日:2024.07.23
50代でもProgateでPythonを学習できると聞き、利用を検討している方もいるでしょう。結論としてProgateは、50代でも気軽にPythonを学べる便利なサービスです。今回はProgateを活用したpythonの学習やコースのカリキュラムについてご紹介します。学習後のステップも解説しているので、あわせてチェックしてみてください。

ProgateがPythonの学習に役立つと聞いたのですが、50代でも使いこなせるでしょうか。具体的に習得できる内容も気になります。
Progateでは、開発環境を準備せずにPpythonのコーディングを行えるので、ITに慣れていない50代の方でも気軽に学習できます。簡単な文字列を表示させる方法や関数を学びやすいレッスンが用意されています。ただ、再就職や案件獲得を達成するのには不十分です。ステップアップしたい方は、勤務先で利用したり、資格習得を行ったりしながら、実務経験を積んでい、スキルを磨いていきましょう。

目次
結論:ProgateでPythonの基本学び、業務効率化として勤務先の仕事で活かすのがオススメ
ProgateにはPythonのコースが用意されており、記述方法や関数など基本を学ぶことができます。ただ、Pythonの応用範囲が広すぎるため、実践的な学習内容にはまだなっていません(2023年7月時点)。ProgateでPythonの基礎を学んだ後は、業務効率化の分野である、データ集計、データ分析、機械学習を学び実務に活かしていくことがオススメです。
現在の職場の業務の効率化や、データ分析コンテストへの応募、Python分析の資格の取得やクラウドワークスでの案件獲得などの実務経験を積み、副業や転職などを目指しましょう。
Progateを活用したPythonの学習
Progateでは、ブラウザの画面でコーディングしながらPythonを学習できます。
いつも利用しているパソコンとインターネット環境があれば、特別な開発環境を用意しなくてもコーディングできます。準備の方法に不安がある50代の方でも気軽にPythonを試せるのが便利です。
変数や文字列の連結、データ型といったプログラミングの基礎をはじめ、Pythonのコーディングで必要になる関数やモジュール、クラスといった高度な概念まで、簡単なアプリを作りながら学べます。
レッスンの流れはとてもシンプルです。初めにPythonに関する学習事項をスライドで学び、理解したあとに演習画面でコーディングをします。
課題が表示されるので、クリアするためにコードを入力しましょう。プログラミング結果を確認して「できた!」を押すと、正しければ次の課題に進めます。
このようにProgateではPythonのコーディングを課題形式で学習できますが、データ分析や可視化、統計処理、機械学習などについては学習できません。プログラミング以外の専門知識については書籍やスクールなどで学ぶ必要があります。
ProgateのPythonコースの詳細
Progate:Pythonコース
ProgateのPythonコースは、全部で5つのレッスンに分けられています。それぞれのコースで学べる内容を確認してみましょう。
Python I
Python Iは、Pythonの基礎的な使い方を学ぶカリキュラムです。たとえば、初めに簡単な文字列を表示するプログラムを作成します。1行入力するだけなので、50代の方でも気軽にPythonの動作を試せるでしょう。
最後には買い物代金を計算する簡単なプログラムも作成します。カリキュラムの目安時間は1時間45分です。
Python II
Python IIは、複数のデータを管理する方法など、プログラミングの必須知識とともにPythonを学ぶカリキュラムです。
演習課題では、fruitsという変数にapple・banana・orangeの要素を格納するレッスンが用意されています。
カリキュラムの目安時間は1時間55分です。
Python III
Python IIIは、じゃんけんゲームを作りながら関数の概念を学ぶカリキュラムです。
たとえば、print_handという名前の関数を定義して、関数を呼び出して「グーを出しました」と表示させる流れを体験できます。
カリキュラムの目安時間は1時間45分です。
Python IV
Python IVは、クラスという概念について学ぶカリキュラムです。
ややイメージしづらい概念ですが、料理注文システム(メニュー番号を選んで注文個数を入力すると合計金額が表示される)の動きを確認してから学べるので、初学者でも理解しやすいでしょう。
カリキュラムの目安時間は2時間です。
PythonV
Python Vは、クラスの応用的な概念である継承について学ぶカリキュラムです。既存クラスの活用方法を知ることで、効率的にコードを作成できるようになります。
Python IVよりも高度な料理注文システムを作成するので、Pythonを本格的に学びたい方にピッタリでしょう。
カリキュラムの目安時間は1時間30分です。
ProgateでPythonを学んだあとのステップ
ここまでProgateでPythonを学べるコースの内容についてご紹介しました。Progateは短期間で気軽にPythonの基礎を学習できます。しかし、開発現場で自走できるレベルのスキルを習得するのには不十分です。
50代の方が再就職や案件の獲得を目指すのであれば、ProgateでPythonを学んだあとは次のステップに進む必要があります。引き続き、ProgateでPythonを学んだあとの具体的なステップを解説していきます。
ステップ1:自分のパソコンでPythonの開発環境を整える
自分のパソコンでPythonの開発環境を整えましょう。
1)Google Collaboratory
2)Anaconda
3)Jupyter Notebook (JupyterLab)
1)Google Collaboratory
Google Collaboratoryは、Googleドライブ上で、環境構築なしで、Pythonの記述、実行ができます。学習として使用したり、ちょっとした記述の確認には、便利なツールです。
最初の環境構築がいらず、すぐに使い始めることができるため、Pythonの初心者はGoogle Collaboratoryで使い始めることが、おすすめです。
2)Anaconda
Anaconda は Python 自身と Python でよく利用される NumPy や Jupyter といったライブラリをまとめてインストールしてくれるパッケージソフトです。自分のPCにインストールし、使用します。コマンドプロンプトを使用し、実行などを行っていきます。
3)Jupyter Notebook (JupyterLab)
Anacondaにも含まれているデータ解析・機械学習に最適な統合開発環境になります。ファイルをまとめておき、実行などを行っていきます。ファイル管理も楽になり、コードの補完機能やコーディングミスなどもエラーメッセージで表示をしてくれます。その場で実行もできるので、確認にも便利なツールとなります。
ステップ2:Progateのサンプルコードを書き換えて動かしてみる
Progateのサンプルコードを作業フォルダ内のファイルにコピーをして書き換えてみましょう。
たとえば、Progateでは料理注文システムのサンプルコードが用意されており、サンドイッチやチョコケーキ、コーヒーなどのメニューが記載されていました。おにぎりや紅茶など、ほかのメニューを追加して動作させれば、さらに理解度が深まります。
コードを大幅に書き換えて完全にオリジナルのシステムを作るのも自由です。失敗しても何度でも試せるので、気軽にサンプルコードを活用してみましょう。
ステップ3:Pythonで自分がやりたいことを見極める
Pythonでは、ほかのプログラミング言語同様にアプリの開発が行えます。その一方でデータの分析や可視化、統計処理、機械学習など、特定の分野で役立つ言語でもあります。
目的によって付随して勉強する内容が変わってくるため、自分がやりたいことを見極めて、最適な学習方法を選択しなければなりません。
大きく分けると以下の2つの分野になります。
1)アプリ開発
→ アプリ開発では、Pythonだけでなく、サーバやデータベースの知識、デザインや画面の動きなどをつけるウェブコーディングの知識など広い知識が必要となります。自分で作りたいものがある場合は別として、学習としてもカバー範囲が広くなり大変になってきます。また、未経験の50代が、転職やフリーランスとして、稼ぐのは不可能に近いです。
2) 業務効率化
a)データ集計・自動化
b)データ分析
c)機械学習
→ プロ領域の仕事であるものの、DX推進によるデータ分析ブームによりプロのデータサイエンティストが不足しており、未経験のアマレベルでも応募可能な求人が増えています。
業務効率化は、どの会社でも求められるスキルであり、データの集計・分析などを行えるようになると、月5万円程度ならフリーランスとして稼げる可能性は十分にあります。
やりたいことが浮かばない場合は、Pythonに詳しいエンジニアやメンターなど、信頼できる専門家に相談することも検討しましょう。

DX化の進む近年、ビジネスにおいてデータ活用や自動化などの業務効率化の取り組みが進んでいることから…
ステップ4:自分がやりたい分野で勉強し実績を積む
自分のやりたい分野が決まったら、勉強だけで終わらずに、実績を積むことが必要になります。実績の積み方として、以下のような流れで積んでいくと良いです。
1)勤務先の業務で活かす
Pythonの実績を積む手軽な方法は、習得したスキルを勤務先の業務で活用してみることです。小さなことでも、学んだことを活用し、実務でどのように役立つかも理解できるようになります。たとえば、仕事で必要なデータ収集作業がある際に、Pythonを使ってウェブスクレイピングしてみるなどです。
2)Pythonの資格を取得する
Pythonの資格取得も有効です。目標を持ちやすく、全体を俯瞰して学ぶこともできるのが、資格取得の特徴にもなります。Pythonの資格を取得することで、Pythonを使った仕事に必要な知識やスキルを一定レベル以上持っていることを客観的にアピールできます。

DX人材が求められているなか、データ分析やAIのプログラミングでよく使われる言語として人気のPyt…
3)Pythonのデータ分析コンテスト・コンペに応募する
Pythonのデータ分析コンテスト・コンペに応募する方法もあります。コンテストに応募することで、自分で考え、手を動かすことにつながります。合否に関わらず、応募に向けて取り組むことで実務経験を積むことが可能です。
4)クラウドワークスで簡単なPython案件を獲得する
クラウドワークスには、副業案件として在宅で行えるような案件も多く掲載されています。
業務効率化を測る、簡単なデータ入力やグラフ作成などの案件を獲得して、実績にするのも非常におすすめです。
クラウドワークスの仕事は在宅の勤務形式が多く、在宅でクライアントとコミュニケーションができ納品できるITスキルやビジネススキルの証明にもなるのが強みです。
まずはクラウドワークスに掲載されている案件を調べてみることで、具体的な仕事内容をイメージして、気になる案件を見つけたら積極的に応募してみることが重要です。
実績がない最初のうちは、ウェブスクレイピングのような低単価の案件でも良いので初心者歓迎の案件に応募し、実績数を増やすことがポイントです。
まとめ
Progateでは、じゃんけんゲームや料理注文システムなど、わかりやすい題材をベースにPythonの文法や概念を学べます。
ブラウザを通してコーディングできるので、ITに不慣れな50代でも気軽に独学をスタートできます。ただ、開発の実務経験を積むことができません。Progateだけで再就職や案件の獲得を目指すのは現実的に難しいといえます。
Progateで学んだPythonのスキルを仕事に活かしたい方は、プログラミングスクールに通うことも検討してみましょう。
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立教大学卒。プログラマーの職種を経験し、現在はフリーライターとして活動中。使用経験のあるプログラミング言語はC言語やJava、VBA、HTML、Delphiなど。基本情報技術者やファイナンシャルプランニング技能士二級などの資格を活かし、働き方やキャリア設計に役立つ記事を執筆している。