50代が取得するならどのエクセル資格がおすすめ?それぞれの資格の特徴や難易度を解説
2023.01.26オフィスアプリのなかでも、利用頻度が高いアプリの1つが表計算アプリのエクセルです。需要が高いだけにさまざまな資格が存在しており、取得することでキャリアアップやセカンドキャリアの形成に役立ちます。この記事ではそれぞれの特徴や難易度について解説し、50代の方がセカンドキャリアを形成するのにおすすめの資格をご紹介します。

エクセルを使ったセカンドキャリアに役立つスキル習得を考えているのですが、おすすめの資格はありますか?あまりパソコンの操作に自信がなく、50代でも挑戦できるものが良いです。
エクセルVBAエキスパート、Microsoft Office Specialist、Excel®表計算処理技能認定試験などの資格がおすすめです。比較的短時間で勉強できますし、副業としても本業としても引き合いが強い資格といえます。

目次
エクセルに関連した4つの資格一覧
まずはエクセルに関連した代表的な4つの資格をご紹介します。
Microsoft Office Specialist(MOS)
Microsoft Office Specialistは「MOS」と呼ばれることが多い、Microsoft公認の資格です。取得することでエクセルをはじめワードやパワーポイントなどのOfficeアプリを扱うスキルを持っていることを客観的に証明できます。
試験は一般レベルと上級レベル(エキスパート)に分かれており、一般レベルは基本的な操作の能力、上級レベルではマクロの作成や編集を含めた高度な機能の活用が必要です。
一般事務はもちろん、データ分析に必要なスキルの基礎を身につけることができるでしょう。
Microsoft.”MOS公式サイト”.2023-1-17.https://mos.odyssey-com.co.jp/index.html
Excel®表計算処理技能認定試験
Excel®表計算処理技能認定試験はサーティファイが主宰するExcelを使った表計算能力を判定するための試験です。実務を想定した実践的な出題内容が特徴で、この試験のための勉強をすればエクセルを仕事で使う力が自然と身につきます。
試験は1級〜3級に分かれており、1級に合格すると認定インストラクターとして認定されるのも特徴です。エクセルの指導者として活動するときの肩書きとして活用できるでしょう。
サーティファイ.”Excel®表計算処理技能認定試験”.2023-1-10.https://www.sikaku.gr.jp/ns/el/
エクセルVBAエキスパート
エクセルVBAエキスパートは、エクセルでマクロを組むためのプログラミング言語である「VBA(Visual Basic for Application)」をエクセルで活用するスキルを証明する資格です。
マクロを活用すると業務上のさまざまな作業を自動化でき、DX化に貢献します。副業案件としてもマクロの作成は多数存在しており、本業から副業まで利用可能です。
オデッセイ.”VBAエキスパート”.https://vbae.odyssey-com.co.jp/about/
ビジネス統計スペシャリスト
ビジネス統計スペシャリストは、エクセルを使ってデータ分析をおこなう能力を証明する資格です。エクセルのスキルに加えて、統計学の知識とそれをエクセルで活用する能力が養われます。
ビッグデータの活用では統計学の知識が欠かせません。その意味で、この資格を取っておくと将来にわたって活躍できる人材になれるかもしれません。
オデッセイ.”ビジネス統計スペシャリスト”.https://stat.odyssey-com.co.jp/
50代未経験者でも合格できる?
それぞれの資格について50代未経験者でも合格可能かどうか解説します。
一般レベルならかんたんに合格できるMicrosoft Office Specialist(MOS)
Microsoft Office Specialistの資格のうち、一般レベルは比較的かんたんに合格できます。一般レベルの合格率は約80%といわれており、出題される内容も比較的容易です。パソコンに不慣れな方が最初の勉強に活用するのにも良いでしょう。
一方、上級レベルは約60%といわれています。一般レベルに比べると難易度が高いですが、スキルを対外的に証明するなら上級レベルに合格しておきたいところです。
ユーキャン.”MOS資格の試験の合格率や難易度は?勉強方法や試験詳細まで解説”.2022-10-18.https://www.u-can.co.jp/course/data/in_html/158/column/column09.html
1級はレベルが高いExcel®表計算処理技能認定試験
Excel®表計算処理技能認定試験の合格率は2018年の実績で83.2%です。実際3級や2級は出題される内容が比較的容易であり、50代未経験者でも十分合格できるでしょう。
級ごとの合格率は公表されていませんが、1級の出題範囲にはデータベースが含まれるなどレベルが高い内容になっています。しっかりとした対策が求められるでしょう。
PROsheet.”Excel表計算処理技能認定試験1級試験の対策方法を解説!”.2018-05-25.https://prosheet.jp/blog/columns/8939/
1カ月〜3カ月の勉強で合格可能なエクセルVBAエキスパート
プログラミング言語というと難しそうに感じるかもしれませんが、VBAはMicrosoft Officeに特化したプログラミング言語であり、応用範囲が広い一般的なプログラミング言語に比べると習得が容易です。
合格のための勉強時間は1日1時間の勉強で1カ月(ベーシック)/3カ月(スタンダード)といわれており、本業やプライベートが忙しくてもコツコツ勉強すれば十分合格できます。
ただ、VBAでマクロを組むにはエクセルの知識が前提として必要であり、未経験者の方はMOSやExcel®表計算処理技能認定試験に先に挑戦したほうが良いかもしれません。
資格Times.”VBAエキスパート資格の難易度は?合格率やベーシック試験の内容まで紹介!”.2021-01-18.https://shikakutimes.jp/computer/1417
数学的な知識が求められるビジネス統計スペシャリスト
ビジネス統計スペシャリストはエクセルを扱うスキルに加え、相関分析や回帰分析といった数学の知識が求められる資格です。このため、数学が得意な方はエクセルのスキルさえ身につければ比較的短時間で合格できるでしょう。
一方、数学が苦手な方は合格までに長い時間が必要だったり、途中で挫折したりすることが考えられます。公式サイトでサンプル問題が見られますので、どのような内容なのか確認してみてください。
オデッセイ.”エクセル分析ベーシック(基礎レベル)”.https://stat.odyssey-com.co.jp/outline/excel-basic.html
50代セカンドキャリアならエクセルVBAエキスパートやビジネス統計スペシャリストがおすすめ!
50代の方がセカンドキャリアのためにエクセルのスキルを身につけるなら、エクセルVBAエキスパートやビジネス統計スペシャリストがおすすめです。
背景として近年、ビジネスにおいてデータ活用の取り組みが進んでいることが挙げられます。データの活用にはデータ分析ができる人材が欠かせず、たとえ専門的なスキルを保有していない方でも、データの収集や加工など、データ分析に関する副業ができる環境が生まれています。
エクセルはデータ分析のための代表的なツールですので、エクセルの基本的なスキルに加えて自動的な集計や分析をおこなうマクロを組めるVBAや、統計学をエクセル上で使うスキルがあると重宝されるでしょう。
以下ではエクセルVBAエキスパートやビジネス統計スペシャリストの資格を活用してセカンドキャリアを形成する方法を紹介します。
クラウドソーシングサイトで副業案件を請け負う
副業としてスキルを活かすなら、クラウドソーシングサイトがおすすめです。たとえば大手クラウドソーシングサイトのクラウドワークスで「VBA」や「データ分析」を含む案件を検索するとどちらも800件以上ヒットするなど、副業案件がよりどりみどりの状況となっています。
先述の通りVBAやデータ分析は今後も必要とされるスキルであり、将来にわたって収入を得られるでしょう。
クラウドワークス.”VBAの仕事検索結果”.https://crowdworks.jp/public/jobs/search?keep_search_criteria=true&order=score&hide_expired=false&search%5Bkeywords%5D=VBA
経験を積んで転職
これらのスキルは転職にも役立ちます。たとえば求人ボックスで「VBA」を検索すると14,000件以上、「データ分析スペシャリスト」を検索すると4,800件以上ヒットするなど引く手あまたの状況です。
また、DX化は特に大企業が熱心に取り組んでいることから、転職によって収入アップが十分望めます。
まずは副業として経験を積み、実績ができたら転職するという二段構えのプランもおすすめです。
求人ボックス.”データ分析スペシャリストの転職・求人情報”.https://xn--pckua2a7gp15o89zb.com/%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E5%88%86%E6%9E%90%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88%E3%81%AE%E4%BB%95%E4%BA%8B
まとめ
エクセルに関連した資格は数多く存在しますが、この記事では代表的な4つの資格をご紹介しました。
50代の未経験者が挑戦するなら、まずはMicrosoft Office SpecialistやExcel®表計算処理技能認定試験がおすすめです。比較的かんたんに合格でき、勉強を通してエクセルを扱う基本的なスキルを身につけられます。
セカンドキャリアへの活用を目指すなら、さらにエクセルVBAエキスパートやビジネス統計スペシャリストの資格取得がおすすめです。DX化に欠かせないスキルが身につき、副業でも転職でも重宝するでしょう。
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