50代での派遣パートの平均時給の相場とは?派遣の可能性と高時給の仕事を獲得するポイントを解説

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50代での派遣パートの平均時給の相場とは?派遣の可能性と高時給の仕事を獲得するポイントを解説

50代になって「新しい働き方」を考えた時、正社員にこだわらず、パート・派遣を狙うという選択肢があります。最近では「在宅専門の派遣会社」も出てきて、「体力的に無理がきかなくなってきた」「両親の介護などで仕事に多くの時間を費やすことが難しい」という50代でも働きやすい環境が整っています。

今回は「50代の派遣が働く際の時給相場」と「50代が安定した高時給の派遣の仕事に就く方法」について解説していきたいと思います。

50代会社員です。仕事が忙しいため、時間に余裕のある働き方を希望しています。派遣社員での転職を考えていますが「正社員に比べて雇用が不安定になり、給料が低くなるのでは」と不安です。

50代の派遣の相場と、高時給を獲得するコツを知りたいです。

50代に強い派遣会社を探し、今までの経験を活かせる職種であれば、50代でも即戦力として働くことができます。さらに専門資格や高いスキルを身に付ければ、高時給の仕事も見つけられます。

派遣の時給はどれくらい?

まずは派遣の時給をデータで確認していきましょう。

派遣の時給データ平均年収は? 

大手求人情報サイト「はたらこねっと」を運営する「ディップ株式会社」の調査結果によると、2022年12月の全国派遣平均時給は1,496円でした。
週40時間勤務と仮定すると、平均年収は約311万円になります。

また時給は地域によって差があり、3大都市圏(関東・東海・関西)に絞った場合、平均時給は1,559円(年収換算:約324万円)と全国の平均より高い結果となります。

※参考:2023 年 1 月 18 日 派遣時給データ  ディップ株式会社
 全国:https://www.dip-net.co.jp/files/1700
 三大都市圏:12月度派遣求人 3大都市圏の平均時給は1,559円 2ヶ月連続で過去最高

職種別の時給

次に職種別の平均時給を見ていきましょう。

同調査の全国平均データによると

・事務・オフィス系:1,466円
・販売・営業・飲食:サービス系1,432円
・WEB・クリエイター系:1,792円
・IT・エンジニア系:2,193円・医療・介護・研究・教育系:1,499円
・工場・軽作業・物流・土木系:1,297円

WEB・クリエイター系・IT・エンジニア系の時給の高さが際立つ結果となっています。

派遣の時給はどうやって決まる?

派遣の賃金決定には「派遣先均等・均衡方式」と「労使協定方式」の2種類があります。
「派遣先均等・均衡方式」では、派遣先の企業で派遣と同じ業務を行っている社員にあわせて時給が決定されます。派遣会社が派遣先企業から待遇情報(お仕事の内容、責任の程度、給料・昇給・賞与など)を提供してもらい調整するという方式です。

「労使協定方式」は、派遣の時給を派遣会社内で締結する「労使協定」によって時給が決定します。厚生労働省が職種ごとに定める「同種の業務に従事する一般労働者の賃金水準(一般賃金)」という賃金テーブルを参考に、同等以上の時給になるように調整して設定する、という方式になります。

賃金決定方式の選択は派遣会社に委ねられており、採用方式は派遣社員に対して説明する義務がありますので、派遣登録の際に確認しておくことをおススメします。


※参考:厚生労働省:派遣労働者の同一労働同一賃金について

「登録型」「常用型」派遣でも給料や支払い体系が異なる

人材派遣には「登録型派遣」と「常用型派遣」2種類の就業形態があるのをご存じでしょうか。

「登録型派遣」は派遣先での就業期間中のみ雇用関係が発生し、契約期間が終了すると同時に派遣会社との雇用契約も一旦解消されます。一般的にイメージされる「派遣の働き方」はこの「登録型派遣」のことを指します。


一方「常用型派遣」は登録した派遣会社の社員として派遣先に常駐する形態のことを言い、別名「無期雇用派遣」とも呼ばれています。月給制でボーナスや退職金が支給される場合もあり、契約期間終了後に派遣先が決まっていなくても安定して給与が支払われるという点が大きな特徴です。

採用試験を通過する必要がある、派遣先を選べないなどのデメリットもありますが、安定した収入を得たい人にはおススメの働き方です。

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50代でも狙える!派遣で時給の高い仕事を紹介してもらうコツ3選

「50代で派遣は厳しい」という意見があるのは確かです。実際、派遣に登録した後なかなか仕事を紹介してもらえない、というケースも多く聞きます。

しかし、大企業で培った経理や資料作成の事務など「50代ならではのスキル」を必要としている職場が複数あることも事実です。
ここからは、50代が時給の高い仕事を紹介してもらえるコツについて3選ご紹介します。

コツ①今までの経験やスキルをそのまま活かせる職種や業界を選ぶ

例えば経理職では決算期に多くの事務作業が発生するので、豊富な知識や経験がある人材が求められます。

そして業務スキルに加えて「マネジメント能力・コミュニケーション能力」などのスキルがある50代の活用に積極的な企業もあります。特に人手が不足している中小企業やベンチャーが代表的です。50代ならではの自分の強みとのマッチングで、時給の高い希望のお仕事を紹介されやすくなります。

コツ②「50代向けの案件を豊富に抱えている人材会社」を見つける

実は派遣会社によって「得意とする分野」が異なることをご存じでしょうか。

その中にはミドル層からシニア層に強い派遣会社もありますので、50代向けの案件を豊富に持っている派遣会社に登録することもコツの一つです。


50代特有の能力を必要としている企業を紹介してくれる派遣会社でマッチングが上手くいけば、自ずと時給が高くなる傾向にあります。

各派遣会社がどのような企業や職種の案件を多く扱っているのか、傾向や特徴を掴んでおくことをおススメします。

派遣やシニア対象とは必ずしも限りませんが、最近は以下のようなユニークな特徴を持つ会社も増えていますので、1度チェックしてみてはいかがでしょうか。

シニアジョブ

在宅派遣

シニア活用.com

コツ③専門資格を取得して、付加価値を高める

今までの経験に合わせた専門資格を取得するのもコツの一つです。例えば経理事務の経験があるのならば簿記の資格、ITの業務に携わっているなら関連のIT資格を持つことで評価されやすくなります。

単に資格を持っているだけでは評価されにくいのですが、既に経験があるため、専門資格を併せ持つことで時給の高い専門業務を紹介してもらう可能性が高くなります。

例えばデータを扱うエクセル関係のスキルを身に付けることで、時給が上がっていくケースがこちらのページでは示されています。

50代必見!即戦力になるおススメIT資格3選

DX化の進む近年、ビジネスにおいてデータ活用の取り組みが進み、データ分析やシステム開発ができる人材のニーズが高まっています。
ここからは50代でも取り組みやすい「即戦力になるおススメIT資格」を3選ご紹介します。

エクセルVBAエキスパート

VBAエキスパートとはExcelやAccessのマクロやVBAのプログラミングスキルを証明する資格試験のことを言います。エクセルを使用したデータ分析、作業の自動化や大量データの一括処理など、より高度な業務を行う実力があることをアピールできる資格です。

エンジニアだけでなく事務職として派遣就職する際も、他者との差別化が図れて有利な資格となります。

詳細はこちらの記事をご覧ください。

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エクセルの作業を自動化するものをマクロと呼びます。実はこのマクロを作る「VBA」もプログラミング言…

Pythonエンジニア認定試験

PythonはAI開発の他、業務システムの構築から、データ解析や分析など幅広い分野に使える汎用性の高いプログラミング言語のことを言います。
プログラム初心者でも分かりやすく覚えやすい、しかも利用範囲が広いと、人気を集めています。

資格取得することで、プログラミング言語の習得度合いについてスキルを客観的に証明でき、プログラマーとしての地位の確立や、派遣就職に有利に働きます。特にIT業界を希望している方は高いスキルが必要とされる仕事の紹介に繋がる確率がグッと高くなります。

詳細はこちらの記事をご覧ください。

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MOS

MOSとはマイクロソフト オフィス スペシャリストの略です。MOS資格を取得することで「エクセル・ワード・アクセス・パワーポイントをどれだけ使いこなせるか」という、目に見えないスキルを客観的に証明してくれます。

マイクロソフト社の事務ソフトを使用している企業が多いため、MOS資格は企業から高い評価を受けています。またMOSと合わせてIT関係の資格を取得することで、より総合力のあるITスキルが身についていることをアピールしやすくなります。

まとめ

今回は「50代が安定した高時給の派遣の仕事に就く方法」について解説しました。「50代ならではの経験やスキルを活かして希望に合った働き方ができるよう、本記事をチェックしてみてください。

50代の派遣時給相場は1,500円程度が一般的です。しかし、50代でも専門的な業務を請け負えるスキル・資格を身につけたり、時給の高い仕事を紹介してもらうコツを把握することで収入を高めることは可能です。50代から派遣で高時給を狙うために、エクセルVBAやPythonなどのスキルを習得するのがおすすめです。

また、ITに関する業務は在宅や短時間勤務など自由度の高い働き方が可能です。場所の制限も少なく、将来的に介護等で都内を離れる事を視野に入れている方にもおすすめできます。

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