50代から始める趣味なら、生きがいと実益を兼ねるプログラミングがおすすめ
2022.05.20

50代会社員ですが、定年も見据えてこれからの人生で楽しめる趣味を探しています。どのように自分に合った趣味を見つければよいでしょうか。また、同世代に人気の趣味を教えてください。
第2の人生のスタートとなる50代におすすめなのは、1.健康になれる趣味、2.学び直し・新しく学ぶ趣味、3.仲間を増やす趣味 です。また、SNSやインターネットといったITのベーシックスキルを磨けば、そのような趣味をより楽しむことができます。

目次
50代は「第二の人生」の準備を始めるとき
厚労省から公表された日本人の平均寿命は、女性が87.74歳、男性が81.64歳でいずれも過去最高となりました。*1それに伴い定年退職の時期も先送りになってはいるものの、定年後の時間も伸び続けています。この「第2の人生」を充実したものにするためには、50代のうちから準備を始める必要があります。 *1厚労省『令和2年簡易生命表の概況』他に目的を持たない、自分自身の愉しみを見つける
経済的な安定、より責任のある役職、家族の保護…人によって様々な目的を持ちながら突き進んできたキャリアがひと段落したとき、心にぽっかりと穴があくような気持ちに襲われる人は少なくありません。心理学者の赤井誠生氏によれば、定年後は「自己決定ざんまい」でその自由さがゆえに「本当にしたいことはいったい何だろう?」と、困ってしまうのだと言います。 時間や物理的な拘束から解き放たれた時、自分自身が楽しいと思える趣味や生きがいとなることをすぐに始められるでしょうか。そのためには事前に自分と対話する時間を持ち、自らがそれ自体を愉しんで行えるようなものを見つけておかなくてはなりません。 50代こそ、自分を知り、自らの生きがいを探し始める時期なのです。何が自分を幸せにしてくれるか~幸せの21因子を確認してみる
では一体何が自分にとっての生きがいとなるのでしょうか。 そのヒントとなるものに、博報堂が開発した「生活者ウェルビーイング21因子」というものがあります。「生活者ウェルビーイング21因子」とは「生活者にとってのウェルビーイング(=幸せ:筆者注)を形作っている21の基礎的な項目」で、個人個人によってその優先度や重視する度合には違いがあります。21の項目のなかで、自分にとって重要度や優先順位の高いものや自分がワクワクする項目を確認する作業は、これからの生きがいとなる趣味を探す手助けとなるでしょう。
引用:「生活者ウェルビーイング21因子」博報堂 ミライの事業室
「第2の人生」を豊かにする趣味11選
では具体的に、50代から始めるおすすめの趣味を紹介していきます。健康になれる趣味
【1】エクササイズ ジムトレーニングやランニングといったエクササイズはストレス解消になるほか、記録を更新したり体の変化を感じることで「達成感」も味わうことのできるおすすめの趣味です。また、自分の体に関心を持つ習慣が身に付き、自然と体調管理につながります。ただし、50代の運動は「適度」を保つことが大切。過度な運動は逆に健康を害することもあるので、注意が必要です。 【2】料理 料理はロジカルさやクリエイティブさがキャリアにも活かせると再評価されていて、心身ともに健康になれる趣味のひとつです。昨今のステイホームで家にいる時間が長くなり、料理の楽しさに目覚めた人も多数いるようです。 【3】トレッキング、山登り 体を動かしながら、四季折々の自然を感じることができるトレッキングや山登りも中高年に人気の趣味です。実際に歩く時間はもちろんのこと、訪れる場所を検索したり、持ち物の準備をするといった過程も楽しさの一部。同じ風景に出会ったり毎回違った体験が味わえるため、長く楽しむことができる趣味と言えるでしょう。登山初心者へ!登山・ハイキング始め方まとめ|初心者が登山を趣味にする方法 【4】旅行 若い頃とは違い、ある程度自分の嗜好が定まっている50代には、テーマを持った旅行がおすすめです。その土地でしか味わえないワインや料理に出会う旅、歴史を辿る旅、好きな建築家の作品を巡る旅…など、出来合いのパックツアーではない「自分のための旅行」をぜひプロデュースしてみてください。学び直し・新しく学ぶ
国が発表した「人生100年時代構想」の中でも「生涯にわたる学習が重要」として、リカレント学習(学び直し)が推進されています。リカレント学習は、キャリアのためのスキル向上や知識の獲得と結びつけられることが多いですが、シンプルに好奇心を満たしたり、個人的に関心のある社会問題を掘り下げるなど、学びそのものを楽しむことができるのもこの世代ならではです。 【5】語学 外国語で書かれた文学を楽しむ、違う国の人とのコミュニケーションを楽しむ、単語や文法など言葉そのものを楽しむ・・・など、一口に語学の趣味といっても楽しみ方は様々です。スクールやテキストブックしか学ぶ方法がなかった昔とは違い、今では動画やPCサイト、スマートフォンのアプリなどで手軽に上質な語学を学ぶことができます。Duolingo 【6】大学・大学院 リカレント教育推進とともに社会人向けの大学や大学院コースも百花繚乱です。仕事が忙しくまとまった時間がとれない人には、通信制のコースや単発の聴講クラスといった選択肢があります。定年後に向けて、コースの内容や特色などをリサーチし始めるのもいいでしょう。 社会人&学生のための大学・大学院、通信制大学・大学院検索サイト 【7】プログラミング 中高年には苦手意識のある方も多いITですが、これからの生活に不可欠な技術ですから、趣味として親しんでおくのもおすすめです。プログラミングは一見手強そうですが、ステップバイステップで基本を押さえていけば、日に日に出来ることが増えチャレンジする意欲も沸いてくるはず。簡単なアプリやホームページを作るなど、自己表現の場も大きく広がります。TechGardenSchoolはエンジニア育成を目的としない、中高年に対して「習い事」としてプログラミングを趣味と実益を兼ねてお教えしている稀有なスクールです。
中高年・シニアに特化した教室ですので、若い人に気後れせず、仲間と楽しく活動することができます。 ご興味のある方は、一度オンライン無料カウンセリングにお気軽にご参加ください!
仲間を増やす
先程紹介した「ウェルビーイング21因子」にもあるように、人との出会いや仲間との時間は日々の生活に幸福感をもたらしてくれます。定年後に孤独感を味わうことのないように、仕事以外のコミュニティに積極的に参加したいものです。 【8】「得意」や「好き」をSNSで発信 すでに特定の好きなことや得意なことがあるなら、ブログやYouTubeといったソーシャルメディアを通して同じ趣味を持つ人へ情報発信していくと、個に閉じた趣味の世界が広がりを持ちます。ベストセラー『アウトプット大全』*2によれば、情報を整理し他人に伝わる創意工夫をすることによって自己成長が飛躍的に加速するという効果もあるといいます。*2樺沢紫苑『アウトプット大全』サンクチュアリ出版 【9】ボランティア これまでの豊富な人生経験を活かすことができる場所のひとつにボランティアがあります。今までの仕事上の関係とは異なる「同じ目的を持つ仲間」と活動する時間はとても貴重な時間となるでしょう。JICA(国際協力機構)がシニア海外ボランティアを募集しているほか、様々なNPOがシニアの参加を募集しています。Activo(ボランティア募集サイト) 【10】SNSコミュニティへの参加 趣味に特化したSNSに参加して仲間を増やす方法もあります。読んだ本を記録しながら他の人の感想を読んだり意見交換ができるサイトや、旅の思い出や写真を投稿して交流するアプリなど、自分の興味があるコミュニティを覗いてみてはいかがでしょうか。 純粋な趣味だけではもったいない、「趣味と実益を兼ねたい」方には記事「【50代から始める!】定年後は楽しみながら稼ぐ! 実益を兼ねたおすすめの趣味5選」がオススメです。
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ITスキルをアップデートしてより豊かな趣味&生きがいにする
ブログや動画を作って趣味の情報発信をしたり、SNSのコミュニティでネットワーク作りをしたり、趣味に特化したサイトで情報収集をする・・・など、ITスキルをアップデートすればより趣味の楽しみの幅を広げることができます。 また、プログラミングやITスキル、ブログなどの発信は趣味にとどまらず、社会の役に立ち、収益につながることもあります。趣味と実益を兼ねることのできる数少ない「学び直し」なので 大変オススメです。 「第2の人生」を豊かにするためにも、苦手意識をいったん捨てて、新しいことにぜひ挑戦してみてください。次に読みたい記事
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