ITスキルを身に付けて40代から飛躍する。DX時代に求められる人材になるための準備とは。

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ITスキルを身に付けて40代から飛躍する。DX時代に求められる人材になるための準備とは。

DXという言葉をよく聞きますが、40代未経験の自分が、プログラミングやITスキルを身につけると、転職に有利なの? 転職できるようになるの?

40代の方にとってITスキルやプログラミング経験があるかどうかは、転職の際に必ずプラスに働くと言えます。 DXの重要性を認識している会社や業界であれば、必須のスキルといってもいいかもしれません。 様々な業界や職種で実務経験を積み、管理能力にも長けた40代会社員の方であれば、「経験xIT」でDX人材として今の職場でDXプロジェクトに参加するなどして輝き続けたり、若い人たちがいるスタートアップなどの他社に転職することも可能です。

ITスキルを身に付けて40代から飛躍する。DX時代に求められる人材になるための準備とは。

40代は、まさに中堅の世代です。2000年始めの就職氷河期を経験し、希望の企業へ就職することができた人もそうでない人も、この20年余りの月日の中で何かしらの経験を積み上げてきたことでしょう。2020年に発表した厚生労働省の2019年の平均寿命は男性81.41歳、女性87.45歳で、毎年少しずつ延びているそうです。

2021年時点の日本人の平均年齢は47歳ですから、40代の人にとって、人生は折り返し地点のまだ手前といったところ。自分のキャリアを見直し、これからの人生計画を練り直すのによい時期なのではないでしょうか。

将来の自分について考えたとき、さらなるキャリアアップの「武器」になる何かを身に付けたいと考える人もいるでしょう。そんな方にぜひおすすめしたいのは、これまでの知識や経験と、データサイエンスやITに関する知識の掛け合わせです。

この記事では、データサイエンスやITに関する知識を身に付けるべき理由やその学び方について書いていきたいと思います。

 

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無視できない、社会のDX化という波

近年企業のDXが加速しています。大手企業は中長期の計画を立て、「DX推進部」など特別な部署を立ち上げて全社的な取り組みを進めているところも多いです。

DXって何だろう?

そもそもDXとは何なのでしょうか。

DXとは「デジタル・トランスフォーメーション」のことです。コンピューター技術の発達により、現代ではあらゆるものがインターネットで繋がり、これまで取得できなかった膨大なデータの蓄積と、その保管や計算が可能になりました。そのデータから得られた知見とIT技術を掛け合わせて企業の新しいビジネスや業務のあり方を作っていくのがデジタル・トランスフォーメーションです。

例えば、駐車場で有名なタイムズという会社はTONIC(トニック)と呼ばれる情報ネットワークシステムを導入することで、「月極・管理人付き」といった既存の駐車場の概念とは全く違うビジネスモデルを創り出しました。

一方で、世間でDX化と言われているものの多くはITサービスを導入して紙から電子媒体に移行しただけであったり、オフラインからオンラインに移行しただけであったりと、本当のDXからは遠い実態があることも事実です。そしてそのIT導入やオンライン化にも四苦八苦している企業が多いのが現実です。

40代のキャリアアップはITスキルがカギ

では企業がミドル世代に求めていることについて、改めて考えてみましょう。

ある転職サイトの中途採用者へのアンケートによると、「直近3年間に中途採用した40代の採用理由」の1位は経験が豊富であることで、「専門性が高い」など即戦力や実践力が求められている傾向も見られたそうです。*2

dodaの編集長 喜多恭子さんも、以下のように述べています。

「2021年上半期の転職市場は、ITに関連する求人ニーズが堅調となる見込みです。新型コロナウイルスの感染拡大によって、企業は長期戦に向けた準備を迫られており、IT業界やエンジニアに限らずあらゆる業界・職種でビジネスの軸をIT化・ネット化することが急務になっています。14の分野のキャリアアドバイザーの解説でも、求人の背景にDX(デジタル・トランスフォーメーション)、RPA(Robotic Process Automation)といったキーワードが目立ちます。」*3

これらを見ると、「それまでの経験を活かしながらデジタル化に貢献してくれる」人材が求められていると言えそうです。 つまり、豊かな実務経験を持ち、その業界のビジネスの本質を理解している中高年にこそチャンスがあるのではないでしょうか。

自分の経験に即したITスキルを身に付ける

とはいえ、実際にこれからDX推進のためのスキルを習得するといっても、どこから手をつけてよいか分からない方も多いでしょう。そこで40代の皆さんに最初におすすめしたいのは、今までの経験に関連したITスキルを習得することです。

以下で具体的にいくつかを紹介していきます。

1)業務の効率化・自動化に必要なITスキル

・エクセルVBA

・Python

・RPA

2)ウェブコミュニケーションに必要なITスキル

・インターネット通信の仕組み

・HTML/CSS

3)データ分析に必要なスキル

・Google Analytics

・SQL

1)業務の効率化・自動化に必要なITスキル

たとえば経理業務などのデータ入力の定型業務にプラスアルファするなら、業務を効率化・自動化するITスキルを身に付けるとよいでしょう。

【エクセルVBA】エクセルVBAは、エクセルの入力を自動化するマクロ機能を使用するためのプログラミング言語です。経理などで実際にエクセルを使用する業務を経験したことのある人なら、さらにこのVBAのスキルを磨くことで、他者と差別化することができます。

【Python】Pythonは今一番注目されているプログラミング言語です。注目されている理由は、コード記述のシンプルさや、一からプログラムを作らなくてもいいように用意されている「ライブラリ」というプログラムパーツのセットがあること、そして活用できる場面が多様であることなどがあります。

たとえばWeb上にある膨大なデータのうち、クライアントや将来顧客となる消費者の特定のデータだけを取り出したい…というときにPythonはその実力を発揮します。この手法は「スクレイピング」と呼ばれ、ウェブ上から先ほどの「ライブラリ」を使って自動で特定のデータを取り出すものです。

初学者向けの指南書やウェブの記事がたくさん出ていますので、プログラミングそのものの概要を学んだうえで挑戦してみるには良い言語と言えるでしょう。

【RPA】また、最近は自社の生産性を向上させるためRPAというシステムを導入する企業が増えています。RPAとはRobotic Process Automationの頭文字で、人間が行っていた定型業務を代わりに自動で行う技術のことです。

実際にはWinActorやUiPathといった複数のシステムの中から目的に合ったものを選ぶことになりますが、ノーコードで自動化の仕組みを作れるので、プログラミングをこれから学ぶ中高年の方々でも十分に実務レベルを目指せると思います。今いる職場でどのような困りごとがあるか、どこを自動化すればコスト削減につながるか…など導入の目的を把握している人が、さらにRPAについての知識を持てば、システム導入の際に会社とシステム業者との橋渡し役をすることができます。

大事なのは、自分で構築できればそれに越したことはないですが、最低限橋渡し役ができるだけの知識があるだけでも十分にあなたを差別化できる、ということです。あくまでもコミュニケーション力やプロジェクトを実現させるためのマネジメント力など、今まで培った経験を今求められている場所で生かすためのプラスアルファの技術と考えると最初の一歩を踏み出しやすいですよね。

2)ウェブコミュニケーションに必要なスキル

【インターネットの仕組み】皆さんも普段からインターネットを使って買い物をしたり、様々なアプリケーションを利用しています。これらがどのような仕組みで成り立っているのか、TCP/IPという通信プロトコル、サーバ間のやりとり、セキュリティについてなど基礎的なインターネットの仕組みを理解しておくと、本当に多くの場面で応用ができ、あなたを助けてくれるでしょう。
【HTML/CSS】もう一歩上を目指すなら、ウェブページを制作する言語であるHTML/CSSまで学んでおきたいですね。HTML/CSSを知っておいたほうが良い場面が多く出てきますし、文字の修正などの簡単な変更なら、比較的容易に自分でできるようになりますよ。

3)データ分析に必要なスキル

あらゆるものからデータが取得できるこれからの時代、その膨大なデータから新たなビジネスや課題の解決策を見るけることが期待されています。

【Google Analytics】 ウェブサイトのアクセス解析に使うツールで、Googleがユーザー分析のために提供しているツールのことです。無料で利用できるうえ、どのような人たちがどのようなルートで何を読んでいるか…といった分析をリアルタイムで行ってくれるため、自社サイトやECサイトを持つ企業にとってはアクセス解析のツールとして欠かせないものとなっています。データ分析の初歩としておすすめです。

【SQL】データベースを構築して分析をするのに必要な言語です。例えば会員の属性や購買履歴などが記録されたデータベースがあり、これからの購買行動を予測することも可能です。SQLはあくまでデータベースを作ったり、計算をするための言語ですので、数学の知識や統計の知識は別途必要です。

DX人材になるために最初にITスキルを磨こう

ここまで40代の皆さんに、キャリアアップのためにITスキルが必要な理由やこれから学ぶべきITスキルなどを紹介してきました。これからの時代、いわゆる「腰掛け」と言われる人は企業で生き残ることはできず、働く人にはより業績への貢献が求められるようになるでしょう。人生の中間地点である今の時期にぜひもう一度キャリアを見直し、必要なスキルを磨く第一歩を踏み出してほしいと思います。

その一つの方法としてパソコン教室に通ったり、プログラミングスクールに通うことは成長を早めてくれる有力な手段となります。

定年後も活躍できるシニアを目指せるパソコン教室の条件とは?ではこれから一歩を踏み出そうとしている方に向けて、シニアに合うパソコン教室やプログラミングスクールの選び方を客観的に説明していますのでこちらも合わせてお読みください。

 

監修 : 高橋 与志
1967年生まれ。慶應義塾大学理工学部大学院修士課程卒。英国国立レスター大学MBA取得。2011年「起業家のためのプログラミング教室」Club86 Startup School(現TechGardenSchool)設立 2017年「中高年のためのプログラミング教室」開始 著書「図解 50代からのプログラミング –未開の能力を発掘♪」「教えて♪ プログラミング」など