ITパスポート資格は50代転職に意味ない:他のDX系資格のほうがおすすめの理由
更新日:2024.08.05
近年はDX化やIT技術の浸透によって、ITスキルを持つ人材の重要性が高まっています。そこで50代からITスキルを学び、現在の業務や退職後の副業に活かしたいと考える人も増えているのです。ITスキルを学ぶ際には、資格取得を目標にすることでモチベーションを高めて勉強を進められます。具体的な資格を目標に設定して、勉強を始めるのがおすすめです。
IT系の代表的な資格の1つに「ITパスポート」がありますが、「取得しても意味ない」という話がネットを中心に聞かれるため、学ぶべきか悩んでいる方もいるでしょう。
そこで本記事では、ITパスポートの概要と「取得しても意味ない」という噂が広まっている理由、50代におすすめのIT資格と勉強方法について解説します。

50代から将来に向けてITの勉強と資格取得を目指しているのですが、「ITパスポートは取っても意味ない」という話を聞きました。ITパスポートは初心者向けの資格と聞いていたので取得を考えていたのですが、「意味ない」という話は本当なのでしょうか?
ITパスポートの資格が、まったくの無価値ということはありません。IT初心者の事務系を仕事にしている人であればITリテラシーが高まり、ビジネスにおけるITへの理解も深まります。パソコンが苦手な50代会社員の人がパソコンの苦手意識を取り除くためにも役立ちます。セキュリティやネットワークなど網羅的に学べるため、ITの基礎知識を身につけることが可能です。
ITパスポートの資格取得をきっかけに、次の勉強につなげているケースもあります。しかし、他のIT資格と比較した場合、取得の優先度が低くなる事実は否めません。ITスキルを効率良く学ぶのなら、ITパスポート以外の資格も視野に入れて、自分に必要な勉強を進める準備が重要です。

目次
結論: ITパスポートは基礎力向上には役立つが、50代の転職などには他のDX資格を追加取得したほうが良い
ITパスポートは、ITを活用するすべての社会人・学生を対象としたIT系の国家資格です。ビジネスや私生活においてITが欠かせない存在となっている現代では、ITリテラシーは業界・業種を問わず多くのビジネスパーソンにとって重要です。ITパスポートを取得することで、ITの基礎知識を客観的に証明できます。ただし、ITパスポートは転職やキャリアアップに適した資格とは言えません。
ITパスポートの資格は転職やキャリアアップには「直接的には」役に立たないと言えます。 一方、ITに関する基礎知識に不安を持つ50代が、あくまでもITリテラシーの全体像を学ぶきっかけとして取り組むのであれば意味のある資格です。
DX人材としての転職やセカンドキャリアを目指す50代にとっては、「データ分析」「可視化と予測」「自動化」などを扱うPython, Excel VBA, RPA, BIツール関連のDX資格のほうが役に立つと言えるでしょう。
ITパスポート資格取得が「直接的に」意味がない50代とは
転職に役立てたいと思っている人
昨今のDX推進に伴って、データ分析や人工知能、自動化などの業務効率化分野のリスキリングを優先したい人
ITパスポート資格取得が意味がある50代とは
ITに関する基礎知識に不安を持つ50代で、ITリテラシーを高めたい人
DX人材を目指す50代に「直接的に」役に立つ資格とは
VBAエキスパート
Python3 エンジニア認定データ分析試験
UiPath RPAアソシエイト資格試験(UiRPA) & UiPath RPAデベロッパー上級資格試験(UiARD)
WinActor RPA技術者検定 アソシエイト & RPA技術者検定 エキスパート
Power BI データ アナリスト アソシエイト
BIツール Tableau認定資格
ITパスポートの概要
はじめに、ITパスポートとはどのような資格なのか、試験概要などについて説明していきます。
そもそもITパスポートとは?
ITパスポートとは、「情報処理の促進に関する法律」における国家試験の1種です。「情報処理技術者試験の一試験区分」に当たり、毎年多くの受験者が資格取得に挑戦しています。ITを活用するすべての社会人・学生を対象とした資格で、取得によってITに関する基礎知識を保有していることを証明できるのが特徴です。
具体的には、取得によって以下のようなメリットがあると解説されています。
・情報セキュリティおよび情報モラルに関する知識が身につき、情報漏洩のリスクへの理解が深まる
・企業コンプライアンスに関する知識が身につき、法令違反や個人情報漏洩といったリスクを考慮した行動が取れる
・経営全般に関する基礎知識が身につき、ITを活用した業務改善などを進める能力が得られる・情報システム、ネットワーク、データベースといったITに関する基礎知識が身に付く
ITパスポートは2009年に試験が開始された比較的新しい資格でありながら、高い認知度を持ちます。そのため「ITスキルを学ぶなら、まずITパスポートの取得を目指す」という人も多く、IT関係の資格における代表的な存在となっています。
参照元:
iパスとは.ITパスポート試験.2023年
iパスとは/合格のメリット.ITパスポート試験.2023年
ITパスポートとはどんな資格なのか、どんな仕事で役に立つのか
ITパスポートは、前述のとおりITを活用するすべての社会人・学生を対象とした資格です。現代のビジネス環境においてITの利活用は不可欠であるため、業界・業種を問わず多くのビジネスパーソンが取得すべき資格であるといえます。
ITパスポートを取得することで、ITの基礎的なリテラシーを証明することが可能です。ITパスポートはあらゆる業界・業種でアピールできますが、特にITエンジニアやIT講師、情報セキュリティ担当などの仕事で役立つでしょう。
ITパスポートの合格率、難易度はどれくらいなのか
IPA 独立行政法人 情報処理推進機構の発表によると、ITパスポートの合格率はIT系受験者で約60%、非IT系受験者で約68%となっています(令和2年4月度~令和3年1月度の累計)。このことから、受験者の半数以上が合格していることがわかります。
また、非IT系受験者のほうがIT系受験者よりも合格率が高いことから、ITの専門的な知識がなくても合格は可能であり、IT資格のなかでも難易度はそこまで高くないといえるでしょう。
参照元:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構「ITパスポート試験 試験結果」
ITパスポートに受験資格はあるのか
ITパスポートに受験資格はなく、誰でも受験することが可能です。そのため、IT系の社会人や理系の学生はもちろん、事務系の社会人や文系の学生、高校生などでも受験することができます。
参照元:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構「ITパスポート試験 FAQ」
ITパスポートの資格が「意味ない」と言われる理由
ITパスポートの資格取得が「意味ない」と言われる背景には、いくつかの理由があります。
以下では、ITパスポートの資格取得が意味ないとされる理由を紹介します。
「業務独占資格」ではないため、就職や転職に活用しづらい
ITパスポートは国家資格ではあるものの、「業務独占資格」ではないため、実際の就職・転職には活用しづらい面があります。業務独占資格とは国家資格を分類する1種で、「その資格を持つ人でなければ業務に携わることができない」資格を指します。例えば宅建や行政書士、美容師などが業務独占資格に該当します。
ITパスポートは業務独占資格ではないため、取得しても特別できるようになる業務はない点が、「取得しても意味ない」と表される理由の1つです。
では、50代からのセカンドキャリアで役に立つ資格にはどのようなものがあるのでしょうか。資格の詳細については、以下の記事もご参照ください。
参考記事:
50代からのリスキリングに役立つ資格とは?
DX人材になるために資格は必要?50代からの挑戦に役立つ資格を解説
取得しても今の業務が劇的に改善されるわけではない
ITパスポートを取得したからといって、現在の業務が劇的に改善されるわけではありません。基礎的なITリテラシーは向上しますが、それによって大幅な業務改善が期待できるほどではないでしょう。
業務を劇的に改善したい場合は、ITパスポートよりもDX人材に向けてPython, Excel VBA, RPA, BIツール関連の資格を取得するほうが適しています。
Excel VBAやPython,BIツールなどに関する資格の詳細については、以下の記事もご参照ください。
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ITパスポートは高度なITスキルをアウトプットできる証明には使えない
ITパスポートは上記のような特徴・メリットを持つ資格ですが、あくまで基礎的な知識を試される資格です。そのためアプリを作成するなどのアウトプットできる証明にはならず、「取得しても意味ない」と評価されることがあります。「〇〇ができるようになりたい」「〇〇の職業に就きたい」といった目標に対して、ITパスポートが機能する可能性は低いと考えられます。
DX化推進で他のITスキルの評価・ニーズのほうが高い
DX化推進の重要性が高まる現代では、ITパスポートよりも他のITスキルの評価・ニーズのほうが高い現状があります。DX時代においては、データ分析などのスキルによって業務改革に貢献するDX人材のほうがニーズが高いのです。
たとえば、Python, Excel VBA, RPA, BIツールなどのスキルを習得し、データ分析や可視化・自動化などを行える人材のほうが高い評価・ニーズを獲得できます
ITパスポート資格取得のメリットと50代が有効活用する方法
ITパスポートを取得するのなら、50代から有効活用する方法を考えるのがポイントです。
以下を参考に、50代からITパスポートを活かす方法をチェックしてみてください。
メリット1:ITに対する苦手意識の克服につながる
ITパスポートは基礎的な知識を試される資格であるため、ITに対する苦手意識を克服するきっかけになり得ます。ITパスポートを取得したという事実が自信になって、ITの勉強におけるモチベーションアップにつながる可能性もあるでしょう。50代でITに関する知識がほとんどない方などは、ITパスポートを飛躍のきっかけにすることも考えられます。
メリット2:経営戦略やマネジメントなどに明るくなれる
ITパスポートでは、IT分野の知識だけでなく、経営戦略やマネジメント、財務、法令遵守などのさまざまな分野の知識が出題されます。そのため、ITパスポートの取得に向けて学習することで、経営戦略やマネジメントなどにも明るくなれるメリットがあります。
ITの基礎知識に加えて、経営戦略やマネジメントなどの基礎知識も習得することで、ITを活用した業務課題の改善能力を養うことができるでしょう。
活用方法1:他の資格と組み合わせてDX人材を目指す
ITパスポートだけでなく、他の資格と組み合わせて就職や在宅勤務に活用するのも1つの方法です。例えば後述するエクセルVBAエキスパートや、Python3 エンジニア認定基礎試験/エンジニア認定データ分析試験などの学習も進め、資格取得することでより自身の評価を高められます。
エクセルVBAエキスパートやPython3 エンジニア認定基礎試験/エンジニア認定データ分析試験も実用性が高く、専門的な業務に対応できるスキルを学べる資格であるため、この機会に学習を検討してみるのがおすすめです。
活用方法2:セカンドキャリアでの目的を明確にする
50代がITパスポート資格の取得を目指す際は、資格取得の目的を明確にすることが重要です。ITパスポートはIT全般の基礎知識を保有していることをアピールするためには有効ですが、ITパスポート単体では転職やキャリアアップに直接活かすことは困難です。
そのため、たとえばDX人材になるための入口としてまずはITパスポートの取得から始めるなど、資格取得の目的を明確にしていくようにしましょう。ITパスポート単体で考えるのではなく、他のIT資格との組み合わせなどを見据えておくことが大切です。
ITパスポート試験に向いている人
ITパスポートの取得を検討している方のなかには、「自分がITパスポートの取得に向いているのかわからない」という方もいるでしょう。そこで、ここではITパスポート試験合格に向いている人の主な特徴をいくつかご紹介します。
将来IT業界で働きたい人
将来IT業界で働きたい人は、ITパスポートの取得が効果的です。未経験からIT業界に就職・転職する際は、IT資格がアピール材料のひとつとなります。ITパスポートは、IT系の国家資格であるため、自分自身のITリテラシーを客観的に証明する武器となるでしょう。
ただし、仕事によってはITパスポートの資格だけでは十分でない場合もあるため、より高度なIT資格の合格を目指していくことも大切です。
ITに関する業務に携わっている人
ITに関する業務に携わっている人に関しても、ITパスポートの取得に向いています。情報セキュリティや社内のネットワーク管理など、IT業界でなくてもITに関する業務は多く存在します。
社内の情報セキュリティやネットワーク管理、パソコン管理などに従事している人は、ITパスポートを受験して業務知識の棚卸しやアップデートを行うとよいでしょう。
ITの基礎知識を身につけたい人
IT業界やITに関する業務に携わっている人以外でも、ITの基礎知識を身につけたい人であれば誰でもITパスポートの取得は有効です。
「ITに興味はあるが知識を持っていない」「どのような知識を身につければ良いのかわからない」などの悩みを持つ人は、ITパスポートの合格を目指して勉強してみるのもよいでしょう。
「ITパスポートを取得してよかった!」合格者の声
ここでは、実際にITパスポートに合格した人の声をいくつかご紹介します。
” iパスは社会人の有益な基礎知識として、必ず仕事に活きてくると考えています。「ITパスポート」という名称からテクノロジー分野の印象が強く感じられるため敬遠される方も多いようですが、iパスの学習を始めてみると、むしろ企業活動やマネジメント分野の割合が多いことに気付きます。そのため、テクノロジー分野に限らず幅広い知識を学習でき、ITという言葉にとらわれずに学習を進めていくことができると思います。”
引用元:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構「ITパスポート試験 合格者の声」
”私はiパスを受験し、iパスは基礎的なIT知識を習得するためにとても適した試験だと改めて実感しました。また、企業活動、財務・法務観点の出題など幅広い分野を学べるため、IT業界に関わらず全ての社会人におすすめしたい試験です。”
引用元:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構「ITパスポート試験 合格者の声」
”業種を問わず、実務に活きる知識がiパスには詰まっています。社会の仕組みやITリテラシ、先端技術も学べることを考えると、個人的には中学生からでも受験を勧めたいくらいです。”
引用元:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構「ITパスポート試験 合格者の声」
ITパスポートは意味ない資格ではない
前述の合格者の声などからわかるように、ITパスポートは基礎的なITリテラシー向上の観点では取得する意義のある資格であるといえます。ITの基礎的な知識を身につけたい人にとっては、ITパスポートは意味のある資格となるでしょう。
重要なのは資格を取得する目的です。たとえば、50代がIT業界など他の業界・職種への転職を目指す場合は、ITパスポートよりも他のDX関連資格を取得したほうが効果的です。やみくもにITパスポートの取得を目指すのではなく、あなた自身の目的に照らして資格の意義を考えていくようにしましょう。
ITパスポートを意味あるものにするおすすめのIT資格
50代からIT資格を取得する場合、その後の仕事に役立つ可能性の高いものを選ぶのがポイントです。
以下では、50代におすすめのIT資格を3つ紹介します。
エクセルVBAエキスパート
エクセルVBAエキスパートとは、エクセルの「マクロ機能」で使用するプログラミング言語である「VBA」についての知識・スキルを証明できるIT資格です。基本文法の理解と基礎的なマクロの読解および記述を試される「ベーシックレベル」と、より高度なマクロの理解を試される「スタンダードレベル」の2種類があります。いずれも公式ホームページでサンプル問題を確認できるため、事前に具体的な試験対策を実施できます。
参照元:VBAエキスパートとは/試験概要.VBAエキスパート
Python3 エンジニア認定基礎試験/エンジニア認定データ分析試験
Python3 エンジニア認定基礎試験/エンジニア認定データ分析試験とは、プログラミング言語「Python」に関する専門知識を試される資格試験です。Pythonは近年注目を集めているAI開発やデータ分析などに役立ち、シンプルなコードを使えることからプログラミング初心者にも人気のある言語です。Python3 エンジニア認定基礎試験/エンジニア認定データ分析試験は、そんなPythonの基礎知識とデータ分析の知識を持つことを証明できる資格として、幅広い世代から注目を集めています。
参照元:Python試験(Python資格).一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会
AWS認定資格
AWS認定資格とは、クラウドに関する専門知識やAWSの活用方法を理解していることを証明できるIT資格です。AWS認定資格には複数の試験があり、自分の知識レベルに合わせて受験先を選択できます。クラウドに関する知識は需要が高く、専門知識を持つ人材は多くの企業で重宝されています。
参照元:AWS 認定.AWS
ビジネス統計スペシャリスト (エクセル分析ベーシック/スペシャリスト)
ビジネス統計スペシャリストとは、データ分析における実践的なスキルを評価するための資格です。具体的には、エクセルを使ったデータ分析技能や分析結果の理解力・応用力などを評価します。
試験は、エクセル分析ベーシック(基礎レベル)とエクセル分析スペシャリスト(上級レベル)の2つのレベルに分かれています。まずはエクセルのグラフ機能や関数を使った基礎的なスキルが問われる基礎レベルの合格を目指して学習してみるとよいでしょう。
参照元:ビジネス統計スペシャリストとは | ビジネス統計スペシャリスト (odyssey-com.co.jp)
ITパスポート資格の取得方法
ここでは、ITパスポート資格の取得方法について解説します。
合格に必要な学習期間は?
ITパスポートの合格までに必要な学習期間は、IT未経験者の場合で約180時間、ITの基礎知識を有する方で約100〜150時間程度だと言われています。
IT未経験者の場合は、そもそものIT用語の意味から理解していく必要があるため、合格までにより多くの時間を要します。仮に1日2時間の学習を行った場合、約3ヶ月かかる計算です。
ITの基礎知識を有する方の場合は、前提知識がある状態で受験対策が可能なため、1日2時間の学習を行った場合でおよそ2ヶ月程度の学習期間となります。
参照元:スタディング「ITパスポート試験の勉強時間目安は?最短で合格する方法を徹底解説」
独学
まずは独学による方法です。ITパスポートは知名度の高い資格であるため、さまざまな参考書籍が販売されています。また、過去問題も公開されているため、過去問題を解きながら実際の試験問題の傾向を掴むことも有効です。
ITパスポートの過去問題:
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/openinfo/questions.html
通信・動画講座
テキストや過去問題による独学だけでは不安な方は、通信・動画講座による学習方法もあります。たとえば、YouTubeなどでさまざまなITパスポートの動画講座が公開されています。また、公式サイトではCBT疑似体験ソフトウェアが提供されているため、オンライン上で実際の問題に即した試験を体験することが可能です。
CBT疑似体験ソフトウェア:
https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/guidance/trial_examapp.html
パソコン教室
ITリテラシーの知識が全くない方にとっては、テキストによる独学やオンラインの通信・動画講座だけでは不安に感じるケースもあるでしょう。その場合は、パソコン教室を活用することも有効です。
パソコン教室では、さまざまなITリテラシーのレベルに合わせた丁寧な個別指導を行っています。まずはITリテラシーの初歩的な理解から始めたい方は、パソコン教室の利用も検討してみるとよいでしょう。
まとめ
ITパスポートとは、情報処理技術者試験の一試験区分であり、ITを活用するすべての社会人・学生を対象とした資格です。ITが不可欠となった現代では、業界・業種を問わず多くのビジネスパーソンにとって必要な資格であるといえます。
ITパスポートを取得することで、ITの基礎的なリテラシーを証明することが可能です。将来IT業界で働きたい人やITに関する業務に携わっている人、ITの基礎知識を身につけたい人にとって特に有効な資格となるでしょう。ただし、ITパスポートを取得したからといって、そのまま転職やキャリアアップが成功するわけではありません。
ITパスポートは、ITに関する基礎知識に不安を持つ50代が、あくまでもITリテラシーの全体像を学ぶきっかけとして取り組むのであれば意味のある資格です。一方で、ITパスポートの資格は転職やキャリアアップには「直接的には」役に立たないと言えます。将来を考えるのならもっと優先して取得すべきIT資格があるのも事実です。
DX人材としての転職やセカンドキャリアを目指す50代にとっては、「データ分析」「可視化と予測」「自動化」などを扱うPython, Excel VBA, RPA, BIツール関連の資格のほうが役に立つと言えるでしょう。
この機会にどのようなIT資格を取得すべきなのか、どんな勉強方法が有効なのかを考えてみてください。
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