クラウドワークスでExcel(エクセル)案件を受注するためのスキルは?勉強方法や単価アップの方法も解説
更新日:2024.02.23
表計算ソフトのMicrosoft Excel(エクセル)は仕事で使われることが多く、Excel(エクセル)を使った案件はクラウドワークスなどのクラウドソーシングサイトに数多く存在しています。ただ、Excel(エクセル)と一口にいっても機能や応用分野はかなり多く、Excel(エクセル)を使ったことがあるからといって案件が受注できるとは限りません。
どのようなスキルがあればExcel(エクセル)を使った案件を受注できるのか、単価アップにはどうすればよいのか解説します。

Excel(エクセル)を使った案件をクラウドワークスで受注したいと考えています。どのような案件があり、どの程度のスキルが求められるのでしょうか?
Excel(エクセル)を使った案件としては単価が低いデータ入力から、高単価なデータ分析やシステム開発、マクロ作成までさまざまな案件が存在します。高いスキルを持っているほうが単価が上がりますので、ステップアップ方式でスキルアップするのがおすすめです。特にデータ分析やVBAのスキルは将来性が高いため、ぜひ挑戦してみてください。

目次
結論:Excel(エクセル)の案件を知り、単価アップのためにも勉強と実践が重要
クラウドワークスなどのクラウドソーシングサイトでは、Excel(エクセル)を使った案件が多数存在しています。まずはどんな案件があるかを確認してみましょう。
案件としては、データ入力、フォーマットの作成、データ集計とレポート、データ分析、Webスクレイピング、マクロ作成などがあります。案件の内容が高度になれば、単価も高くなってきます。高度な案件に取り組むためにも、学習や実践が必要になってきます。学んだことを勤務先の業務で活かしたり、資格取得などにもチャレンジして、Excel(エクセル)のスキルを高めていきましょう。
クラウドワークスにあるExcel(エクセル)案件と必要なスキル
まずは大手クラウドソーシングサイトのクラウドワークスに存在する、Excel(エクセル)案件を具体的に紹介します。
案件1:データ入力
Excel(エクセル)を使った案件のうち、最も簡単なものがデータ入力です。
住所、アンケートの回答、ネットショップの商品情報などをExcel(エクセル)シートに転記するというものが多いので、普通にExcel(エクセル)が使える人であればすぐにでも請け負う事が可能です。
【スキルレベル】低:一般的なExcel(エクセル)の操作ができること
【単価】低
参照元:クラウドワークス.”Excel(エクセル)データ入力 の仕事検索結果”.2023-03-13
案件2:フォーマットの作成
データ入力よりも単価が高い傾向にある案件として、フォーマットの作成があります。
フォーマット作成案件では単に体裁を整えたシートを作るだけでなく、そのフォーマットに入力された内容に対してExcel(エクセル)の関数を使い、自動集計するところまで求められるのが一般的です。
関数を使いこなさなくてはならないので難易度はやや上がりますが、書籍やネットには豊富に情報はあるので、検索しながら勉強すれば対応は可能だと思います。
【スキルレベル】中:関数を使いこなすこと
【単価】中
参照元:クラウドワークス.”Excel(エクセル) フォーマット の仕事検索結果”.2023-03-13.
案件3:データ集計とレポート
データの集計とレポートは、データを単にシートに入力するだけでなく、データを集計しグラフ化するなどしてレポートする案件です。
データ集計にはExcel(エクセル)の関数を使って入力したデータを自動的に処理するスキルが必要です。よく使う関数としては、たとえばデータの合計を求めるSUM関数、平均を求めるAVERAGE関数、条件分岐をおこなうIF関数などが挙げられます。
レポートを求める場合には、データ可視化スキルが必要となります。代表的なものとしてはグラフ、もう少し高度なものになると統計処理を使ったヒストグラムなどがあり、特にプレゼンテーション資料やレポート用に作成が求められます。
【スキルレベル】中:関数を使いこなすこと・グラフ作成
【単価】中
参照元:クラウドワークス.”Excel(エクセル) グラフ の仕事検索結果”.2023-03-13.
案件4:データ分析
Excel(エクセル)を使った高度な案件の1つがデータ分析です。
これは与えられたデータを分析し、傾向を把握し、ビジネスなどの改善に役立つ知見を得るためのものです。たとえば性別、年齢、時間、季節などの要因がどれくらい売上に影響するかを統計的に分析できれば、商品開発や広告作成に反映できます。
この案件を請け負うには、データの傾向を分析し統計処理などによってビジネスなどに役立つ知見を得るデータ分析スキルが必要となります。これをExcel(エクセル)でおこなうためのツールとして、「データ分析アドイン」が用意されているので、これを使いこなすスキルも必要でしょう。
また、データ分析は国が推進するDXの一部であり、VBAやPythonといったプログラミング言語によるビッグデータ処理の自動化までできれば、より高単価な案件が狙えるでしょう。
【スキルレベル】高:統計処理・関数を使いこなすこと・グラフ作成
【単価】高
参照元:クラウドワークス.”Excel(エクセル) データ分析 の仕事検索結果”.2023-03-13.
案件5:Webスクレイピング
ECサイトなどの情報を自動で取ってくる事をWebスクレイピングと呼びます。
大量の情報を繰り返し取ってくることができるので、株価や商品の価格など日々変化する情報を取ってくるのによく使われます。
この仕組みもExcel VBAを使ってプログラミングをする必要がありますが、割と定型的な内容なので、プログラミング初心者が挑戦しやすい案件と言えます。
【スキルレベル】中:Excel VBAを使った定型的なプログラミング
【単価】低〜中
参照元:クラウドワークス.”Excel(エクセル) システム開発 の仕事検索結果”.2023-03-13.
案件6:マクロ作成
Excel(エクセル)のプログラミング言語であるVBAを使ったマクロ作成の案件も多くあります。
例えば、請求書や見積書のファイルを自動で作成するマクロや、複数の社員の勤怠管理表を自動作成するマクロなどがあります。
注意)Excel VBAを使ったより高度で高単価なシステム開発案件も存在します。このような案件はプロのエンジニアが対象なので、アマチュアの中高年の方にはお勧めできません。
【スキルレベル】中〜高:Excel VBAを使ったプログラミング
【単価】中〜高
参照元:クラウドワークス.”Excel(エクセル)マクロ の仕事検索結果”.2023-03-13.
単価アップに有用なスキルと資格
案件獲得には対外的にスキルを示せる資格が有用です。単価アップのために狙いたい資格をご紹介します。
Excel VBA
Excel VBAはExcel(エクセル)でマクロを組むために必要なプログラミング言語であり、Excel VBAを使えるとマクロ作成といったより単価の高い案件を受注できます。
また、Excel VBAの資格を取得して履歴書やプロフィール上で専門性をアピールすればより高単価の案件に挑戦しやすくなります。 資格としては、Excel VBAエキスパート」がおすすめです。ベーシックとスタンダードの2階級に分かれており、ステップアップでスキルを向上できます。
詳しくは、
記事「エクセルVBAエキスパートは50代会社員に必要?難易度や取得するメリットを解説」
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データ分析スキル
DX化の進む近年、ビジネスにおいてデータ活用や自動化などの業務効率化の取り組みが進んでいることから、データ分析・業務効率化ができる人材のニーズが高まっています。その中で、たとえ専門的なスキルを保有していない方でも、データの収集や加工、自動化など、データ分析や業務効率化に関する副業ができる環境が生まれています。
今の職場で業務効率化をしたり、データ分析の実績を積んでおくと、定年前後で転職する際にも有利に働きます。
ただし、Excel(エクセル)によるデータ分析は扱えるデータ量などに制限があるため、より自由度が高いPythonによるデータ分析にステップアップできるとさらに強力です。
データ分析のプロを目指す「ビジネス統計スペシャリスト」
Excel(エクセル)を使ったデータ分析スキルを対外的に示すなら、「ビジネス統計スペシャリスト」がおすすめです。
データ分析に必要とされる数学的知識と、それをExcel(エクセル)で利用する方法を学べます。
Python3 エンジニア認定データ分析試験
この資格は、統計や数学などの分析の基礎知識から、人工知能・機械学習まで、データ分析の全体像を知ることができます。またPythonの基本的な文法から、 Pandas, Matplotlibなどの様々なライブラリーの使い方まで学ぶことができます。
当スクールでは2023年より Python3 エンジニア認定データ分析試験の資格取得のサポートを行うコースを開講し、合格者も輩出しています。詳細をお知りになりたい方は、お問い合わせいただくか無料カウンセリングに是非ご参加ください!
Excel(エクセル)案件獲得のための勉強方法
Excel(エクセル)案件獲得のためにスキルを身につける勉強方法をご紹介します。
基礎レベル
初心者はまず、「習うより慣れろ」がおすすめです。
たとえば書籍や動画教材にあるサンプルをコピペして動かしてみるなどして、Excel(エクセル)の使い方やファイルの扱いに慣れましょう。
ある程度慣れてきたら丁寧に内容を解説している動画教材を使い、必要なスキルを身につけていきます。
応用レベル
教材レベルの内容を理解できたら、勤務先の業務に応用してみましょう。
意味のない「勉強のための勉強」をするよりも、実際に目的があったほうが間違いなくモチベーションが上がりますし、スキル習得も早いです。
勤務先の業務での応用がうまくいったら資格取得を目指します。
案件獲得の際、単に言葉で「できます」というのと、資格を持っているのとでは説得力が段違いです。
実践レベル
資格が取れたら実際にクラウドワークスなどのクラウドソーシングサイトでの案件受注を目指します。
ただし、クラウドソーシングサイトで案件を受注するには、スキルだけでなく実績が必要です。
このため、まずは簡単なデータ入力、アンケート、インタビューなどの安価な案件を5件獲得しましょう。
たとえ本当に受注したい案件とは異なる分野の実績であっても、受注した案件をきちんと期限内にこなしていることを示せれば、依頼主は安心して案件を任せられます。
いきなり案件を受注するのに不安があるという方は、依頼内容が明かされている案件を受注せずにこなし、自信をつけるのもおすすめです。
まとめ
この記事ではExcel(エクセル)を使ったクラウドソーシングサイトからの案件獲得について解説しました。
クラウドワークスなどのクラウドソーシングサイトにはExcel(エクセル)を使った案件が多数存在していますが、その単価はピンキリ。より高度なスキルを求められる案件ほど高単価が狙えます。
高単価を狙うならステップアップ方式で、データ集計、データ可視化、データ分析、VBAやPythonのスキルを獲得してください。これらに関する資格を取っておくと案件を受注しやすいです。
スキル獲得のための勉強は実践的な内容がおすすめであり、紙の上でだけ勉強するより実際に動かしたり、業務に役立ててみたりすると案件をこなす際に役立つスキルが身につきます。
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旧帝大大学院でCPU設計の研究をおこなう。大手半導体メーカーでHW/SWの研究開発に長年従事、アメリカの大学へ留学も経験する。 現在は合同会社エーズテックの代表として半導体製品のHW/SW設計を請け負うかたわら、Webライターとしても活動をおこなってる。